新会社TWS社長・天野春果#10アマトーークはサウナ室から誕生

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酋長手作り! ティーピー型テントサウナ

はい、お待たせしました。ようやくここからサウナの話になります。

荒川さんから「ノースランド キャンパーズ ビレッジのサウナに入ろう!」と誘われたこの旅。メーンディッシュとなるサウナがどこにあるか探しましたが、一通り見渡してもそれらしき建物は見当たりません。すると酋長自らが「こっちにありますよ」と木の板壁で覆われた一角に案内してくれました。

そして目の前に現れたサウナはそう、BBQをやるデイキャンプエリアと同じティーピー型のテントサウナでした。そりゃこれだけティーピーテント立っていたらどれがテントサウナかは分かりませんよ。

聞けば、「このティーピー型テントサウナも手作りです」とのこと! ティーピーって天井が高いじゃないですか。サウナストーブ上のストーンにロウリュして発生する蒸気はもちろん上にいくので常識で考えれば高い天井の部屋を温めるには非効率なつくりのはず。それなのに酋長はあえて「ティーピー型」にこだわって、サウナの本を色々読んでティーピー型でも、どうやったら熱を逃がさずサウナにできるか試行錯誤して作りきりました。

そして早速、荒川さんたちサウナ仲間と実際に入ってみました。

ティーピー型テントサウナ内は意外と広く10人は入れるスペース。座るスペースは3段構造になっていて、一番高い位置に設置されている席はテントの半分くらいの高さにあります。セルフロウリュ式で水をサウナストーンにかけると大量の蒸気とともに一気に室温が上がります。体感85~90℃くらいありましたね。そして驚くのが天井が高くても、なぜだかしっかり十分熱いんですよ。これだけテントサウナ内でロウリュすれば上に上がった蒸気がテントサウナ内側のターフを伝ってタラタラと下に滴ってくるかと思いきやそれもない。酋長曰く「ティーピーのタープを二重構造にすることでスチームサウナのように室内が水浸しにならない仕組み」とのことでした(説明受けたけど詳しくは分からなかった……恥)。

ネイティブアメリカンが好きだけどアメリカへ行ったことがない。だけどアメリカンな施設を作っちゃう。実際にネイティブアメリカンに会ったことはないけど、誰よりも容姿がネイティブアメリカン。サウナ施設なんて作ったことなかったし、別にサウナ好きでもないけど「この施設を訪れた人に喜んでもらいたい」と常識外れの「ティーピー型」テントサウナを作っちゃう。

高橋酋長と記念撮影。実際お会いするともっとネイティブアメリカンっぽいんだけどなー。伝わらないのが残念!
ティーピー型テントサウナがこちら! サウナの横には薪火で温めたドラム缶型のお風呂とキンキンに冷えた水風呂も完備
ティーピーテントサウナの入り口は少し小さめ。体をかがめて中に入ります
テント内は広々していて10人は入れるスペース。横になって寝そべれちゃいます。
中央にドスンと置かれたサウナストーブにロウリュすると室温が一気に上昇してキモティー!!
体感シングルの水風呂に悶絶するアマノ
ドラム缶風呂を楽しむフロンターレ”の”相談役・荒川さん
ノースランドキャンパーズビレッジ敷地内からこーーんな極上の景色も拝めちゃう。
あ~下界に帰りたくねえってなります(笑)

そんな常識外れ予定不調和な酋長とふれてティーピー型テントで蒸されているときに自分の「幕引き企画」について考えたんですね。

・「いちクラブスタッフが自分の幕引きイベントを自分でプロデュースする」という常識外れなことをやろう。

・「自分が一番うれしい&アドレナリンが出るのはサポーターが喜んでくれること。自作自演イベントだけどサポーターファーストのみんなが笑顔になること」をやろう。

・「自分が苦楽を共にした選手や監督たちと最後の最後まで共同作業」をして終わりたい。

ティーピーの真ん中に鎮座するサウナストーブにくべられた燃えさかる薪の炎を見つめ、自分の額からポタポタと滴り落ちていく汗のしずくを感じていると、何か邪念がはらわれて「思考のゾーン」に入った感じで、この3つの想いがスッと整理できたんですよね。

そして思いついた企画が「苦楽を共にしたOB選手、監督たちと回顧録トークショーをとんでもなく大きいホールでサポーターにたくさん来てもらって一緒に爆笑できるフロンターレのアマノ幕引きイベントをしよう!」=その名も「アマトーーク」となりました(笑)。

僕の場合、思いついた企画が頭の中で「画」としてイメージできるかできないか、浮かぶか浮かばないかが全てなんですね。試合でもないのにユニフォームを着てホールを埋め尽くす来場者の「画」、僕から頼まれて時間調整して登壇してくれたOB選手や監督が、僕をいじりながらも愛情を感じられる「空気感」、登壇者のトークに爆笑するサポーターの「笑顔」。これらの「画」がイメージできれば、そのイメージに近づけるためには「何」をすればいいのか「逆算準備」ができるんです。そしてこれらの「画」がティーピーテント内で、はっきりと頭の中でイメージできたんですね。

実際、12月22日に開催した「アマトーーク」の「画」は自分がこのティーピーテントサウナ内で浮かんだ「画」に限りなく近かったです。

そんなこんなで「アマトーーク」という自分が思い描いた自分の「幕引き」ができたのは、荒川さんが僕を山梨県甲斐市にあるノースランドキャンパーズビレッジに導いてくれて、高橋酋長の生き方に触れ、手作りのティーピー型テントサウナ内で極上の企画立案TIMEを提供してくれたおかげというお話でした(笑)。

「アマトーーク」に登壇した苦楽を共にした仲間の皆さん。「アマノ大好き芸人の皆さん」と紹介させてもらいました(笑)。
あっ、一列目の真ん中スーツ姿のお方は川崎市長の福田紀彦さんです。自作自演した幕引きトークショーにこんな豪華ゲストが集まって開催するって予定不調和過ぎてサイコー!
進行役の僕自身も笑いっぱなしのトークショーでした
850人収容の大ホールで開催。2,000円のチケットが完売!
来場してくれたサポーターの皆さんも登壇したOB選手や監督もみんな笑顔。山梨のティーピーテントサウナで浮かんだイメージ通りの幕引きイベントができました
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