男性も羨ましい! 「ウェルビー栄」女性専用エリアの秘密 

12月13日に発売した「SAUNA BROS.vol.7」では“有名施設の進化!”と題して、リニューアルしたことでさらに話題になっている全国の人気サウナ施設を紹介しました。愛知県名古屋市にある「ウェルビー栄」には、女性専用サウナエリア「Forest House」、東海地区最大級の「Sauna Theater NAGOYA」が誕生。今回は「ウェルビー栄」広報担当の竹中遼さんにお話を伺いして、本誌に掲載しきれなかったリニューアルの裏話などを前編と後編の2回にわたってご紹介します。

目次

女性専用サウナエリア「Forest House」の誕生

――2023年の6月にできた女性専用サウナエリア。その後の反響はいかがですか?

「おかげさまで、女性のサウナ好きの方にも広まって、多くの方に足を運んでもらっています。テレビで取材していただく機会も増えて、それを見てきたという方も多いですね。なかにはサウナ初心者で、興味を持ってきてくださる方もいるのでうれしいです」

メーンサウナ「KIRIKABU」! その名の通り切り株をイメージしたデザインです

――たしかに、施設内はとてもすてきなデザインでサウナ初心者でも楽しみやすいなと感じました。

「ありがとうございます。メーンエリアは森の中をイメージしているので、木材をふんだんに使用したり、ヴィヒタを飾ったり、自然の中にいるような気分が味わえるように作り上げています。というのも、我々が働くウェルビーには『サウナという木を植え、森を育て、人々に元気を届ける』という社訓があるので、新たに施設やサウナを作る際はそこから発想を得ています」

サウナストーブを円状に囲んだ設計。天板は「森の中のイメージ」した花形のデザインになっている

――森のイメージがどこからきているのか気になっていましたが、社訓だったんですね。女性サウナを作るきっかけはなんですか?

「これまで『ウェルビー栄』は男性しか入れなかったので、なぜ今になって女性サウナを作ったのか聞かれることもありますが、我々の構想の中では数年前から作りたいと考えていて、社内でも常々アイデアをあたためていたことなんです。わたしたちの中で『多様性(性別に関係なくサウナを楽しむ)』というテーマがあり、今回一つ叶えることができました」

自然をテーマにした内装。下駄箱のサークルは取手がわりに!
ロッカーの中には大きさ違いのタオルと館内着が入っています♪

進化の秘訣は、アイデアと体験の相互作用

――新しいアイデアが詰まっている「Forest House」ですが、とくに水風呂は斬新でした。

「個室型の水風呂は『Herbal Cold Bath』と名付けていますが、オリジナルブレンドのハーブを入れて蒸気を起こしています。ハーブも日によって変えるなど、こだわっています。水風呂に何か特徴を作りたいと考えたときに、蒸気を出すことでアロマを浴びるような感覚になれる。それがより自然を感じられるのではないかと思い、アロマの蒸気を出すことにしました」

オリジナルブレンドのハーブはスタッフさんの気分によって日替わりで変更!

――実際に入ってみると、蒸気のおかげで水風呂に入りながら肌が潤うのもよかったです!

「体験したお客様からは、『水風呂が苦手だったけど、蒸気があることで水風呂から出た瞬間からあたたかいから、初心者にはすごくありがたい』というお声もいただくことが多くて。自然の中を再現したいという発想で生まれた水風呂蒸気ですが、実際スタートさせると結果的に新しい発見に繋がることが多いんです。そこがやっていて面白いところというか。私たちがやってみたいことを詰め込んで、お客様に体験してもらうことで、予期しなかった発見や効果があります」

――施設のアイデアなどはウェルビー代表の米田さんが考えているのでしょうか?

「もちろん、代表の米田も考えますが、スタッフ全員で考えています。私たちの会社はいわゆる上下関係がない組織で、社員全員が責任者であって、店長とか肩書きもないんです。なので、物事を決める時もみんなで意見を出し合う形です」

――店長がいないのは驚きです! でもその社風を聞くと、人気サウナになる理由がわかった気がします。

「本当にサウナ好きの集まりなので(笑)。誰かがこれをやってみたいというと、じゃあこういうのはどうか? とか意見がたくさん出てきますね」

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