アパホテルステイ〈富山〉2月22日オープン。最速&徹底リポート

2月22日(木)、富山県富山市に「アパホテル」の新ブランド第1号店となる「アパホテルステイ〈富山〉」がグランドオープン! 「アパホテルステイ〈富山〉」では、アパホテルズ&リゾーツ初のオールインクルーシブサービス(ホテル滞在中の食事・ドリンク類の提供や館内施設の利用に掛かる料金が宿泊費にあらかじめ含まれている形態のこと)を導入するほか、2階にはサウナ施設を設置。しかも、ホテル・旅館のカテゴリーでは、富山県内最大規模とのこと! 果たしてどんな施設が完成したのか? さっそく取材へ行って参りました。

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頂(itadaki)に込められた思いとは

北陸新幹線・あいの風とやま鉄道富山駅の北口から車で5分ほど。レンガの壁と黒の装飾を基調にした重厚感のある建物が見えると、そこが今回、特別に見学させていただいた「アパホテルステイ〈富山〉」です。

オープンを間近に控えて慌ただしい中、案内してくれた支配人の砂畑昌志さん(以下、砂畑さん)によれば、「アパホテルステイ〈富山〉」は、もともとあった「アパホテル〈富山〉」を全館リニューアル。新ブランド「アパホテルステイ」としてリブランドしたもの。

「『アパホテル〈富山〉』は、コロナ禍以前は天然温泉の大浴場と無料駐車場を強みとして運営していましたが、2020年3月をもって老朽化を理由に天然温泉大浴場を閉館したため、新たな強みの開発に着手しました。そこで他の『アパホテル』との差別化を図るべく、新ブランドを立ち上げてリブランドすることになりました」と砂畑さん。

新ブランドでは、富山エリアには長期滞在者が多いことに着目して、先のオールインクルーシブサービスを導入。滞在中の食事・ドリンク・レストスペースなどのリラクゼーション施設の利用料金を無料で提供されるため、滞在中は充実したホテルステイを送れそうです。

「充実したホテルステイを送っていただくためには広い共用部を活かして多様なサービスを無料で提供することが重要で、それが新たな強み=付加価値を生み出せると考えました。『アパホテルステイ〈富山〉』は、多くが駅前に立地する『アパホテル』では珍しく駅から少し離れていますが、お客様には満足していただけると考えています」(砂畑さん)。その“付加価値”のひとつが、もとはレストランなどがあった共用部を利用したサウナ施設。

連なる山の「頂」点をイメージしたこだわりの暖簾

天井が吹き抜けの、どこか昭和の香りを残すエントランスから2階へ上ると、オシャレなのれんが迎えてくれます。

サウナの名前は「頂(Itadaki)」。富山のシンボル立山連峰の頂と「山の頂――ととのいの頂点にいっていただいたい」(砂畑さん)との思いが込められているとか。

のれんをくぐるとロッカーは、男性が42名分、女性が21名分。洗面台は男女ともに4台。スキンローテーション、クレンジングジェル、洗顔・手洗い用ソープとNobbyのドライヤーが並び、近くにはウォーターサーバーも。サウナ後にはうれしいサービスの数々です。

男女共に浴室入り口にはウォーターサーバーを完備。サウナ好きにはありがたいサービスです

脱衣室を見学した後は、いよいよサウナ室へ……。浴室には広々としたメーンのサウナ室、さらには個室サウナまでも完備されています。

「ひ、広っ!」が第一声でした。写真で見るよりも体感の方が広く感じると思います。後ほど紹介しますが、奥にある外気浴・内気浴スペースがとにかく広い!

男性側のメーンのサウナ室は三段構えの広々とした構造に。天井の高さも十分にあり、座る高さ、位置によって熱の感じ方が全く違います。お好みの場所を見つけてじっくりと楽しむのもアリです

メーンのサウナ室も図面上では男性10名、女性は8名を想定していたそうですが、どちらも、もう少し入れそうなくらいの大きさ。オートロウリュのストーブ機能を備え、さらには男性サウナ室にはオートアウフグースまで。温度は男女ともに90℃とのこと。

オートロウリュが作動したあとはオートアウフグースでサウナ室全体をさらに温めてくれます(オートロウリュとアウフグースは3月上旬から稼働予定)
女性側のメーンサウナ。男性側よりも暗く、落ち着いた雰囲気。座面が広くゆったりとした体勢で満喫できます

ほかにも自分のペースでサウナを楽しみたい方向けに、セルフロウリュ可能な個室サウナブース(男性4ブース、女性1ブース。ともに最大2名ほど)も設置されているなど至れり尽くせり。しかも、この個室サウナは予約制でなく、空いているタイミングで使用できます。サウナ好きの社員さんの意見も多く取り入れられているというのも納得です。

男性側には個室サウナが4つ。予約制ではないので空いていたら利用できます。気軽に利用できる個室サウナがあるのはありがたい!
広さは同一だが、壁紙のデザインがそれぞれの部屋で異なります
ゆくゆくはセルフロウリュもできるようになるんだとか!

「オートアウフグースは、富山では初になると思います。個室サウナでは他のお客様に気兼ねすることなく、存分にロウリュを楽しんでいただきたいですね」(砂畑さん)。

サウナ後に客室で良質な睡眠が得られるよう、サウナ全体に落ち着いたデザインと照明が施されていて、心身ともにリフレッシュ&リラックスするだろうな~などと思わず妄想してしまいます。

富山市内最大規模の休憩スペースで頂へ!

そして外の水風呂には色とりどりな信楽焼の1人用陶器風呂を用意。立山連峰の頂からの恵みである天然地下水を独り占めできるというぜいたくさ! 男性が7つ、女性が3つあるうち男性2つ、女性1つが温浴槽になっていて「富山の冬は雪が多く冷えますので温浴槽も設置しました」(砂畑さん)という気配りもさすが。

「温度の低い天然地下水が湧出していることも高品質な水風呂を導入する上で強みとして働きました。水風呂は現在のところ14~15℃ですが、サウナ室の温度ともども、お客様の声を聞きながら改善していきたいです」(砂畑さん)。

寝転んだり、座ったり、足を伸ばしたり……さまざまなスタイルで休憩ができます

で、その横には……富山市内最大規模の外気浴および内気浴スペースが。もう一度言います。「ひ、広い…」。男性浴室にはリクライニングシートほか椅子が合わせて20脚ほど。

個室サウナの目の前にある休憩椅子。背中には大きな窓があり、半外気浴気分も味わえます
11脚の椅子を完備した内気浴スペース。天井からは心地よい風が吹き込んできます

「『頂(Itadaki)』の強みは、この広い外気浴、内気浴スペースです。文字通り、ととのいの頂点までいっていただきたいですね」(砂畑さん)。

今後は男性の外気浴スペースの真ん中には木が植えられ、水風呂の横には、かけ湯をするための設備も登場。

外気浴スペースには、人工の木が植えられる予定。

「能登半島地震の影響で作業が遅れている部分もありますが、3月下旬にはすべて完成させる予定です。もう少々お待ちいただければと思います。レディースデーではありませんが、男性用・女性用を入れ替えるなどの企画も考えていきたいです」(砂畑さん)。

女性側は内気浴スペースを完備。ゆとりのある空間で、窮屈を感じることなく休憩できます

サウナでかいた汗を流すカラン(男性7名分、女性4人分)はアパホテルの大浴場と同じ形で、左右前後にゆとりのある設計。シャワーヘッドも同じく節水型のBollina Avantiを使用するなど環境にも配慮しています。

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