薪ストーブへの熱き思い「毎日サウナ 八王子店」②支配人を直撃

目次

水風呂を出て向かう休憩スペース。どうしても果たしたかった悲願とは!?

――2種類の温度違いの水風呂も、それぞれめちゃめちゃ気持ち良いです。

「10℃未満のシングルと、15〜16℃前後のやさしい温度帯と。それぞれお好きな温度を選んでいただければと思いますし、もちろん冷々交代浴の心地よさも味わっていただけたらと。水風呂についても、そうやって前橋本店で培ってきたものも生かして準備しました」

――温度だけじゃなく、水質もやわらかくて。

「よく、水風呂がお好きだという方から『地下水ですか?』とか『天然の水ですか?』って聞かれるんですけど、水道水なんですよね。“打たせ水”みたく、勢いよく上からかけ流したり(※それにより、空気が浴槽の水に含まれていきます)、備長炭を入れたりと、工夫はしていますが」

――あのまろやかさ、気持ちよさは、僕もてっきり井戸水かなぁと思いつつ、数分ずつの交代浴を楽しませてもらいました(笑)。

「水風呂、お好きなんですね。数分ずつは……相当ですよ(笑)! でも、そういう風におっしゃってくださる方も結構いて、水風呂もこだわって良かったなぁ、と」

――サウナ室のポジション=好きなアツさや感覚だったり、水風呂でも楽しみ方を選べる毎日サウナ。その後の“休憩”についても、利用者に選択肢がありますね。「外気浴」スペースもあれば、空調や送風が効いた外気浴に負けない「内気浴」エリアもあるという。

「実は、前橋本店をオープンするときにも外気浴エリアをどうしても造りたかったんですが、叶わなかったという経緯があって。その分、内気浴は頑張ったんですけどね。そんな心残りが……ねっぱやしの中にも僕の中にもあって。この八王子店では、どうしても外気浴を実現したかった。実はこの点にこだわりまくったがゆえに、物件探しにだいぶ苦労したんです」

初めて火入れをした日には、汗か涙かわからないものが出ちゃいました

――じゃあ、まさに悲願と言っても……。

「そう、過言じゃないんです。ほかにも捨てられない条件はいくつかありましたが、この“外気浴”という条件が、何よりも、いくつも物件をあきらめざるを得ないハードルでした。でも、今度こそは譲れなかったんです(笑)。北関東の前橋と同様、この八王子も冬はかなり気温が下がりますが……やっぱり“シャキッ!”と決まりますからね。絶対に欲しい、と。もちろん、内気浴エリアもきっちりと、前橋同様にいいモノを造ったつもりですが」

――外に行くと……晴れていれば青空が。夜は月や星が見えます。

「そうなんですよね。いやぁ、この物件にたどりついたときは本当にうれしかったです。先ほどちょっとお話しした、クラウドファンディングの石積みとその後の『一番サウナ』の体験の日に、僕も初めてこのサウナを体感したんですが……その時はもう感無量でした」

――そうでしょうね。私だったら、ひょっとしたら泣いちゃうかも(笑)。

「いや、僕も出た気もしますね。汗か涙か分からないものが(笑)」

――達成感もひとしお。グッと来ちゃいますよね。

「はい。いい意味で、なんとも言い難い気分になりました。薪ストーブにも水風呂にも内気浴や外気浴にも……なんだかすべてのエリアやあらゆる場所に命があるみたいな気がして。自分で言うのもなんですけど(笑)」

――いや、わかります! あの休憩エリアのリクライニングできるベッドも気持ちよくて驚いたんですが……正直、初めて見た気がします。どこで見つけられたんですか?

「前橋でも使っているものですが、たしかにアレも『最高のサウナ』を突き詰めようといろんなサウナ施設を回る中で出会ったものですね。アレを見つけたときは……“おおぉ、コレだ!”って。これいいじゃん!って、ちょっとアガりました(笑)」

1 2 3 4 5
シェアお願いいたします
  • URLをコピーしました!
目次