最新の都市型サウナ「サウナ東京」で“温故知新”な魅力を体感!

現在発売中の最新号「SAUNA BROS.vol.6」(6月30日発売)でも、さまざまなテーマで、全国のさまざまな魅力あふれる施設を訪問、取材させていただきました。

雄大な大自然に“一体化”したような感覚になれるサウナ、日常の生活圏からアクセス至便な都市部に次々誕生している最新施設、古くから地元で愛され続ける施設……。どの施設でも、サウナの気持ち良さはもちろんのこと、身も心もすっかりほっこりしたのでした。いやぁ、やっぱりいいですね、サウナ。

そんな数々の施設の魅力を、あらためてこの「SAUNA BROS. WEB」でもご紹介していきたいと思います。今回は、東京・赤坂に今年4月にオープンした話題店「サウナ東京」です。

目次

アプローチの異なる、でもぜんぶ「和流」の、5種のサウナ室!

昨年後半あたりから、全国各地(とくに東京都内)で、大型のサウナ施設のオープンが相次いでいます。ここ最近の新規店舗で感じてしまうのが、その“質の高さ”というか“愛情の深さ”というか……。「本当にサウナが好きな人が、こだわってつくったんだな」と思わされることが増えているんですよね。

この「サウナ東京」も、その筆頭のような施設です。

“仕掛け人”であるオーナーや取締役が、もともと全国のサウナをめぐるほどのサウナ好き。「僕たちも好きな日本のサウナの良いところ、素晴らしい部分を、あらためてみんなで味わえたら」という思いをこめた施設なのです。

ということで、サウナ室も長年愛されてきたスタイルから、ここ数年、圧倒的な支持を集めるタイプまで、多様なアプローチのものが5種も! それでは、ひとつずつ、めぐってみましょう!

「蒸喜乱舞」

5つのサウナ室のうち最も大きく、40名以上は軽く座れそうな圧巻の広さにまず驚かされます。中央に鎮座する巨大なikiストーブとともに、室内最奥部にはボナストーブも設置。W熱源でこの巨大な空間をしっかり熱くキープなのですが、普通は(座面下などにあるため)あまり見る機会のないボナストーブを目にして、気分がさらにアガります!

ikiストーブには1時間に1回のオートロウリュが降りそそぐほか、ゲリラでのアウフグースサービス、さらにはスタッフがジョウロで「床ロウリュ」も頻繁に行っているため、湿度も快適。また、座面下には高性能スピーカーもスタンバイ。オートロウリュやアウフグースの際には迫力のサウンドと最先端の光の演出も! その名の通り、蒸される喜びが満ちた空間です。

手酌蒸気」

フィンランドでも“最もサウナに適している”といわれる、木の宝石ことケロ材を、壁や天井はもとより、ベンチに至るまで室内の木材すべてに使用。ここ数年で日本にもケロのサ室は増えていますが、ここまでのものはそうそうお目にはかかれないかもしれません。さすがの調温&調湿効果で安定した熱さとともに、芳醇な香りも楽しめます。

ストーブの周辺をよく見ると、サウナストーンにかける水をヒーターで沸かすという、見たことのないシステムも……。これもうれしいこだわり! ロウリュの水が、ストーンを冷やすことなくすぐに蒸気となり、室内を心地よくめぐります。

瞑想」

扉を開くと、そこには、奥に向かって広がる光量の抑えられた空間が。“隣”との間には仕切りが設けられ、背もたれの角度も絶妙なベンチに体を預けると、そこはもう自分だけの世界。

温度はそれほど高くないけれど、かなりの高湿なセッティング。やさしめの、ずっと居られる熱さなのに発汗がものすごいという不思議な心地よさが体感できます。

各“ブース”の横には、それぞれシャワーホースが。入退室時のイスの汗流し用はもちろんのこと、座りながら水を頭からかぶることもOK。これがまた、新感覚かも!

戸棚蒸風呂」

「日本のサウナの良いところを……」というコンセプトを最も強く感じてしまった、このサ室。お湯が貴重だった江戸時代(!)の、「浅い浴槽」と「石に湯をかけて生じる蒸気」を併用した浴場をアレンジしたものだそう。

扉を開けた瞬間、眼前に熱いスチームが広がる一方で、足はやさしい温度のお湯の中に!

立っているとき、浴槽の縁に腰かけたとき、湯に全身を浸けたときで、顔や頭部に感じる熱さがガラッと異なり、体もまたお湯の温度を感じているという……ある種、バグったような感覚がめっちゃ心地よい! 一度は体感してみる価値、大アリです!!

昭和遠赤」

日本で多くの人に愛されてきたといえば、日本で独自に進化したガス遠赤外線ヒーターと、テレビのあるサウナ室! 多くの人になじみのある風景&空間も、しっかりとスタンバイ!!

遠赤ヒーターからのアツアツの熱。いわゆるカラカラ系の熱さは、やっぱり好きな人にはたまらないもの。とはいえ、必要十分な湿度が実はしっかり感じられるので、ひりつくような感覚がないのは、かなりうれしいです。

伝統的な「昭和ストロングスタイル」の“進化型”がここにありました!

水風呂も休憩エリアもユーザー目線 !? 細部までキモチよさとこだわりが満載

5つのサウナ室――。その種類の数もさることながら、数セットをこなす際に、それらをさまざまに“組み合わせて愉しむ”こともできる「サウナ東京」。

セット内で組み込む水風呂や、休憩スペースなども、多様なパターンが用意されています。

シングルからやさしめまで……3種の水風呂に思わずニヤリ!

どのサウナ室からもストレスなく向かえる、フロアの中心に、水風呂スペースがドドーンと広がっていて、3つの浴槽に仕切られています。

向かって右奥から時計回りに、約8℃前後での水温設定の、キンキンな浴槽。続いて22℃ほどのやさしいバイブラ風呂。そして約15℃の水風呂。

いわゆる「水風呂のはしご」……冷々交代浴が好きな人も多いと思いますが、このレイアウトにはついニヤリとしてしまうのでは!? 熱々の体をシングル水風呂に数秒間しずめてギュギュっと締めたあと、やわらかな温度の水で細かな泡を肌にまとう、あの至福の移動に最適ではないですか!!

15℃前後の浴槽がいちばん広いのも、きっといろいろと利用されている風景を思い浮かべてのことでしょう。実際、これだけの規模の施設なのに、水風呂が混雑したりカオスになっているのを目にしたことはありません!

水中の灯りもまた、実にイイ感じなのです。

広い、多いは正義!? 内気浴=休憩スペースも大充実

さて、フロアの奥に目を向けると、そこには壮観な眺めが広がっています。

完全に適温に管理された空間に、このアディロンダックチェア(足置き付き!)の数がまたスゴい! シーリングファンからの微風もめちゃくちゃ心地良いです。もちろん外気浴は気持ち良いですが、徹底調整された内気浴は都市型サウナの休憩エリアとしては最適解かもしれません。

左右に目を向けると、小上がりになった畳の上で体を横たえられるスペースも。また ポカリスエットやデトックスウォーターの「飲み放題」(※要追加料金)などもできるドリンクカウンターもこの位置に併設。

このエリアだけでなく、フロアのあちこちにもイスが点在しているほか、室温約5℃の「冷気浴」ルームもあります。“難民”知らずの、ととのいし放題! こちらの望み……すべてお見通しかっ!!

会話可能な広い炭酸泉と洗体カラン&シャワーは別フロア

サウナ浴後に最後の「仕上げ」で、お湯に浸かりたいという人も実は少なくないですが、なんとそのあたりの配慮も! 5種のサウナ室や水風呂、内気浴エリアはすべて2階にあるのですが、1階のフロアにめちゃくちゃデカい炭酸泉の浴槽がスタンバイしているのです。

その横には大きなテレビも設置。実は「サウナ東京」は、2階のフロアは、それぞれ静かにサウナ浴を楽しんでもらうために、「基本的に会話禁止」なのですが、この1階は会話もOKだそう。

サウナに入る前後に体や髪を洗うカランやシャワーもこの1階に。いやぁ、いろいろとシミュレーションしたんでしょうね……。ちなみに、男性専用施設なのに(※レディースデーはありますが)、シャワーヘッド、全部「ReFa」のアレです!!

現在進行形で進化は続く!? さらなるアップデートも!

さまざまなタイプの「熱さ」と水風呂やクールダウンのスペースでの憩い――。その組み合わせのパターンはまさに無限大かも知れません。あっという間に時間が経ち、いつの間にか心身ともにシャキッと力が満ちている。

自分の好みの過ごし方でそれぞれ心地よくなったり、新たな愉しみ方も見つけたり。そんな満足度の高い施設として、4月のオープン以降、大賑わいの続く「サウナ東京」ですが、まだまだコレで終わりではなく、進化は続くようです。実際に、オープンからまだ2ヵ月も経っていない6月中旬に、早くもアップデートを実施! サウナ室などさまざまな設備で、さらなるこだわりの改良が敢行されました(6月29日に再オープンしたばかり!)。

さらにはなんと地下1階に、「サ飯東京」こと、広~い食事処と畳敷きのゴロ寝もできる休憩エリアが追加で爆誕!

食事処には、なんと水が流れ、滝もあるという……浴室ほかと同様、ここにも「和流」のコンセプトが。

提供される料理もカレーや唐揚げ、豚キムチといった鉄板メニューがズラリ。どれもすでに大人気です。

めちゃくちゃ暑い日にオーダーした「ピリ辛冷やし担々麺」も、めっちゃ美味でした。

ちなみに、この「サウナ東京」の取締役は、飲食・フード関係でのお仕事も長い方なのですが、いわく「サウナ後にめっちゃくちゃ旨いと思えるラーメンも出したいんですよね。“日本で愛され、進化してきたサウナを……”という『サウナ東京』のコンセプトともつながりますが--シンプルだけど、めちゃくちゃ旨いラーメンも、日本が誇れるメニューじゃないですか」と。いやぁ……早く食べてみたいっス!

長く愛されている本当に良いものを、さらにブラッシュアップして提供したい――細部にまでこだわる「サウナ東京」。今後も進化を続けていきそうなこの施設から、目が離せません!

※現在発売中の「SAUNA BROS.vol.6」では、さらに多彩な写真とともに「サウナ東京」の魅力を特集。ぜひそちらも併せてご覧ください!!

サウナ東京
■住所:東京都港区赤坂3-13-4
■営業時間:平日=前11:00~翌前9:00/土日祝=24時間営業 ※深3:00~5:00は清掃のため入浴不可
■料金:平日:1時間=1,600円、3時間=2,700円、6時間=3,900円/土日祝:1時間=1,800円、3時間=3,000円、6時間=4,200円

※男性専用施設(女性の方は……レディースデーをお見逃しなく!)

撮影/佐藤佑一  (一部写真は編集部撮影)

シェアお願いいたします
  • URLをコピーしました!
目次