無人電車で桃源郷へ!? 「TOJIBA」の魅力とは【動画アリ】

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タイミングと縁と偶然、奇跡が重なってオープン

露天風呂「雲の助」のエントランス。日帰り入浴も可! サウナ利用のお客様は無料で入浴できます

――そうしてオープンした「TOJIBA」は、標高1050m。「薬師館」が経営する「常盤館」の上に建つ展望露天風呂「雲の助」から徒歩で2~3分ほど。この場所に決めた理由は?

「山頂から眺める景観はもちろんですが、『常盤館』から『雲の助』へ向かう登山電車があったことが大きいですね。もともと『雲の助』は『常盤館』の宴会場があった場所で、下(常盤館)の厨房からから料理などを運ぶために、先代がトロッコのレールを敷いたそうで。配膳用の小さなエレベーターでもトロッコでも設置する費用や電気代がほとんど変わらないことからレールにしたと聞いています。その後“じゃあ、人も運べるよね”となって。上を展望露天風呂に改装して、登山電車に切り替えて。これがエレベーターだったら『雲の助』もなかっただろうし、『TOJIBA』も違った形になっていたかもしれない。そんなタイミングとご縁と、いろんな偶然や奇跡が重なっての、今年1月のオープンだったと思います」

「料理などを運ぶ配膳用からお客さんを乗せる電車になりました。お客様の楽しそうな様子を見るのはうれしいです」と花岡さん

――登山電車のレール、車両は、もちろんオーダーメードですか?

「地元のメーカーさんに作っていただいたもので、50年は経っていませんが、私より少し年上の大ベテランですね(笑)。安全が一番なので、小まめにメンテナンスしながら使っています。単純な構造だから、すぐに修理できるところが好きです。

これはサウナ室に設置したサウナストーブも同じで、こちらも地元が誇る薪ストーブメーカー、サトーステンレスさんのもの。どこか壊れても、すぐに修理に来てくれるのでありがたいです。せっかく遠くまで来ていただいたお客さんを、故障で帰らせるわけにはいきませんから」

地元メーカーのストーブに地元で採れた木材を使用したサウナ室……とことん小諸にこだわって作られています
元は菱野温泉「薬師館」の送迎用として使われていたバスを! 「今後バス内にこたつを置いてのんびりできるところにしたい」と花岡さん

詳しい「TOJIBA」のスペックは、発売中のSAUNA BROS.vol.7を読んでいただくとしまして、インタビュー後編は、「勢い」や「タイミング」という言葉の裏に隠された花岡さんの地元への思い、「TOJIBA」ならではのこだわりなど、お聞きします。

TOJIBA
■住所:長野県小諸市菱平762-2 菱野温泉常盤館
■営業:第1部=前9:00〜11:00、第2部=前11:30〜後1:30、第3部=後2:00〜4:00、第4部=後4:30〜6:00、第5部=後7:00〜9:00
■定休日:火曜日、水曜日※12月〜3月は水曜日も営業
■料金:1人=4,400円(税込)。貸切利用は26,400円(税込)
※詳細は公式HPからご確認ください

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