12月13日に発売したSAUNA BROS.vol.7の表紙と中面でご紹介した横浜駅直結の「横浜スカイビル」に併設する「スカイスパYOKOHAMA」。本格的なフィンランドサウナに加えて、音楽と照明を駆使したアウフグースショーが楽しめる国内最大級のサウナシアターが誕生しました。前編と後編の2回にわたってスカイスパYOKOHAMAをご紹介。今回は、完成までのエピソードやサウナシアターでの楽しみ方について、「スカイスパYOKOHAMA」広報担当の郷地健人さんにお話を伺いました！
世界基準に合わせた設計は日本初！
——最大100名も入れる国内最大級の「サウナシアター」ですが、その始まりについて教えてください。
「サウナシアターは2週間ほどの着工期間を経て、2022年11月に完成しました。作った目的のひとつに、世界的なアフグース技術の向上を目指したことがあります。代表の金憲碩が本場ヨーロッパへアウフグースパフォーマンスの世界大会を視察しに行った時に、100名規模のサウナ室と音や光を駆使したパフォーマンスに感動したというのが始まりですね。当時はまだ世界大会基準に合わせた規模のサウナ施設が日本になかったので、それなら私たちが作ろうと」
ーー世界レベルの環境で日々パフォーマンスできるのは、熱波師にとってもありがたいですよね。
「はい。このような場所ができることで、パフォーマーも世界大会とほぼ同じ環境でアウフグースができるので、技術面の向上も期待していました。いつかは世界大会で活躍するアウフグースマスターを……なんて思っていたら想像以上に早く世界大会で日本のアウフグースマスターが優勝されたので、とても驚いています」
——ちなみに、それ以前はどのようにイベントを行っていたのでしょうか？
「サウナシアターができる前は、浴室にあるドライサウナ室でやっていました。非常に好評いただいていましたが、大体定員が25〜30名で予約枠も殺到していて、なかなかアウフグースを受けられないという方が多かったんです。なので、1日2〜3回ほど開催していました。しかし、その分アウフグースマスターへの負担も非常に大きくなってしまうので、1度にたくさんの方にご参加いただけるサウナシアターを作りたいという気持ちもありました」
サウナシアターを広めるために始めたのは”寝ながら受けれるアウフグース”
——なるほど。いざサウナシアターを作るなかで、大変だったことはありますか？
「これまで男女のスペースが完全に分かれていたので、休憩エリアの動線を変更しながら設計していくのは大変でした。お客さまにとっても、場所が変わったり共有エリアが増えたりしたので、慣れていただくまでのハードルはあったかなと思います。サウナシアターもいざ完成すると、『どう使ったらいいのか分からない』というお声もありまして。施設としても、寝ながら受けていただける”お休みアウフグース”など、いろいろなイベントを企画していきました」
——寝ながらアウフグースとはユニークな企画ですね。
「ありがとうございます。他にも、休憩エリアで毎週開催していたヨガ教室の講師の方にお声がけして、サウナシアターで無料のヨガイベントを企画しました。座りながらできるようなヨガや呼吸法とか……。今は、週に3〜4回以上も開催するようになりました」
——実際にサウナシアターを利用されるお客様からの反応はいかがですか？
「男女共用で楽しめるサウナシアターができたことで、普段受けられなかった男性のアウフグースマスターのパフォーマンスを女性も受けていただけるようになってうれしいという声はよく聞いていますね。やっぱり女性が男性の熱波師の風を受ける機会となると、水着着用ということで限られた機会のみになってしまうので。それがスカイスパYOKOHAMAであれば、ほぼ毎日受けられるというのはとても喜ばれています。」
お客様だけではない満足度があるサウナシアター
——パフォーマンスする側の満足度も高いのではないでしょうか。
「そうですね。アウフグースマスターからも、本格的な音響や照明はもちろんのこと、広いスペースのおかげで伸び伸びパフォーマンスができると喜ばれます。彼らが頭の中で思い描いていたイメージを実現できる場所として認識されているのは、わたしたちにとってもうれしいことです」
——最後に、サウナシアターで注目してほしいポイントや楽しみ方について教えてください！
「アウフグースのパフォーマンスに限らず、日々行われているヨガやメディテーションなどを体験いただいて、“寝られるサウナ室”を体感してもらいたいです。リラックスできるサウナ室になっているので、日頃の疲れを癒してください。
あと、私たちはサウナシアターの使い方は無限大だと思っているので、みなさんが思いついた楽しみ方をぜひ発信していただけたらうれしいです。例えば、サウナに全く関係ない貸切イベントも大歓迎です！ 以前は、お笑いライブやトークショーの会場として使ってもらった経験もあるんです。ぜひ、スカイスパとしてもさまざまな形を叶えるために協力させていただければと思います」
次回は、男性浴室に新たに誕生したサウナ室についてやスカイスパYOKOHAMAが進化し続ける理由についてをお伺いします！
スカイスパYOKOHAMA
■住所：横浜市西区高島2-19-12スカイビル14F
■営業時間：24時間営業（前8：30〜10：30は浴室利用不可）。年中無休
料金やその他詳細は公式HP（https://www.skyspa.co.jp）からご確認ください。
