京都銭湯特集/サウナの梅湯②スタッフが作る魅力あふれる世界観

SAUNA BROS.vol.7の「京都銭湯サウナ特集」で紹介している「サウナの梅湯」をクローズアップ。前回に引き続き、本誌では紹介しきれなかった魅力や裏話をご紹介致します。

目次

「サウナの梅湯」を経営する“ゆとなみ社”とは

2015年、経営悪化により閉業を余儀なくされていた「サウナの梅湯」を湊三次郎さんが経営を引き継いだことから今の「サウナの梅湯」の新しいステージが始まりました。個人事業主としての屋号だった「梅湯」を2019年に「ゆとなみ社」に変更、2022年には法人化させました。以来「ゆとなみ社」が「サウナの梅湯」を経営しています。ゆとなみ社は「日本から銭湯を消さない」をモットーに、銭湯の継業とコンサルティングを軸に活動している会社。「サウナの梅湯」の継業を皮切りに継業の輪を広げ、現在8軒の銭湯を経営しています。

前回ご紹介したように、ゆとなみ社が経営する銭湯へ行くと、スタッフの皆が本当に銭湯が好きなんだということがをひしひしと感じるんです。グッズや野菜が販売され、道の駅のようなエントランス、浴室に貼られたスタッフ手書きの新聞など、施設の様々なところで働いている人間の手間が見え、訪れる人に楽しんでもらおうとスタッフの皆が取り組んでいることが分かります。

にぎやかなエントランス、つい立ち止まってしまう

目を引くオリジナル商品の数々

エントランスにはたくさんのオリジナルグッズが販売されてるのですが、これ全て「サウナの梅湯」のスタッフが作っているんだそう。何でも「グッズ班」なるものがあって、美大出身のスタッフなどが中心となり作っているんだとか!


「ゆとなみ社」や「サウナの梅湯」を絡めた商品が並び、つい手が伸びてしまいます……。

ゆとなみ社のモットーもステッカーに

南山鉱泉所の瓶ジュース

「サウナの梅湯」の浴槽に浸かっていると、目に入るのが梅湯新聞と見かけない瓶ジュースのポスターです。エントランスで販売されているこの瓶ジュースにも、実は「サウナの梅湯」らしいストーリーがありました。

スタッフの個性がにじみ出ている手作りの梅湯新聞


南山鉱泉所の瓶ジュース ひやしあめ・メロンサワー・みかん水の3種類

実はこの瓶ジュース、元「サウナの梅湯」にいたスタッフが、京都市内に唯一残っていた瓶ジュース製造所のレシピを引き継ぎ開業させた、南山鉱泉所のものなんです。瓶も廃業した製造所から譲り受けた物をリサイクルし、当時の瓶を使っています!

関西では一般的な「ひやしあめ」という飲み物があります。水飴をお湯で溶き、生姜を加えて冷やした夏の飲み物として定番の商品ですが、この瓶ジュースの「ひやしあめ」の味も引き継いだ鉱泉所のレシピの味です。現在は「サウナの梅湯」やゆとなみ社系の銭湯でしか販売していないため、他の施設では飲むことができません!

こういったストーリーを伺いながら「サウナの梅湯」の中で瓶ジュースを飲んでいると、ほかでは体験出来なくなってしまったものがしっかりと遺されている有り難さを実感し、味わいも格別のものがありました。

古さと新しさの混じった魅力

「サウナの梅湯」は建物の外側こそ明治の外観ですが、内部は何度も改修をし、リニューアルをしています。そのためか、中に入ると懐かしさは感じるものの古いと感じることはなく、清潔感があります。

ただ使いやすいように全てをリニューアルするのではなく、古き良き施設の魅力を残しつつ、とても居心地のいい空間を作り上げています。

蛍光灯を見せず室内を優しい色合いに
ロッカーにすっぽり収まるカゴ

カゴをそのままロッカーに入れるスタイルにもテンションが上がります。京都では昔から当たり前に続いている文化ですが、東京出身の筆者からするとこういう地元ルールがたまらない!

浴室を彩る花柄のタイルもどこか懐かしくホッとする
浴室の松の絵は銭湯ペンキ絵師の田中みずきさんの作品

ペンキ絵やタイル絵をはじめ、内部にはあちこち写真に収めたくなるような可愛いがあるのも、「サウナの梅湯」の魅力のひとつ。女性ファンや外国の方が多いのも納得です。

2回に分けて「サウナの梅湯」さんの魅力を紹介してきました。「サウナの梅湯」というと外観の美しさゆえ、つい「映え銭湯」のように思ってしまいがちですが、今回取材を通して、表には見せないスタッフの皆さんの努力さや、「サウナの梅湯」のお湯を作っているボイラールームなど、施設の裏側の部分にも触れることができ、より一層「サウナの梅湯」さんの魅力を身近に感じることができました!

現在発売中のSAUNA BROS. vol.7では、更に多彩な写真とともに「サウナの梅湯」の魅力を特集しています。是非そちらも併せてご覧ください!

サウナの梅湯
■住所:京都市京都市下京区岩滝町175
■営業日:後2:00~前2:00(土曜・日曜は前6:00~後0:00、後2:00~前2:00)
■定休日:木曜
■料金:490円(サウナ料込み)

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