「外気浴(かぜ)をもとめて」#13 ドイツ・ケルン編

外気浴(かぜ)をもとめて~欧州サウナ紀行~

Guten Tag (グーテン・ターク)! ドイツ在住の木村です。

根っからのサウナっ子で日本では毎日のようにサウナに通っていた私が、欧州各地のサウナと外気浴(かぜ)を求めて、月に1度欧州のサウナリポートをお届けしております。

今回は、ドイツ西部のケルンにあるサウナをご紹介したいと思います。(前回の #12 ドイツ・バーデン=バーデン編はこちらから)

目次

世界遺産の大聖堂で有名な町ケルン

ドイツの西部ノルトライン=ヴェストファーレン州の都市ケルン。世界遺産のケルン大聖堂(ゴシック様式の建築としては世界最大を誇り、最頂部は157メートル)が有名。中央駅を出てすぐ(徒歩2分くらい)に大聖堂があり、駅を出た時のインパクトが強烈です。ケルンは大きな町なので、付近のサウナをGoogle Mapsで調べてみると、サウナ施設やウォーターパークがいくつか見つかったのですが、その中でも少し気になる施設があったので行ってまいりました。

スペイン風サウナ、インド風サウナ

やってきたのは「Mediterana」。ケルン郊外(中心部から公共交通機関と徒歩で約40分)にあり、Saunaのほか「Application(マッサージ)」「Thermal Bath(温浴)」「Gastoronomy(食事)」「Sports(スポーツジム)」の5本柱に力を入れるスパ施設。中でもサウナエリアのテーマは、“高貴なスペインとインドを感じさせる、まるでバカンスに行ったような気分になれるように”とのこと。これまで多くのサウナ施設へ行ってきましたが、スペインやインドを推した施設にはあまり出会ったことがなかったので、期待が高まります。

施設の外観。綺麗に整理された庭を抜けてエントランスに向かいます

ホームページを見ると、事前予約推奨となっていましたが、今回は飛び込みで利用できました(人気施設なので、行く予定のある方は予約をおすすめします!)。料金は、サウナも利用する場合4時間で平日32€(約5,000円)、土日42€(約6,500円)となっております。もっと長いコースもありますので詳細は公式HP(https://www.mediterana.de/)から。

さて、ロッカーで着替えてから先に進むと、内部はまるで宮殿のような作り。なんとなくですが、南スペインにあるアルハンブラ宮殿あたりを感じさせる、ヨーロッパ建築でありながらも、イスラムの影響を受けたような世界観が広がっております。

異国を感じさせる館内 ©️Mediterana GmbH & Co. KG.
中庭もドイツにいるとは思えない世界観 ©️Mediterana GmbH & Co. KG.

そしてサウナ、スチームバスもバラエティーに富んでおり、全15種類もありました。いくつかご紹介したいと思います。

キャンドルサウナ(温度80度、湿度10%)

一番おもしろいな、と思ったのが、こちらのキャンドルサウナ。薄暗い室内がモロッコランプで照らされた、幻想的なサウナです。ランプの中には本物のろうそくが入っており、日本ではなかなかお目にかかれない演出。私が伺った際には1時間に1度、ここでアウフグースが開催されておりました。

キャンドルがゆらめく室内 (写真提供:施設ホームページ)

ヒマラヤ塩鉱山サウナ(温度65度、湿度20%)

ヒマラヤ塩鉱山サウナ室内には、仏像も置いてありアジアを感じさせます。ピンクのヒマラヤ塩に覆われ地元のドイツ人女性から人気の部屋。この部屋は奥まった場所にあり、そこに向かう通路にタルチョ(チベットやネパール、インドなどでよく見られるチベット仏教の5色旗)が飾られており、雰囲気もバツグン。アジア出身である私ですらそう感じたのですから、きっとヨーロッパの人にとっては異国を旅した気持ちになりそうです。

一面ピンクのサウナ室内(写真提供:施設ホームページ)

バイン・アラビアンス(温度60度、湿度60%)

ここも面白いサウナ室でした。伝統的なモロッコ建築が特徴的な粘土レンガ作りのサウナ。ドイツ国内でもユニークな存在なのだそう。

アロマオイルの匂いが充満する室内(写真提供:施設ホームページ)

フィンカサウナ

個人的にはこのフィンカサウナもお気に入り。薪サウナで、利用者自ら薪を継ぎ足すことができます。パチパチと燃える火を見ると落ち着くことができます。

奥に積んである薪を継ぎ足すスタイル(写真提供:施設ホームページ)

そのほかローズテンプル、ラジャスターニサウナ、ハウスオブエレメンツなど、どれも一味変わったサウナばかり。また、館内のいたるところで定期的にアウフグースが行われているので、アウフグースを受けて中庭のプールで泳いで休憩を繰り返します。4時間では足りないくらい。次回は8時間コースで伺ってみようかと思いながら、施設を後にするのでした。

ラジャスターニサウナの室内。インドのアーユルヴェーダの世界観をテーマにしているそう。
©️Mediterana GmbH & Co. KG.

あとがき

サウナで汗をかいたあとは、クリスマスマーケットに行って、グリューワインで水分補給を。ケルンの場合、1杯7.5€(約1,170円)(うちカップのデポジット代が3€〈約470円〉)。返却しても良し、持ち帰っても良し)と良心的な価格。ケルンのカップデザインがなかなか良い感じ。町によってクリスマスマーケットの特色や、カップのデザインも異なります。12月にドイツを訪れる際は是非サウナ&クリスマスマーケット巡りをされてみてはいかがでしょうか。

ケルン大聖堂すぐ隣のクリスマスマーケット
ケルンのカップのデザインはかなり個性的。(私は持ち帰りました)

それでは、メリークリスマス!

【木村 光留(きむら・みつる)】
ミラノ工科大学の戦略デザイン修士課程で学ぶ大学院生。14年働いたCS放送局を退職して渡欧。現在はドイツ・バイエルン州に在住。サウナが好きすぎてサウナ番組を作ったこともあり。(twitter: @buraraorange)

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