千葉ロッテマリーンズ選手連載㉕田中晴也 次世代エースのサウナ術

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仙台「キュア国分町」に続くのは!? まだ見ぬ遠征先の憧れサウナ!

「あと、去年、仙台で行ったサウナもすごく気持ちよかった印象が強くあります。そこが、先ほど話に出た(岡)大海さんと一緒に行った『キュア』(「サウナ&カプセル キュア国分町」)なんですけど、やっぱり4段くらいの座面があって、サウナストーブも2台あるから、上段の方はかなり温度もアツめで。さらに、オートロウリュのときには天井の送風機から風が出てきて」

――けっこう長いですよね、あの風が吹いている時間。「キュア」も、全国的にもファンが多い名施設です。

「サウナ室を見回して……1セット目は真ん中くらいの段に座りました(笑)。それで、なんか体の状態もイケそうだったんで2セット目はいちばん上で。次に行ったときも、コンディションをみながら、そういうふうに入ろうかなって」

――「キュア」もリピート確定なんですね?

「そうですね。もちろん他のところも行ってはみたいですけど、あそこはぜひまた行きたいなって思ってます。

実はまだ地方遠征でのサウナが仙台と札幌しかないんですけど、もっと遠征地での経験値も増やしたいなって思ってるんで」

――それも遠征、試合に向けてのモチベーションになる、と。

「はい(笑)。もちろんいいピッチングで勝つことがいちばん大事ですけど。でも……サウナも楽しみです。今季はできるだけたくさん……いや、年間を通じて一軍に居て!」

――素晴らしい! 具体的に行ってみたいところはありますか?

「いや、本当にいろいろと行ってみたいですね。大阪も福岡も、あと名古屋も今季は交流戦がバンテリン(ドーム)だったと思うので(笑)。種市(篤暉)さんと(鈴木)昭汰さんが口を揃えて『名古屋では絶対に行っちゃう』って施設があるそうなので、そこは絶対に行ってみたいんですよ」

海を越えたあの先輩たちとの……地獄のようで、面白かったサウナ体験

――じゃあ、ワンチャン、みんな帯同したら、そのお2人を誘って。どんな会話をされたかなどもぜひ教えてください!

「はい、そうします(笑)。でも、意外に野球にまつわる話もするんですよね。というか、かなり野球の話だったりします」

――誰かとサウナ室に一緒に入って、いちばん面白かったというか、印象に残ってることとか……今思い出せるシーンはありますか?

「えぇっと……。あ、去年だったかな? 本前(郁也)さんと、(佐々木)朗希さんと3人で一緒に『(湯屋敷)孝楽』に行ったときのことなんですけど。
サウナ室に入ったら、ちょうどいちばんアツいタイミングで」

――あぁ、ありますね。30分に一度くらいの、激アツのオートロウリュ&撹拌の送風タイム!

「はい。ちょうどその瞬間で。そのときは『12分入ろうか』みたいな話をしてたんですけど……よりによって、いちばん上段に座っちゃったんです。
3分過ぎたくらいから、室内からどんどん人が減っていくんですよね」

――あ〜、その光景、なんだか目に浮かびます(笑)。

「体感温度がもう、アっツくてアツくて。それぞれ頭を低くしながら『誰が先に出るかな』なんてお互いの様子をうかがいだしたんですけど……あれはちょっと地獄だったけど、でもいちばん面白かったというか。印象に残ってる出来事かもしれないです(笑)」

――結局、誰が最初にギブアップしたんですか?

「いや、3人とも12分を完走しました。耐えました!(笑)」

ーー本前さんも佐々木さんも、田中さんも、きっとデカい体を丸くして。いやぁ、見たいです、その光景(笑)。そのあとの水風呂と外気浴は格別だったんじゃないですか?

「はい。めっちゃ気持ちよかったです。みんな、声が出ちゃいました!」

今季の目標は、もちろん「優勝」と、「2ケタ勝利」。そして……。

――いやぁ、楽しいお話をいろいろとありがとうございます。
さて。いよいよ2025年シーズンが開幕しますね。素人がこんなことを言うのは失礼かもしれませんが……オープン戦でもファームでの試合でも、期待するなと言う方が無理な仕上がり具合で。球の強さが、昨季よりもさらに凄みを感じてしまいました。

「はい。オフに体の使い方なんかを徹底的に見直して、何をすべきかをクリアにした上で調整をしてきて。キャンプからずっと、まずは一番手前の目標として開幕ローテーションに入ることを目指してきたんですけどチーム内でも切磋琢磨する相手がたくさんいるので……(笑)。

ただ自分でもかなり手応えはあるので、シーズンでもしっかりやっていきたいと思っています」

――おっしゃる通り、若手ピッチャーの層が本当に厚いですよね。

「激戦です。でも、チャンスです(笑)。個人的には先ほどもちょっと言いましたけど、年間を通して一軍に居続けることが目標なので、次はそこを頑張り続けたいな、と。

シーズンが終わったときに、チームとしては一番上に。個人としては2ケタ勝利を目指してやっていきたいです」

――2ケタ勝利! 実は田中さんは新人王の有資格者でもありますよね。

「実はそうなんです。でも、ビッグマウスとかではなく狙えるものはすべて狙いたいと思っているので、もちろんそれも目指します。ただ、どうでしょう……? 新人王は野手もいますし(笑)」

――今年は同一チーム内で野手と新人王を争う……なんてことも。あるのでは?

「うぉ〜。頑張ります!(笑)」

――今季、あらためて対戦してみたい打者なんていらっしゃいますか?

「もちろん全チームのバッターがそうなんですけど、実はチームとしてソフトバンク相手に投げたことがないんです。あのメンバー……1番から9番まで切れ目のないあの打線に、自分の球がどこまで通用するのかなっていうのは、ちょっと楽しみですね。過信することなく、でも自信をもってやっていきたいです」

――次にまた取材させていただくのが、本当に楽しみです。

「はい。リカバリーやコンディションのためにも、サウナもたくさん行っておきます!(笑)」



田中 晴也(たなか・はるや)
2004年6月6日生まれ。新潟県出身。
日本文理高では、2年連続(’21年、’22年)でエースとして甲子園出場。
’22年にドラフト3位で千葉ロッテに入団。’24年にプロ初先発試合を含め、4試合20イニングに登板。17奪三振、1勝1敗、防御率1.80を記録。
力強いストレートは3年目の今季、さらに進化中で、フォーク、スライダー、チェンジアップなど多彩な変化球にも磨きが。真っすぐで明るいキャラクターも人気。


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