日本のプロ野球界きってのサウナ愛好家・千葉ロッテマリーンズの石川歩投手にご登場いただいている当連載。毎月、アスリートならではのサウナの愉しみ方とともに、活用法などもうかがっています。
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前回記事の公開から数日後、うれしいニュースが届きました。
ずっと気になっていた施設に行ってきました その1〜久々編〜
――今月もよろしくお願いします!
「お願いします!」
――前回記事の更新後、イースタンリーグでのゲームで実戦復帰されましたね。久々のマウンド、うれしかったです。
「ありがとうございます。マウンドに上がれたというのは良かったかな、と」
――その後も数試合、登板して。球数もイニングもちょっとずつ増えてます。
「そうですね。一歩ずつやれることをやって前進する感じで、引き続き頑張ります」
――ペナントレースも、いよいよ残り30試合を切った感じで。このままいけば当然、CSもあるじゃないですか。
「はい。(佐々木)朗希も1軍に戻って、レギュラーシーズンもラストスパートをかけると思います。それで、優勝するチャンス、引き続きあると思います」
――いやいやいや。佐々木朗希選手も、他の選手もそうですが……。
「あっ(笑)。もちろん僕が投げれば、それが一番イイ、ですよね(笑)」
――そうです!
「そうなるように……それくらい、頑張ります。やること、やれること、やってきます」
――お待ちしています! では今月も、サウナについてお話を聞かせていただければと思いますが……。
「最近で言うと、錦糸町の『ニューウイング』(「スパ&カプセル ニューウイング」)へ行きました。久々に。あの新しいサウナ室が出来て以降は行けていなくて、割とずっと気になり続けていたんですけど、先日、ようやく行ってきました」
――新しいサウナ室が出来たのは、たしか昨年夏ですよね。いかがでしたか、ずっと気になっていた第3のサウナ室は?
「いやぁ、熱かったですね、結構。ベンチの座面や足裏が当たる部分とか、『アッツ!』ってなりました」
――あのサウナ室は、コンディションと使っているストーブから取って「からからジール」なんて呼ばれていますよね。
「そうですよね。たしかに、湿度はあんまりない感じでしたけど、かなりアツくて。いや、相当熱かったですよ。割と早々に水風呂へ向かいました(笑)」
――あのサウナ室の熱さって、なんか懐かしい感じ、ありませんか?
「ああ、そうですね。あの……熱さをなんか我慢して座っている感じは、たしかに最近のサウナというよりは、ちょっと懐かしいサウナの感じがありますね。
奥の方を見たら、ちょうど一人分くらいの窪んだスペースがあって、ちょっとそこにも座ってみたいなと思っていたんですけど、なかなかその場所が空かなくて。今回は断念しました(笑)」
――あの引っ込んだスペースだけは壁が斜めになっていて、ちょっと仰向けに寝そべるみたいな体勢になれるんですよね。
「また、次に行ったときにチャレンジしてみたいと思います」
――いったん水風呂に入って、次はどのサウナ室に?
「その日は時間的に3セットくらいできるかな、って感じだったので、次はボナのサウナ室に入りました。やっぱり、あのサウナ室も良かったですね。中高温というかちょうどいい温度で、湿度がかなりほどよく、しっかりとあって」
――気持ちいいですよね。最初に入ったサウナ室が、湿度というよりは温度で熱いっていう感じだから……。
「そうなんですよね。なんか違う種類の熱さ、違う種類の気持ちよさがある感じ、スゴい良かったです。結構、長い時間、味わっちゃいましたね。テレビをぼんやり見ながら」
――あぁ、すごく分かります。3セット目は?
「あのセルフロウリュ のできるサウナ室です。3つあるうちの残りの1つ。昼間で全体的に空いていたんで、このサウナ室も独り占めでした」
――最高ですね。夜とかだと、みんなロウリュをガンガンしたがるので、石が死んじゃうというか、温度が下がって蒸気も出ないなんて時間帯もあるんですけどね。
「温度も下がっていなかったし、サウナストーンもアツアツだったんで、すごくコンディション良かったです。あの部屋って時計とかありましたっけ? 見ていないのでやっぱりどのくらい入ってたかはわかんないですけど、かなり長く入ってしっかり汗かかせてもらいました」
――時計、たぶんないですよね。
「あそこって音楽がかかっているじゃないですか。いつもぼんやりとそれ聴きながら、曲の変わり目とかで立つことが多いんですけど。今回は曲の途中で入って、そのあと2曲聴いて、出ました(笑)」
――それもめっちゃ分かります。ああ、ニューウイングあるあるのひとつかもしれないですね。シャワーの水圧の強烈さとか。
「あの強いシャワーは、めっちゃ気持ちいいですよね。『ニューウイングあるある』みたいのでいくと、僕はアレですね。洗い場の椅子のデカさがめっちゃ好きです(笑)」
――あはは。はいはいはい。
「水風呂も2つあるうちの、僕は冷たい方が好きなんですけど、深さもちょうどいいし、あの広さがすごく好きで。今回も3セットとも、あそこで仰向けになって全身伸ばしてクールダウンしてきました。久々でしたけど、やっぱりニューウイングは好きですね」
――いいですよね。
「コロナの頃になかなかサウナ自体、行けなかった時期があったんですけど、ニューウイングでは貸切で入れる時期があって。種市(篤暉)とか有吉(優樹)とか、サウナ好きのチームメイト数人で借りて、かなり続けて行ってました。3〜4回くらい。今回は時間がなかったんでアレですけど……また今度行けたときは、ごはん食べたり、あのリクライニングでのんびりしたいですね」
ずっと気になっていた施設に行ってきました その2〜オープン以来編〜
――ほかに最近、良かったなぁという施設はありますか。
「やっぱり、結構ずっと気になっていたのに行けていなかった西荻窪の『ROOFTOP』に、ようやく行ってきました」
――「ROOFTOP」は初めてでしたか?
「初めてです。そんなに長い時間は取れなかったんですけど、ちょうど近くでタイミングが空いたので、行ってきました。めちゃくちゃ駅前でびっくりしました」
――あぁ、たしかに。「こんなところにあるんだ」って思いますよね。
「はい。車で行ったんですけど、最初ちょっと分からなくて。建物も、入口も。ちょっと不安になりました(笑)」
――いかがでしたか?
「良かったです。特にサウナ室と外気浴がすごく好きでしたね」
――サウナ室から教えてください。
「扉を開けた瞬間から、もう雰囲気も熱さも『うぉっ、いいじゃん』って思いました。ストーブが真ん中にド〜ンとあって、ちょうど僕が入ったときにオートロウリュが上からザ〜ッって降ってきていて。アッツい空気がフワ〜って回って、めっちゃ気持ちいいな、って」
――あのレイアウト、いいですよね。
「広さもすごいあるし、暗い感じもいいし。しばらく座っていたら、またすぐにオートロウリュがあって。本当にアッツアツに、しっかりあたたまるまでサウナ室にいちゃいました」
――あそこも、足ウラ熱い系、ケツ焼き系ですよね。
「そうそう。アツってなりますね(笑)。あとはあのロウリュが降ってくるのをじっくり見られるのも楽しかったです」
――水風呂は、ひょっとしたら……石川さんにはちょっと小さめでしたか?
「少し(笑)。まぁ、バスタブタイプだと、やっぱりしょうがないですよね」
――体育座りみたくなっちゃう。
「まぁ、全身を伸ばして一気に入るっていうのは無理ですね。ふくらはぎから先をバスタブから出したり、肩というか胸から先を出したり、うまく順々に全身を冷やしたりします(笑)」
――そして、お店の名前にもなっているルーフトップの外気浴ですね。
「外気浴が好きな僕としては最高でした。昼間に行ったんですけど、少し曇ってる日だったんで直射日光ガンガンってこともなく。あそこ、椅子の数がめっちゃあるし、種類がいろいろあるのもいいですね」
――広いですしね。どの椅子を使われました?
「時間の都合で2セットしかできなかったんですけど、1セット目はインフィニティチェアで、2セット目は完全に全身横になれるベンチタイプに行きました」
――真夏で暑くても……それはそれで気持ちいいですけど、今からしばらくの間は、気持ちのいい季節かもしれないですね。
「外気浴には最高のシーズンですよね。また時間ができたら、リピートしたいなって思いました。夜も良さそうだし、冬でも気持ちいいんじゃないですかね」
――ぜんぜん気持ちいいですよね。
マットとタオル。コラボアイテム、ととのえました!
――さて。お写真も撮っていただいたんですが……石川さんとのグッズを作らせていただきまして、先日ようやく完成しました。
「ありがとうございます。いやぁ、めっちゃうれしいです」
――まずはサウナマット。やや小ぶりのタイプで、厚さも少し薄めなので、折り畳んで運ぶときもコンパクト。巾着つきです。
「これ、いいですよね。一緒に相談させてもらってこうなりましたけど……自分でも使いたいと思います。ちょうどこの間、本前(郁也)が横にいたんですけど、めっちゃ褒めていました」
――良かったです(笑)。サウナ好きにはサウナマットなんですが、球場観戦やアウトドアのレジャーの際にベンチマットとしてもいいかなと。
「いいと思います」
――タオルも、石川さんのアイデアを受けて、少し大きめにさせていただきました。「神戸サウナ&スパ」とか「大垣サウナ」とかのタオルに近い、名店寄りのタオルサイズです!
「あのサイズ、めちゃくちゃ好きなんで、これもうれしいポイントです」
――マットにも入っていますが、石川さん直筆の「ととのう」という文字と、似顔絵というかキャラクターイラストもあしらいました。ちょっと似ています(笑)。
「(笑)」
――ペナント最終盤。そしてCSと、チームも石川さんご自身もととのっていただければと!
「そうですね……。今シーズン、ととのって終われたらと思います。残りわずかになりましたが、引き続きがんばりたいと思います!」
――なんだか言わせてしまってすみません! でも、引き続き応援しています。今月もありがとうございました!!
1988年4月11日生まれ。富山県出身。右投右打。滑川高から中部大、東京ガスを経て、2013年ドラフト1位で千葉ロッテに入団。2014年に新人王。2016年に最優秀防御率のタイトルを獲得。ストレート、シンカー、カーブ、スライダー、フォーク等多彩な球種と精緻な制球力を武器に活躍。