サウナストーンを急きょ増量。それは皆さんの愛情のせいでもあった!?
――先ほどおっしゃられたように、ストーブの出力も、実に痛快です。めっちゃ気持ちいい熱さで。
「サウナストーンも、あのサイズ感のサウナ室であのスペックのストーブなら、前橋本店と同量くらいあれば十分だなと、当初(前橋と同量の)360キロを予定していたんです。ただ、実は今回、クラウドファンディングを実施したんですけど、その返礼品として『石積み体験』というコースを用意させていただいたんですね。
僕たちなりに“いい積み方”を勉強して。空気や水は絶妙に通しつつも、きっちり……というのを、そのコースで支援してくださった方々に説明しながら、一緒に積んでいったんですね。『石の面と面が密着しないように!』とか、『でも、大きなスキ間のないように』とか言いながら。ちょっと矛盾して聞こえますけど(笑)。
そうしたら、一緒にやってくださった皆さんが、ものすごく愛情のある方たちで、かなり上手く積み上げていくことができたんです。結果、想像していたよりも、もっと多量に積むことができるようになり(笑)。……その場で40キロ増量して、400キロになりました」
――その効率よく積まれた石に水をかけるラドルも大きいですよね。セルフロウリュしてもアウフグースのときでも、立ちのぼる蒸気のパワフルさがたまりません。あのストーブ、サウナ室のアツさにはいろんな方の愛が詰まってもいるんですね。
もうひとつのこだわり=アウフグースでも、毎日楽しんでもらいたい
――換気口の位置であったり、アウフグースもほぼ毎日、1時間に1回のペースで実施されています。さまざまな点で、本当にいろんなことに留意されて、こだわられているなぁ、と。
「座面の幅やスペース、吸排気口の位置などサ室の構造についても『本当にいいサウナって何か?』っていうのを、それこそ……ずっと考えていますから。アウフグースの回数や頻度もいろいろ考えた結果、今おっしゃっていただいたように、1時間に1度くらいがちょうどいいくらいかなと思っているんですね。もちろん“もっと浴びたい”という方もいるとは思いますが、静かに過ごす時間を大切にされる方もいるので」
――アタギさんも「アタランド」さんとして。ほかにも数人の手練れのアウフギーサーが、さまざまなパターンの風を送ってくれます。
「そうですね。僕はリラックス系の熱波が多いですが、ショー要素もあるエンタメ感に溢れた楽曲&テーマが得意なメンバー、ストイック気味のアツ〜い風を送る人、エモくておしゃれな扇ぎ……3〜4人のメンバーで、いろんなバリエーションを用意させてもらっているので、そこも楽しんでもらいたいですね。毎日来ていただいても、毎日違った楽しみがある。そんなふうに感じていただけたらと思います」