サウナの後は、瞑想スペースでぽかぽかと「治まる」
「スゴイサウナ」で提唱しているサウナの入り方は、「ととのう」のさらに先にある、「治まる」という状態にまでなること。「治まる」状態とは、直腸温度が上昇し、血流がよくなって体がぽかぽかしている状態。その状態になるためには5分ほどのサウナ浴の後は水風呂にすぐ入らず、いったん休憩をします。休憩は、サウナ室を出てすぐ左側にある、瞑想スペースにて。
瞑想スペースのドアを開けると、ヒノキの香りが漂います。心地いい。シンギングボウルを奏でるBGMが流れ、自分と向き合い、没頭できる空間です。満月をイメージしたという照明のもと、サウナで温まった体が徐々にクールダウンして落ち着くのを気持ちよく感じます。ああ、幸せ。おこもり感がすごいです!
マグマスパ式サウナでは身体が芯から温まっているため、すでにあまみがではじめています……! シンギングボウルの音色が響くなか、うつらうつらと瞑想の世界へ。ああ、気持ちいい。頭がすっきり、無になっていくのを感じます。いや、無になって、もはや何も感じないというほうが正しいのかも……。
休憩したあとは、湯舟で5分間さらに温まる
「スゴイサウナ 東麻布店」のお風呂は、炭酸泉・薬草湯・水風呂の3種類。休憩の後は炭酸泉か薬草湯に5分程度つかり、十分に温まります。まずは、薬草湯よりも少し温度が低めの炭酸泉へ。温度設定は約37℃で、「無感温」と言われる熱いとも冷たいとも感じないお湯。肌への負担がなく入れます。ゆっくりと入っていると全身が気泡に包まれ、体の芯から温まっていくのがわかる……。肌表面にプチプチと付く炭酸の粒を、無心になぞってみたりして。これ、炭酸泉の、密かな楽しみ方です。
こちらは、薬草湯。約40℃というちょうどいい温度が、気持ちいい。香りは強過ぎず、ほんのり香ります。
ゆっくりと薬草湯に浸かりながら、効果効能のサインを目で追います。血行促進、新陳代謝の活性化、肌荒れ防止、皮膚病の治癒促進、のどの痛みや頭痛の鎮め……。お湯に入りながらサインボードの説明を読むひとときって、ほっとひと息タイムだったりしますよね。薬草湯は、季節によって内容が変わるとか。今回はわさび、よもぎ、ほうじ茶、切り干し大根、竹炭などがブレンドされているそうです。
水風呂も富士山由来。鉱石のパワーでクールダウン
「スゴイサウナ」で推奨する「治まる」までの工程には、実は水風呂は入っていません。とはいえ、やっぱりサウナの後は水風呂に入りたい……。もちろん、「スゴイサウナ」には水風呂もあります。ご安心を。山口さんに聞くと、サウナ5分→休憩5分→お風呂5分を終えた後のタイミングが、「サ治活」的には水風呂の最適タイミングだそうです。
水風呂には「鉱石層濾過循環式」とのサインがあり、なにやらこだわっている様子。これは「スゴイサウナ」独自のろ過システムで、数十種類の天然鉱石層を再現したものに水をにじませることで、天然ミネラルを含むやわらかい水をつくり出しているというシステムです。
麦飯石、水晶、トルマリンセラミック、木炭など、数十種類の鉱石がぎゅっと詰められている様子を、実際に目で見ることができます。こんな水風呂、はじめて!
ろ過システムを採用していることにより、とろみがあって肌あたりがやわらか。ゆっくりと、落ち着いて入っていられます。
サウナで5分、お風呂で5分。体の芯までしっかりと温まったからこそ、ひんやりとやわらかく、とろりとした水風呂が心地よく体全体に染み渡ります。水風呂の温度は約15℃。高過ぎず低過ぎない温度設定で、水風呂から出ても体はぽかぽか。かつてないほどのあまみが出て、ふわふわと気持ちいいです。もしかしたら、これが「治まる」ということなのでしょうか……!