「SAUNA BROS.vol.4」では、稲積水中鍾乳洞でしっかりと貴重なサウナ体験をした武田玲奈さん。実は、別府ならではのもうひとつの”和風サウナ”を体験してもらっていました。今回は、特別に体験の模様を送ります!


もうひとの“和風サウナ”というのが「鉄輪(かんなわ)むし湯」。1276年に一遍上人によって創設され、古くから湯治場として人々を癒してきました。

まずは鉄輪温泉街を散策。建物からも、地面からも(!?)、湯けむりがたち上がり、街全体にとても雰囲気があります。来る途中に「地獄」と書かれた看板を見かけたのですが、なるほど、地面からも吹き立つこの湯けむりがその由縁でしょうか。

一説によると、鉄輪地域一帯は1000年以上前から噴気や熱湯が噴出していたそうで、近寄ることができないため「地獄」と言われていたとか。その名残で、今でも鉄輪では温泉噴出口を「地獄」と呼んでおり、「地獄めぐりツアー」などもあるそうです。

さてそんな「地獄」を歩いていくと「一遍湯かけ上人の像」にたどり着きました。鉄輪温泉の開湯の祖である一遍上人の像で、自分の体の治したい部分と、像の同じところにお湯をかけて治癒の祈祷をします。その説明を聞くと、迷わず柄杓を手にとり、上人像にお湯をかけていた武田さん、じつは後日談があり……。

「あのときは腰にお湯をかけました! そのあと、素晴らしい整体師の方に出会って、悩んでいた腰痛が改善されたので、一遍上人が出会わせてくれたのかな! と思いました(武田さん)」

ご利益のある像の目の前が、今回の目的地「鉄輪むし湯」です。中に入ると、左右に男女それぞれの入り口があり、正面の小上がりには休憩スペースが。次の回を待つお客さんや、むし湯あとのお客さんがくつろいでいました。というのも、「鉄輪むし湯」である石室に入れるのは3名まで、石室の中は8分までとしており、時間になるとスタッフが声をかけてくれるスタイルなのです。なんでも、石窯の中で横になるので、寝てしまって危なかったお客さんも過去にいたとか。撮影時は2名のベテラン女性スタッフがいて(2人とも明るくて親切!)お客さんを元気に案内していました。

専用の浴衣。どこか懐かしいデザインもGOOD!
武田さんも専用浴衣を着ました

「蒸風呂」と書かれた看板のある石室の中は8畳ほどの広さで、入り口はこの小さな木戸。

出入り口の扉は1メートル四方
 

小さな木戸をあけた途端に熱気がモワ~ッと押し寄せてきます。加えて、床に敷き詰められた薬草の独特な(効きそうな)いい香りが全身を包んでくれて……。すでに気持ちいいです。

薄暗く落ち着いた石室内。敷き詰められた薬草の上に石の枕が置いてありました

スタッフの方から石室内の温度は70度くらいと聞いていましたが、蒸しているためか体感はもっと高め。石室内は天井が低く、横になって温まります。じわじわと、じっくりあたたかい。石室の床下に90度程の元湯を流し、地熱をつかって蒸しあげているそうです。

石窯に敷き詰められていた薬草は、石菖(せきしょう)と言い、きれいな川沿いにしか群生しない草で、だんだんと少なくなってきているそうです。毎週役所の人が採ってきてくれるので、それを一度干してから石室に敷いています。全国に似たスタイルのむし湯は数あれど、石菖を使っているのは「鉄輪むし湯」だけなんだとか。そんな薬草の上に横になるので、汗とともに体の毒素を流し出しデトックス効果も抜群なんです。

目を閉じ「むし湯」を味わう……

8分が経過しスタッフさんが声をかけに来てくれました。しっかり汗をかいた武田さん。外に出てひとこと目は「あつくて気持ちいいー!」でした(笑)。

むし湯から出た後は、先ほど体を清めた浴場にある温泉へ。むし湯に併設されているとはいえ、こちらもしっかりとした温泉。塩化物泉のお湯はとても気持ちがよく、むし湯の仕上げとして、さらにリラックスできてしまうのです。

最後に武田さんの「鉄輪むし湯」の感想を!

「最高でした。8分間、じっくり温められて、じわじわだくだく汗が止まらなかったです。この8分のためにだけに大分にまた来たいと思うほどでした!」

鉄輪むし湯
■住所:別府市鉄輪上1組
■電話:0977-67-3880
■営業期間:令和4年4月1日~12月31日 
■営業時間:前7:30~後7:30(最終受付:後7:00)

撮影/岡本武志