なでしこジャパン快進撃の陰にサウナあり!? JFA 夢フィールドのサウナがすごかった!!

「災害級の暑さ」なんていう新しい言葉にも、なんだか慣れてしまいましたね。そんな猛暑の日本に、南半球からうれしいニュースが連日届いています。

7月20日(木)に開幕した「FIFA女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド2023」で、なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)が、1次リーグC組を3戦全勝で見事に首位通過! 

もちろん試合の勝利はシンプルにうれしいけれど、その戦いぶりが実に魅力的。グループリーグ初戦のザンビア戦のように、引き気味に守る相手にはポゼッションを高めて崩す攻めを見せるし、同最終節の優勝候補の一角であるスペイン戦では全員で集中して守り、ボールを奪うやいなやの高速カウンターから鮮やかなフィニッシュを何度も決めてくれました。一方で、3戦して無失点と守備も完璧。

戦術の引き出しが多いうえにその完成度も高く、世界中のサッカーファンはもとより、出場各国の指導者からも「強い」「見ていて楽しい」etc…と、称賛されているのは周知の通りです。伸び伸びとプレーする選手たちの笑顔に、暑さを忘れてスカッと爽快な気分になるのは、きっと筆者だけではないはず!

そんな“総合力では最強かもしれない”ともいわれる今回の招集メンバーは、6月下旬から千葉県の幕張海浜公園内にある「JFA夢フィールド」(高円宮記念JFA夢フィールド)での合宿に入り、今大会への最終準備をスタートしました。

この「JFA夢フィールド」には4面ものピッチのほか、最新鋭のトレーニングルームなどが整備されているのですが、実は秘かに“サウナ”も……それも実に快適な設備が存在しているのです。

直前合宿を前に、実はSAUNA BROS.でもこのサウナを取材させていただき、なでしこジャパンの池田太監督にお話をうかがってきました。現在発売中の「SAUNA BROS.vol.6」に掲載したその取材の模様を、今回、このSAUNA BROS.WEBでも凝縮してお届けします!

大会前のご多忙な中、インタビューばかりかサウナでの撮影も行わせていただき……池田監督、ありがとうございます!!
目次

練習直後に瞬時に疲労回復……理想の動線がそこにありました

2020年に開設された「JFA夢フィールド」ですが、実は、完成当初はサウナ設備はなかったそうです。

「そうなんですよ。熱いお湯と水風呂での“温冷交代浴”は、それこそ我々の現役時代からサッカー選手は行っていたので、クラブハウスの浴室に大きな熱いお湯の浴槽と水風呂はあったんですが……サウナ室は最初はなかったんですよね。でも、選手やスタッフからのアイデア&リクエストもあり、追加の改装を経て、導入してもらったと聞いています」

そう教えてくれた池田監督自身も、サウナはよく利用されるそう。

「サウナに入っての“交代浴”は、疲労回復や質の良い睡眠などに、より効果があると個人的にも思います。また、暑い地域で開催される大会や試合の前には、暑熱対策などのコンディション調整にも有効ですしね。そういったフィジカルな面だけでなく、選手たちがリラックスしたり、コミュニケーションをとることができたり、ほかにもたくさんのメリットがあると思います」

あらためてクラブハウス内にサウナが完成したのは今から1年半ほど前。ちょうど、男子の前回W杯……カタール大会の準備期間に間に合ったそう。きっと男子代表も、11~12月とはいえ暑い中東での戦いを前に、有効活用したはずです。

さて、そのサウナがある浴室ですが、クラブハウスの広いロッカールームと隣接しています。

このスタイリッシュなロッカールームの扉を開くと……
こんなキュートなピクトグラムが! ハイ、浴室です!!

「トレーニングや練習を終えて、すぐに“スッ”とサウナに行けるんですよ。この動線の良さも含めて、非常に気持ちよく、使い勝手のいいサウナなんですよね。実は、私もサウナが好きなんです(笑)。トレーニングキャンプ中以外の、選手がいない時期などは、我々スタッフも大いに利用させてもらっています」

この日も、ミーティングなどを終えてサウナに入られるという池田監督に“同行”するかたちで、サウナも撮影させていただきました。

HOTでCOOLな最高の空間へ、いざ!

浴室はかなり広く、思わず「おおぉ~っ!」と声が洩れてしまうほどです。足を進めると、大きな浴槽が2ヵ所のエリアに分かれて、それぞれ2つずつ並んでいました。

「熱いお湯の湯船と水風呂が、それぞれ2つずつあるんですよ。選手たちがいっぺんに入っても、これだけのサイズがあれば大丈夫ですよね」

より大きい方が、熱いお湯の入る浴槽。まるでジャグジーのように、ジェット水流が豪快に気泡を発生させていて、まず、ここだけでも実に気持ちよさそう。じっくり体をあたためながら、ほぐすことができそうです。

その先に向かうと、ありましたサウナ室が!! 

シャワーやカランの奥にある扉が、最高の空間の入り口でした

ワクワクしながら扉を開いてみると……。

ややコンパクトながら、いい感じの熱さ! 壁からの輻射熱も気持ち良さの秘密でしょうか

おお、いいですね。3~4名ほどが座れそうな室内は、実に気持ちいい熱さで満たされていました! 注目は、ストーブの“高さ”でしょうか。座面より低い位置にストーンがくるようにレイアウトされています。足元からじっくりと、熱とセルフロウリュによる蒸気が室内を回るように対流して、全身をくまなくあたためてくれる。そう、フィンランドスタイルです。

ストーブガードをのぞきこむと……いいですねぇ、サウナストーンがこんもりと!!

「温度もちょうどいいんですよ。熱すぎなくて。あとはセルフロウリュで体感温度を自分たちで調整できるようになっています。それと、ロウリュ用にアロマ水を用意してくれているのもうれしいんですよね。この間はラベンダーの香りを楽しみました」

ラドルが大きめのためロウリュは1回につき1杯まで。それが夢フィールドのルールだそう

室内は暗め。ベンチの背面からの間接照明の明かりのみで、無音のため、とても静かです。扉を閉じると、たちまち心が静まり、リラックスできる空間に。

壁の温度計を見れば、80℃~90℃の間くらいでしょうか。監督の言葉通り、ひりつくような感じもすぐに火照ってしまうこともなく、いい香りの蒸気をしっかりと感じながら、気づけば全身から気持ちよく発汗しています。

アロマ水の桶もラドルも温度計も……オシャレでした!!

「そうなんです。心も体も静かに安らげて、どんなサウナ施設にも負けないサウナ室じゃないかなって思いますね。もちろん、そうやって心を落ち着かせることもできますし、一緒に入った人と和やかに会話したりもしますね」

大塚慶輔フィジカルコーチと、笑顔で緊急ミーティング(!?)

体の芯まで十分にあたたまったら、水風呂です。先述の通り、水風呂も7~8人が同時に肩まで浸かって入れそうなほど広いものが2つ並んでいるのですが、ともに水温を自在に調整可能なんだそう。ちなみにこの日は13.9℃でした。ちょっと失礼して指先で触れてみると……おぉ、キンキンです! 

「冷たいですか?(笑) この水風呂もいいんですよね。サウナ室でじっくり体をあたためたあとに、ここできっちりと冷やすことで、トレーニングや練習の疲れ、体のダメージを回復できますから。もっと冷たくすることもできるんですけどね」

そう笑う監督。実はこの水風呂には、さらなる“仕掛け”があるんです。この水風呂の横に小さなスライドドアがあるのですが、それを開くと、脱衣場側に巨大製氷機がスタンバイしていて、この“小窓”から、氷を放り込めるんだとか!!

もともと、トレーニング後のアイシング用の浴槽(アイスバス)として活用するためにそうしたつくりになっているんだそうで。こんなところでも、アスリートの運動量の凄さをあらためて思い知らされます。

頂点を目指し、サウナでポジティブな決断を

浴室内には休憩用のイスも数脚、用意されています。

「サウナ室で汗をかく気持ち良さも、水風呂でのクールダウンも好きなんですが、そのあとの休憩……この“ととのいイス”に座ったときに訪れるリラックスした感覚がいちばん好きかもしれないですね。頭の中がクリアになるというか、スッキリする感覚が心地いいんです。

練習やミーティングでさまざまなことを考えたり試したりするので、サウナでは『無』になりたいと思うんですが、やっぱりいつの間にかいろんなことをイメージしたり、考えてしまったりするんです。とくに、この水風呂から出たあとのイスに座っているタイミングなどに」

対戦国ごとに、どういったメンバーでどう臨むか。最高のパフォーマンスを発揮するためには、何が最も効果的か。そのためにどんな準備をするべきか……。

「やっぱり、本当に頭から離れないんですよね、サウナの中でも(苦笑)。でも、サウナの良いところは、さまざまなことが最終的にモヤモヤした感じにならず、クリアに整理できること。ポジティブな方向で決断できるんです」

体格や個のパワーにも優れた世界の強豪国に対して、全メンバーがアグレッシブにボールにかかわり、しなやかに、したたかに、組織的に渡り合うなでしこたち。指揮官が考え抜いた戦術、プランを全員が深く理解し、共有するためにひょっとしたら彼女たちも、このサウナでコンディションもととのえながら、コミュニケーションをはかったり!?

「どうでしょうかね(笑)。でも、サウナが好きな選手も多いですし、有効に使ってくれればいいなとは思います。

もともと強かった国はもちろん、世界のライバルの成長が本当に著しい女子サッカーですが、日本の良さは全員で守ってボールを奪い、いろんな選択肢をもって全員で動かしてゴールに向かう点。自信と勇気をもって堂々と勝負して、頂点を目指したいと思います」

いよいよ8月5日(土)からノックアウトステージ(決勝トーナメント)がスタート。ラウンド16では伝統国ノルウェーとのマッチアップ。そして勝てば今度はアメリカ(FIFAランク1位)とスウェーデン(同3位)の勝者との対戦となる準々決勝が待っています。

どんな強豪が相手でも、「JFA夢フィールド」のサウナのように、とびきりHOTでCOOLなプレーを見せてほしい! 私たちも猛暑に負けずにぜひ熱く応援しましょう!!

がんばれ、なでしこジャパン!!!

●PROGRAM
8月5日(土)後4:50(NHK総合)、後6:45(Eテレ)
日本×ノルウェー
(NHKプラスで同時配信・見逃し配信も)

※現在発売中の「SAUNA BROS.vol.6」でも、さらに多彩な写真や池田監督のコメントとともに「JFA夢フィールド」の魅力を特集・掲載しています(あのなでしこのコメントも!!)。ぜひそちらも併せてご覧ください!!

撮影/佐藤佑一

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