最新サウナであらためて感じた、円熟した名サウナの「凄み」
――そして、「品川サウナ」はいかがでしたか？
「いや、良かったは良かったんですけど……」
――けど？
「あの……失敗したんですよね。僕が行った時間帯が悪かったと思うんですが、かなり混雑していて。サウナ室も2つあったんですけど、1つしか入れないくらいの感じでした」
――それはちょっと残念でしたね。ちなみに何時くらいに行かれたんですか？
「すごい人気で混んでるっていう噂を目にしていたんで、ちょっと外そうかなと思って夜のかなり遅い時間に行ったんですけどね。11時半とか、そのくらいに」
――やっぱり大井町っていう、品川の隣駅……都心部ともいえる場所柄っていうこともあるんでしょうね。それより早いと、店の前に待機で行列ができる時間帯もあるようです。でも、2つのサウナ室のうち、1つは入れたんですね。
「入りました。大きい方の、たぶんメインのサウナ室だと思うんですけど、けっこう強烈にアツくて。なぜか足の指がかなり熱くなりました。これまで、そんな感覚をおぼえた経験はないんですけど」
――あ〜、サウナ室がまだ“若い”のかもしれないですね。壁とかベンチがこなれない間はストーブやストーンからの熱や蒸気、高温の設定を受け止めきれないことってありますよね。
「そうかもしれないなって僕も思いました。でも、そうやって考えるとサウナって奥が深いですよね。『サウセン』とか『つぼや』とか『大垣サウナ』なんかの凄みを、あらためて痛感するというか再認識しました。
あのめちゃくちゃ居心地のいいアツさや空気の循環とかは、やっぱり本当にスゴいんじゃないかって」
――はい。
「いや、もちろん、『品川サウナ』も十分に気持ちよかったんです。水風呂もキンキンに冷たいのと、やさしめのものがあったり、あの都心で外気浴が出来たりとかもめちゃくちゃありがたいんですけど……」
――はい。すごくいいですよね。でもまぁ、「サウセン」「つぼや」「大垣サウナ」といった施設は（石川さんが）おっしゃる通り、別格なんだと思います。なんといっても歴史が違いますもん。
「そうなんですよね。きっと『品川サウナ』も、ここからさらにどんどん良くなっていくんだろうなって。だから、またあらためて行きたいと思ってます。今度は本当に空いてる時間を狙って。リベンジですね！」
勝負の9月に突入。チーム全員でファンと共に「絶景」を見ます！
――あっという間に、取材時間もまもなく終了なんですが……いろいろなお話、ありがとうございました。
「いや、こちらこそありがとうございます。サウナの話、やっぱり楽しいです（笑）」
――さて。シーズンもいよいよ最終盤。ラストスパートの9月です。
「そうですね。残りの試合も少なくなってきて、本当に1戦1戦が大事なゲームになってくるので……僕もあと何試合投げられるか分かりませんけど、登板する試合は、とにかく全力で。チームにしっかり貢献したいと思います」
――石川さんが復帰されて、ほかにも唐川（侑己）投手が力強かったりと、ここへ来てピッチャーの層が（シーズン序盤からの強力ローテ陣に加えて）、ブルペン陣も含め、さらに分厚くなっているように思います。
そして、石川さんのトレードマークといえば、髭ですけれど……。
「はい……。あっ！ カイキーですか？」
――はい。カイケル投手の加入を聞いたときは、声が出ました。「サイ・ヤング賞ピッチャーが来るのか！」って。
「僕もテンション上がりました。僕がプロに入った頃に『凄いな』と思って見ていたメジャーリーグの選手が同じチームに来るんだ、って。実際、ピッチングも見ていて勉強になることが多いし、めっちゃ頼もしいです。
チームとしては、とにかく上を目指して走り続けているので、僕も置いていかれないように。ただ頑張るのみですね」
――上を目指す……。「絶景」が見えるところですかね。
「そうですね（笑）。まずはペナントレースを全力で。そして、ポストシーズンも1試合でも多く戦いたいです」
――そのためにも……サウナ好きの皆さんは、ぜひ引き続き、サウナを良い形で活用されて。
「はい（笑）。コンディション、ととのえます」
――ありがとうございます。そんな中で出会った施設のお話なども、また楽しみです。
サウナでいえば「サウセン」や「つぼや」のような……石川さんの円熟味あふれる活躍で、ぜひファンにも「絶景」をお願いします！
「チーム一丸で、頑張ります！」
石川 歩（いしかわ・あゆむ）
1988年4月11日生まれ。富山県出身。右投右打。滑川高から中部大、東京ガスを経て、2013年ドラフト1位で千葉ロッテに入団。 2014年に新人王。2016年に最優秀防御率のタイトルを獲得。ストレート、シンカー、カーブ、スライダー、フォーク等、多彩な球種と精緻な制球力を武器に活躍。
