女性も充実の釧路市民に愛される「大喜湯昭和店」を大解剖①

2024年3月28日

北海道の人気観光地としても有名な釧路市に、昔から地域の人々に愛され続けている銭湯サウナ「大喜湯」があります。源泉100%の天然温泉から男女それぞれ2種類のサウナが楽しめる銭湯。もはや銭湯なの!? と疑ってしまいたくなるような魅力満載の「大喜湯昭和店」を3回に分けてご紹介します！

釧路市内で2店舗経営する銭湯「大喜湯」

羽田空港から直行便で約1時間半とアクセスもよく、道東の玄関口になっている釧路市。釧路湿原国立公園の雄大な自然を楽しんだり、漁業が盛んなことから新鮮な海鮮が食べられたりと、観光資源も豊かで道外から旅行客がやってきます。

そんな釧路では近年、北海道らしい雄大な自然を体感できる施設が続々と誕生。非日常的なサウナ体験を求めてわざわざ道外から訪れる人も多い釧路ですが、今回は地域の人に愛され続けている「銭湯サウナ」をリサーチ。編集部が気になった、釧路市内に2店舗構える銭湯サウナ「大喜湯」を取材しました。

今回伺った「大喜湯昭和店」は、釧路駅から車で約10分。向かいには大型のショッピングモールもある、街の中に佇む銭湯です。広々とした駐車場が完備されていますが、土日はほぼ満車！　聞くと、オープン前から行列ができて、なんと土日の来場数は1000人を超えるというから驚きです。どんな銭湯サウナなのか、益々期待が高まります。

くつろぎ放題な広々とした空間

家族経営で3代続く「大喜湯」は、2002年にスーパー銭湯として開業。2018年には公衆浴場へと形態を変え、現在は昭和店と春採店の2店舗を展開しています。釧路市内では数少ない源泉100%の天然温泉で出る昭和店、そして、春採店にも毎日タンクローリーで温泉を運んでいる天然温泉が楽しめる施設です。

さっそく店内に入ると受付とソファーが並びゆったりくつろげるロビーがあり、サウナ好き著名人のサインも飾られていました。

奥には食事処があり、北海道の新鮮な具材を使ったおにぎりをいただけます。土日限定でサめしにぴったりなスパイスカレーも提供。

本や雑誌のほか、マッサージチェアも完備されているので、休憩スペースとしても利用できます。

元々スーパー銭湯だったという名残もあり、想像していた銭湯のイメージよりもかなり広々として開放的な空間。ここが銭湯なの!? と疑ってしまいます。関東近郊のスーパー銭湯や温浴施設は時間制が設けられたりもしていますが、大喜湯は滞在時間に制限なし！　サウナや温泉の合間に食事や休憩を挟んで……また、サウナに入るなんて楽しみ方ができる、充実した銭湯はなかなか珍しいのではないでしょうか。もはや、一日中居れてしまう気がします。

至れり尽くせりな「サウナ・水風呂・外気浴」

早速サウナの紹介を！　今回は女性浴室をご紹介します。

大浴場にある扉の向こう側は、増築エリアで露天風呂と2種類のサウナがあります。うれしいのが大喜湯では490円でサウナ＋お風呂が楽しめるところ！　地方ならではのやさしい価格設定にグッときます。

まずは、遠赤外線ストーブを使った2段式の広々としたサウナ室。15〜18人ほどが入れるのではないでしょうか。温度は約80℃くらいでじんわりと温まっていきます。テレビが設置されているので比較的にゆっくりと汗を流せるサウナで気づいた時には玉汗が。窓からは露天風呂も見渡せて、自然光が差し込む気持ちのいい空間。

隣の部屋はオートロウリュ付きのフィンランド式サウナ。温度は約85℃ですが、一段で、ややコンパクトな設計になっているからか、体感はもう少し熱く感じました。ライトダウンされた落ち着いた雰囲気。毎週火曜日にはアロマロウリュイベントが開催され、さらにリラックスできる時間が過ごせます。

サウナ室から出ると、すぐに水風呂があるという動線はうれしいポイント。地下水を使用している水風呂の温度は約15℃。この日は雪が降るほど寒い日だったので、体感はもっと冷たく感じました。夏になると少し温度が上がり、16〜17℃くらいになるそう。

水風呂から上がり露天風呂スペースへ。外気浴用の椅子が用意されていて、四季折々の景色を見ながらの外気浴が堪能できます。足元が冷えないように足湯桶も完備されていて、細かな心遣いも感じられます。露天風呂の周りには植栽もあり、なんだか温泉旅行に来たような……まったりとした気分を味わうことができ、心身ともに癒される空間。