サウナ好きの支持、赤丸上昇中!水戸「ゆるうむ」の魅力を徹底紹介

茨城・水戸に2023年11月オープンした「SPA&ごはん ゆるうむ」。開業以来およそ3カ月が経とうとしていますが、その評判、注目度がじわじわと高まっているのを感じる施設さんです。

12月に発売した「SAUNA BROS.vol.7」でも巻頭の特集で取材、掲載させていただきましたが、その初訪問時から私たちもグッと心をつかまれました。

なんというか、一度行ってみるとつい気になって再訪したくなる、いや実際に再訪してしまう施設ってあるじゃないですか? この「ゆるうむ」もまさにそんな施設なんですね。

その魅力を、このSAUNA BRS.WEBでも、2回に分けてあらためて紹介してみたいと思います。

(※現在絶賛発売中の「SAUNA BROS.vol.7」でも数多くの写真でグラビア記事を掲載しています。是非あわせてご覧ください)

目次

伝説のサウナ室(!?)がパワーアップして復活!

近年、数多くの施設が新規オープンしていて、サウナ好きとしてはどこも気になってしまうのですが、そうした施設をめぐってみるにも、正直、どうしても「気になる順」みたいなものって発生してしまいますよね。

この、ゆるうむには、実はオープン前からかなりの「気になる」「行ってみたい」という高まりを感じていました。

その理由はずばり、2つです(まぁ、大きく言えば一つなんですが)。

コロナ禍で閉業してしまった、とてつもないサウナとは

まずはこの施設が、「とてつもないサウナ(サウナ室)の復活」であること。

ご存じの方も多いと思いますが、実はこの「ゆるうむ」の建物では、もともと「水戸ゆらいや 御老公の湯」というスーパー銭湯が営業していました。2021年の8月にコロナ禍の影響などもあり閉業してしまったのですが、創業からおよそ15年ほど、地元の多くの人々を温め続けてきたそうです。

残念ながら筆者自身、その「御老公の湯」は、訪問せずじまいだったのですが「北関東にとてつもないサウナ室がある」という噂は聞いていました。なんでも「とにかく巨大で形状も面白く、なによりアツアツのメーンサウナがある」とか、「ほかにも数種のサウナ室があるらしい」とか。そして「水風呂の水質も気持ちいい」との声なんかも。

なので、「閉業してしまった」というニュースを見た時はかなりショックだった記憶があったんです。

異業種からの参入&施設復活に感涙!「やっちゃえ、日産!」

その施設が“復活”するというニュースを知ったのは、めちゃくちゃ暑かった昨年の夏……7月ごろでしたかね。茨城県の地元紙による報道をネットで知ったのですが、これが本当にうれしい内容だったんです。

いわく、実は閉業した際に取り壊される予定だったけれど、土地を所有していた茨城日産自動車グループが「地域に愛される施設がなくなるのは…」と建物を買い取り、改修およびアップデートして再オープンするプロジェクトをずっと進めていたとのこと。

また、温浴事業じたいは初の試みだけど、同グループでは地域に根付いたさまざまな事業を展開しており、飲食店の経営出会ったりサービス・接客にまつわる事業もいくつも運営しているとも書かれていました。

そして、とくに気分をアゲてもらえたのが……そのニュースにあった「設備は生かして、良い接客で居心地のいい空間を提供したい」とか「ボタニカル(植物)やサウナに力を入れていく」「自然の心地よさやおいしい食事にもこだわっていきたい」といったコメント。

“設備は生かす”ということは噂に聞いていたサウナ室を、いまあらためて体感することが出来るのでは?
さらには“サウナに力を入れていく”との宣言だったり、“自然の心地よさ”とか“おいしい食事”とか、“地域に愛される”、“居心地”といった大好きなフレーズが連なっています。

……う〜ん、間違いないじゃん! 

と。

サウナ好きの皆さんに聞きます。これらのパワーワードたちを見て期待が高まらない、興味を惹かれない愛好家っていらっしゃいますか? うだるような暑さの中、心が涼やかになった一瞬! そしてCMのあのキャッチコピーを思い出しました。

「やっちゃえ、日産!」です(笑)。

「良きもの」をさらにアップデート! まさに温故知新の衝撃サウナ室が爆誕!!

迎えた11月のオープン日。結論からいえば、期待や想像を上回る「サウナ特化型」と言ってもいい温浴施設が誕生していました。

そして、オープン以降も進化を続けています。 愛でたいポイントが、いくつもあります。まずはサウナ室から見ていきましょうか。サウナ室はアプローチの異なる4種が、それぞれ男性浴室にも、女性浴室にも用意されています。

形状も美しく、なにより熱さがたまらない!衝撃の8段タワーサウナ

まずはメインのサウナ室と言ってもいいでしょうか。一番大きなタワー型サウナです。

ご覧ください。この大きさ、そして独特の形状と素材。

男性側はベンチが8段。女性側は7段という構造。その段数もさることながら、各ベンチの高さもしっかりあります。

サウナ室の扉を入って最下段へと降りていくスタイルで、まず、その入口から最下段の床面までの高低差だけでもなんと2.5メートルだそうです。さらに入口の高さより上部にもベンチが設けられていて、8段目の座面の高さでいえば、高低差は(最下段の床面から)3.5メートルにもなるとか。

サウナ室については、いわゆる「ハコ」は、前施設のものをそのまま生かしています。

ここで特筆すべきは、「岩」張りの壁面。

こうした岩をあつらえた壁面は、昭和から平成前半くらいまでにつくられたサウナ施設でたまに出会うことがあります。

東京・上野の「北欧」や、愛知・名古屋の「サウナフジ」などで経験されたことがある人もいるでしょう。
壁からの輻射がスゴいんですよね。なんというか「熱の圧」みたいなものがめっちゃストロングに体を包んでくるというか。

ゴツすぎる岩に、めいっぱい熱が溜まりきっているんですから。これ以上は望めないくらい、入った瞬間からとにかくしっかりアツいんです。

そしてもう一つ特徴的なのが天井です。

美しい曲線の石造りの天井。最前列のストーブからの熱が緩やかに上っていって、最後には“くるん”とターンして巨大な部屋全体を対流していく。そんな構造なんですよね。 以前の「御老公の湯」時代は、熱源はテレビを挟んで左右それぞれに巨大な遠赤外線ガスヒーターが鎮座していたそうですが、今回の改装で、向かって左側にオートロウリュ機能のあるHARVIA製ストーン式のストーブにチェンジ!(それも2台。そして送風機能まで付いてるんです!!)

「ハード面」のポテンシャルに加え、「ソフト面」も進化が止まらない

まさに「温故知新」といえるかもしれません。昔ながらの「アツアツ」の熱を体感できる“空間”に、往時にはなかった「湿度の心地よさ」を味わう“機能”が加わってるんですから。

前述したように、8段(女性側は7段)という多段式なので、アツさは座る高さによって体感が異なります。

そして、座面も普通に座るスタイルの席のほか、足を伸ばせたり、体を横にできるスペースなどバラエティーに富んでいて。
自分の好みやその日の気分によって「最適解」を選べるつくりなんですよね。

男性サウナ室の7、8段目部分。このスペースだけでも、ひとつのサウナ室並みです
足が伸ばせて、体を横にできるようなエリアもあります

これほどの巨大さもあって、オープン直後から温度と湿度のバランスなどは試行錯誤を重ねられていましたが、利用客の感想などを丁寧にヒアリングしてオートロウリュの回数や水量などを徹底的に調整。’24年2月現在は15分に一度のオートロウリュに加えて、適宜、スタッフによるロウリュが行われています。

ストロングなサウナ室にはどうしても付き物の、「足の裏がアツい」という声にも、サウナ室内で履くサンダルや足を浸ける氷水を用意したり……と、瞬時に対応。

ハード的にもソフト的にも、かなり圧倒的で、なおかつ“進化”が止まらないこのサウナ室。さぁ皆さん、どうでしょう。体感してみたくなりませんか?

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