スケートときどきサウナ㉗感動! ついにフィンランドサウナを体験

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本場へ行ったからこそ見えた日本の良さ

――サウナ好きとして見えた本場・フィンランドの良さは?

「自由にサウナを楽しむ……あの感じがホント、よかったな~(しみじみと)。サウナに決まりはないんだ。人それぞれの楽しみ方でいいんだということを再認識しましたし、歳を重ねると何事も決めつけがちになっちゃいますけど、ある程度ルールなりを決めて動く日本のよさも大事にしつつ、もっと自由な部分があってもいいのかな~と思えたフィンランドでの初サウナ体験でした」

――逆に、本場のサウナを味わったからこそ見えた日本のよさもあった?

「そうですね。『神戸サウナ(&スパ)』(兵庫県神戸市)の、フィンランドサウナの作り込みのすごさもわかりました。日本ってアップデートするのが得意じゃないですか? そこは強みですし、自慢していい部分ですし、改良を重ねてどんどんよくなっていく。『神戸サウナ』のように現状に満足せず、常に高みを目指す姿勢は見習いたいなと改めて思います」

――アウトドアサウナの雄『The Sauna』(長野県上水内郡信濃町)しかり。前回(第26回)紹介していただいた支配人がフィンランドをリスペクトする『8Seas Sauna HIRA』(滋賀県大津市)も素晴らしい施設でした。

「それぞれの施設のこだわりとリスペクトに改めて驚かされましたし、気づかされました。“ひょっとすると本場よりすごいんじゃない?”って部分もたくさんあるなと。あとは気温とか、水風呂の代わりに湖や海に飛び込めるか……とか、環境や規則の違いになってきますからね」

――フィンランドで行ってみたいとおっしゃっていたスモークサウナにしても、日本は消防法をクリアするのが難しく、なかなか実現できないようです。

「それでも日本には、フィンランドにはない、いろんな種類のサウナがあります。創意工夫してアップデートする姿勢も素晴らしいです。あと何より、近所で、手頃な値段でお風呂とサウナに入れるという銭湯の文化もある。日本って、本当にすごいですよ! まだまだ知らないことだらけですし、行けていない施設も多いですけど、もっといろんなサウナ、銭湯を体験したくなりましたね」

2025年は新しい視点でサ活にまい進します

2025年は新しい視点でサ活にまい進します

――それにしても、念願の「ソンパサウナ」へ行けて本当によかったですね~。友野さんの中で、サウナの世界がさらに広がったことが伝わります!

「『本場に比べたら』とか『やっぱフィンランドは違ったわ~』という人もいると思いますが、僕は『フィンランドのサウナも素晴らしいけど、日本もいいよね』って思いました。どこかと比較するんじゃなくて、自分がいいと思うサウナを見つけて自分のやり方で自由に楽しむ。フィンランドへ行って、ととのう……うんぬんではない新しいサウナの見方ができるようになった気がします」

――では、2025年もスケートに、サ活にまい進してください。

「本場フィンランドで『ソンパサウナ』に行けたからこそわかる日本のサウナのよさ、すごさに気づけたので、2025年はそのありがたみを感じつつ、サ活を楽しみたいと思います。そしてフィンランドで学んだ自主性と責任をもってスケートを一層がんばります。今年も応援よろしくお願いします!」

次回はフィンランドへ行って日本のよさを再確認した友野さんがハマっている最近のサ活のブーム。そして毎年恒例、スケーター仲間で行った年越しサウナの話をお送りします!

【友野一希(ともの・かずき)】
❜98年5月15日生まれ。大阪府出身。
4歳よりスケートを始め、ジュニア時代から表現力の豊かさには高い評価が。見ていて楽しくなるその演技で“氷上のエンターテイナー”“浪速のエンターテイナー”と称されることも。2024-25シーズンはグランプリシリーズ第3戦フランス杯第5位。第5戦フィンランド杯第6位。新シーズンもさらなる高みを目指す。第一住建グループ所属。

写真/すべて友野さん提供
取材・文/橋本達典

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