
サウナを愛するアスリートはたくさんいらっしゃいますが、プロ野球・千葉ロッテマリーンズもガチなサウナ好きが数多く所属するチーム。そんな同球団の“サウナ愛好家”選手たちに、さまざまなお話をうかがっている当連載。
いよいよ2025年シーズンが開幕を迎えるタイミングとなった今回は……今季、マリーンズのファンはもとより、目の肥えたパ・リーグファン、プロ野球ファンからも多くの注目を集める田中晴也投手に“登板”していただきます!
持ち前の力強いストレートにさらに磨きをかけて臨む3年目。大きな飛躍が期待されている若き本格右腕は、果たしてどんなサウナライフを過ごしているのか。また、今季の自身の目標など、今回もじっくり聞いてみました!
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サウナに一緒に行きたくさせる!? 豪腕にして愛されキャラ

――昨年末に岡(大海)選手、廣畑(敦也)投手、高野(脩汰)投手にサウナで取材させていただいたんですが、3人がそれぞれ「晴也と一緒に行ったことがある」とか「晴也に誘われてよく行く」なんておっしゃっていて。ぜひ田中選手にお話を聞きたいと思っていたんです。
「そうですね。よく一緒に行くこともあります。でもそんなに自分から誘ってるつもりはないんですけど……。むしろ、連れて行ってもらってる感じです(笑)」
――そうなんですね。
「はい。あ、でも……廣畑さんや高野さんは同じピッチャーなので、いつもよく会話をしてますし、特に高野さんは同期なんで、けっこう『サウナ行くんですけど、一緒にどうですか?』とか言っているかもしれない(笑)。大海さんとは、たしか『今日、サウナ行くんですよ』って自分が言ったら、『俺も行こうと思ってたんで……じゃあ、一緒に行く?』みたいな感じだったと思います」
――なるほど。ふだんからいろいろな話をされる中で「誘う」「誘われる」というよりは、あくまでも会話の流れで……みたいな感じ。で、一緒に出かける、と。
「そうですね。自分、まだ寮にいるので、先輩以外の方だと寮の人だったり……早坂(響)とか、木村(優人)とかともよく一緒に行きますね。でも一人で行くことももちろん多いです」
――そうなんですね。実は、プロ野球って、けっこう先輩とか後輩……年齢でかなり「タテ社会」的な感じもあるのかなって思っていたんですが、お話を聞く限り、マリーンズはぜんぜんそのニオイがしないなって。
「自分も(プロに入るまでは)そういうイメージがあって、いろいろ厳しい部分もあるのかななんて思ってたんですが、入ってみたら、全然で(笑)。先輩たちは優しいですし、サウナも含めてですけど、いろいろ教えてくれたり誘ってくれたりするので、野球も含めて、何でもすごくやりやすい環境、チームだなって思ってます」
――先ほど、「高野さんは同期」っておっしゃいましたけど……年齢差は少しありますよね?
「たしかに。6歳差か、ありますね。でも、先輩は先輩ですけど同期です(笑)。もちろん自分からは礼儀みたいなのはありますけど、めっちゃ仲良し(笑)。
あ、ただ高野さんはたしかにちょっと特殊(?)かもしれないです」
――特殊?
「チームの中でも、とくにみんなに対して優しい気がしますね。後輩にもものすごくフラットに接してくれますし、だからすごく話しかけやすいですね。よくいろいろ誘ってもくれますし」
サウナに目覚めたのはプロ入り直後! 教えたのは……同期のあのセンパイ
――わかりました。では、サウナについて、あらためてうかがいます。田中さんは、いつぐらいから、なんでサウナに入るようになったんですか?
「プロに入ってキャンプから戻ってきた頃からだから、丸2年くらいですね。
ひとつには体の疲労をとったりするリカバリー的な意味合いで行っているところもありますし、あとはシーズン中って気が張っている状態が長いので、本当にリラックスする場が気持ちいいというか。
とくに外気浴している時間などは、何も考えなくていいというか、すごいラクな自分になれるというか。そういうのがすごい好きなんですよね」
――心身ともにメンテできる場所として、ということですか?
「まぁ、入っている間はそういうことを考えてるわけでもないんですけど。まずサウナ室で『アツ〜っ!』ってなりながら汗をかいて、そのあと水風呂に入って『フゥ〜〜っ、気持ちいいなぁ』って。で、水から上がると『ホワ〜っ』てなって。ただただ、まずはそれがめちゃくちゃ気持ちいいじゃないですか。
その上で、気づくと体も軽くラクになっているし、よく眠れますし……」
――最高ですよね。
「サイコーです。もう、初めて入ったときに『サウナってこんなにいいものか!』って思って、目覚めちゃって。すぐにハマった感じです」
――きっかけはなんだったんですか?
「あぁ、高野さんにスーパー銭湯に誘ってもらったんですけど、そのときに高野さんがサウナ室に入って行って。で、一緒に入ってみたのが最初ですね」
――同期の。
「そうです。同期の高野さん(笑)にくっついて入って。本当に初めてだったので、最初は『え? 何これ。アツっ!』って思いながらも、同じタイミングまで隣に座って。本当に全部横目でマネする感じで(笑)。
それで水風呂に入ったら、冷たいのになぜか『冷たっ』っていう感覚がなくて……。それで上がってイスに座ったら、もうただただ気持ち良くて。『ふぅ〜、最高だ』って思いました」