自然の恵みを感じる水風呂と外気浴
KIELO SAUNAの象徴ともいえる外のテラスには、広々とした水風呂と外気浴スペースがあります。水風呂は沢の水をろ過して利用。冬になると水面が凍っていることも……!
掛け流しで蛇口部分も凍ってしまうので、毎朝ハンマーで氷を落とす作業をしているそう(撮影時は「せっかくなので!」と凍った貴重な様子を残しておいてくれました)。
冬場は限りなく0℃に近い……0.3℃の水風呂。凍った湖に入るフィンランドのサウナ文化「アヴァント」を彷彿とさせるようなする感じで、入った瞬間こそ冷たいけれど、だんだんと肌に馴染んでいく感覚が。夏は空気が暖かいなので、水温は約16℃になるそう。季節ごとに違った水風呂が楽しめるのも、自然の中のサウナならではです。
池の上に浮いているかのように設計された外気浴スペースにはととのいチェアを完備。夏は緑生い茂った原生林、冬は白樺の木が白く染まった雪風景を眺めながら、ゆったりとした時間が流れていきます。直接床に寝転ぶスタイルもおすすめで、まるで自然と一体化したような感覚に。この自然の中での外気浴を味わうだけに、わざわざ道東まで来たくなるほど、”いつも”から少し離れた……非日常的な体験です。
子連れもウェルカム! 使いやすさを追求した一体型施設
サウナ棟にある更衣室は男女分かれていて、それぞれにシャワー室、トイレ、洗面台が完備されています。清潔感のある、ナチュラルな雰囲気にデザインされた更衣室内は、女性はもちろん子連れでも利用しやすさを考えた動線づくりにこだわったそう。
洗面台は一度に2〜3名立てるほど広々していて、シャンプーやリンス、化粧水などのアメニティーも用意されています。ドライヤーが2台あり、コンセントも複数充実しているので、待つことなくスムーズに準備ができるのがうれしいポイントです。
アフターサウナも満喫できるカフェ&バー
団体での利用時や男女で支度にかかる時間がバラバラでも、すぐ近くにあるカフェ&バー棟で待つことができます。サウナ棟同様、木をふんだんに使った空間にはカウンター席やソファー席があり、ゆったりとした雰囲気でくつろげます。
フードメニューも充実していて、道東発のクラフトビールや自家製のハスカップソーダ、ケーキやコーヒーゼリーなどのスイーツをいただけます。
グッズコーナーには、イラストレーターのハニュウミキさんがデザインした「KIELO SAUNA」のロゴが入ったオリジナルパーカーやTシャツなども販売されています。
KIELO SAUNAがある「阿寒ロイヤルバレイ」もまだまだ開拓の途中で、これから宿泊施設を作る計画もあるそう。自然の中でサウナを楽しんで、そのまま泊まることができるなんて……ワーケーションステイはもちろん、デジタルデトックスを目的にリトリートなサウナ旅にするのもいいかもしれません。非日常の中で味わう、極上のサウナ体験。釧路で自然を身近に感じながら、癒されてみてはいかがでしょうか。
KIELO SAUNA
■住所:北海道釧路市阿寒町15線40番地2(阿寒ロイヤルバレイ内)
■営業時間:朝サウナ=前10:00〜後0:30、昼サウナ=後1:00〜3:30、夕サウナ=後4:00〜6:30
■料金:平日=3,300円、休日4,400円 (貸切利用も可)
※その他詳細は公式HP(https://reserva.be/kielosauna)からご確認ください。
撮影/佐藤佑一
取材・文/對馬杏衣