
関東近郊の気になるサウナ施設や銭湯などは時間を作ってふらっと訪れているのですが、東北や関西以西となると完全にサ旅気分。ふだんはなかなか行けない土地となると、あそこの施設も銭湯も……と欲張ってしまい、分刻みで”マイサ旅”を企画しています。
そんなふうに綿密なスケジュールで関西サ旅をしても、なかなか行くことができなかったのが、大阪府豊中市にある「露天風呂たこ湯」(以下、たこ湯)。その屋号に妙に惹かれてしまい、「いつも行こう、行こう」と思っていた銭湯のひとつだった「たこ湯」は、SAUNA BROS.vol.10の大阪特集で取材させていただき、ご紹介しました。
訪れて感じたのは、圧巻(!?)のビジュアルに加えて、店全体のやさしさ。訪れるとなんだか微笑んでしまう、そんな不思議なあたたかさもあります。
誌面では紹介しきれなかったその魅力をWEBでもお伝えしようと思います。
ビジュアルが強すぎる! 誰もが納得の外観
大阪府豊中市。大阪梅田駅からだと阪神線に乗車し、15分弱電車に揺られた先の曽根駅がたこ湯の最寄駅。曽根駅からは歩いて7分ほど。ちなみに、曽根駅の前の駅の服部天神駅からは徒歩10分ほどで到着します。いちサウナ好きとしても楽しみにしていた、たこ湯は、慣れない大阪の電車に乗っている時から、なんなら新大阪に向かう新幹線に乗っている時から、わくわく。
取材時は、曽根駅から向かったのですが、遠目からでも分かる「あ、あれがたこ湯だな」という外観を見つけた時は思わずニコニコしていたはず。誰がなんといおうと、これがたこ湯だ! という納得のビジュアルがこちら。


なんだか、笑っちゃいますよね。すでにほっこり感といいますか……たまりません。ここにもたこがいた! この角度のたこがいい! なんて、夢中で何枚も撮影していると、「遠いところからよう来たね。雨降ってるから、はよ中に入り!」と明るく迎えてくれたのが店主の濱岡佳子さん。




濱岡さんの言葉通りに、中に入ったら(ても)……たこだらけなんですよね。

入ってから、はっと気付かされたのは、下足のあり方。
最近では、お店の暖簾をくぐり、靴を脱ぎ、一段上がってから下駄箱に入れて、鍵と交換でサウナバンドをもらう……というスタイルの銭湯がほとんどですが、たこ湯では、お店に入り、番台で受付をして、男女それぞれのアーチ型の暖簾をくぐってから靴を脱ぐ。たこ湯のような入口の銭湯、サウナ施設はかなり珍しいのではないでしょうか。
さっそく、浴室! と言いたいところですが、外観を見た時から気になっていた、「たこ焼き」ののぼり。店内でものその存在はかなりのものなのですが、やはりまずは浴室から見ていきましょう。
ここにもやっぱりたこがいました! 大充実の浴室

浴室の扉を引くと……たこ! またまた圧倒的なビジュアル! もはや浴室のたこにはボス感を感じます。強烈なインパクトの壁面ですが、たこ湯は銭湯でありながら、サウナ室、チラー入りの水風呂、内湯、屋号にもなっている露天風呂とかなり大充実。ひとつずつ紹介していきます。
ちなみに男女の浴室はシンメトリーですが、1週間ずつで交代に。壁面のたこを両角度から楽しめます(!?)

コンパクトながらもきめ細やかなセッティングのサウナ室

「狭いサウナ室やけど、お客さまのマナーがいいから助かってます」と濱岡さんが話していたサウナ室は、1段構えで5〜6人が入れそうな広さ。遠赤外線のジリジリとした熱をコンパクトなサウナ室で、ダイレクトに感じることができます。
サウナ室の重厚感。昔から愛されてきたんだろうなぁ……と歴史と愛情を感じます。背もたれには、隙間を開けることなく、大判のタオルが。こういう細やかなセッティングこそ、長い間、大切にされてきたひとつの証なんだろうなぁと個人的には感慨深くなってしまいます。


サウナの後はチラー入りの水風呂でクールダウン。こちらも決して広くはないのですが、落ち着いて体を冷ますことができます。

すぐに休憩したい人は、内湯にあるタイル状のイスで。外気浴派の人は、階段を登って露天エリアで。

ちなみに、内湯は激アツ。温度計がないのですが、かなり刺激的なので、温まった後は水風呂へ……なんても人も多いそうです。

屋号にもなっている露天エリアはおすすめポイントのひとつ

内湯の階段を登ると大小2種の露天風呂が。しかも広々としていて、抜け感があるので気持ちいい。銭湯へ来て、この広々とした露天エリアはなかなかないですよね。

大きい露天風呂には、「たしざんひょう」や「ひきざんひょう」「アルファベットひょう」などの子どもお風呂に入りながら楽しめて、知識にもなる張り紙が。大人が共感してしまう「サラッと一句! わたしの川柳」なんてものも。
濱岡さんが、「みんな、『たこ』に目がいってしますのですが、露天風呂もおすすめなんですよ」と言っていたのも納得です。
締めはたこ焼きで! 銭湯なのに軽食も駄菓子もアイスも!?

軽食やビールが楽しめる銭湯もちらほら見かけますが、たこ湯では、本格的なたこ焼きが食べられます。関西ならではのとろっとしたたこ焼き。美味しいに決まっていますよね。

たこ焼きでだけでなく、カレー、うどん、ラーメン、焼きそばなどの軽食を超えてしまっているフードメニューに、からあげ、デカハムカツ、イカ下足などのおつまみなど……銭湯が提供する食事ではないですよね(笑)。

たこ焼きを焼いている風景を見ると、銭湯にいるとは思えません(笑)。

フード利用ができるので、ランチや軽く一杯! なんて利用する人も多いそう。学校帰りの子どもたちが駄菓子屋やアイスを買いに来ることは日常茶飯事なんだとか。


外観を見ても、お店に足を踏み入れても、サウナに入っても、お風呂に入っても、湯上がりも……なんだかずっとほっこりしてしまうんですよね。ユーモアさとやさしさが散りばめられているたこ湯。
今回は、たこ湯のまずはそのビジュアルと浴室に注目したのですが、次回はたこ湯の背景や、やさしさの秘密に迫りたいと思います。濱岡さんのやさしさと明るさ、そして愛情でできている、たこ湯にはまだまだ魅力がありました。
露天風呂たこ湯
■住所=大阪府豊中市曽根東町6-7-15
■営業時間=15:00~24:00
■定休日=木曜日、第3水曜日
■入浴料=<大人>入浴料600円、入浴料+サウナ750円
※そのほかの詳細は公式HPからご確認ください

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