川を望む予約不要のパブリックサウナ「コンティ」

「Kanzaki Sanga Sauna」には、もうひとつのサウナとして、パブリックサウナ「コンティ」であります。予約不要で気軽に利用できるのは、うれしい限り! 時間制限なく、滞在中は何度でも繰り返し入ることができます。
サウナ室には、大きなガラス窓があり、神崎川を全面に望むことができます。自然との一体感を重視したこのデザインは、フィンランドのコンテナ型サウナ「Löylykontti(ロウリュ・コンティ)」をイメージしてつくられたそうです。
サウナ室内のBGMはなく、無音。静寂のなか、目の前の神崎川が流れるゆらぎだけをただ見つめながらじっくりとサウナに入ることができます。ぼーっと眺めているとあまりの美しさに一瞬「絵かな?」と思うほどの、ただそこにある大自然。川のせせらぎのゆらめきで「ああ、絵ではないんだ」と、ハッと気付かされます。
じっくりと温まりながら、まるで自分が自然と一体化するような不思議な感覚を味わう。そんな非日常体験ができるのが、パブリックサウナ「コンティ」です。
しっかり温度はありつつ“フレッシュエアー”で快適
「コタ」に入ってから、「コンティ」に入ってみると体感温度としては少し熱く感じます。「ああ、トオルちゃんの昭和ストロングスタイルがここに根付いているのね」と、感じずにはいられませんでした。
とはいえ、やっぱり、全然苦しくないんです。それは、「コタ」と同じく、室内の空気環境を快適に保つ「フレッシュエアー」設計が採用されているからこそ。「サウナストーンから空気が広がり上っていきい、ベンチの座面の隙間の間を通り抜けて床へ。床下にはファンが組み込まれていて、理想的な空気循環をかなえています」と、トオルちゃんが丁寧に構造を教えてくれました。

室内の空気を滞留させず呼吸しやすい環境をつくる設計が完璧に設計されているからこそ、サウナ室内にあるのは常に新鮮な空気。空気の流れをきちんと管理することで、息苦しさや二酸化炭素の滞留を防ぐというわけです。何度も言ってしまうのですが、体感としてはしっかりと熱いのに、全然苦しくない……! 目の前に神崎川を見つつ、ゆったりと温まる。そんな至福のひとときを味わえる空間です。
また、トオルちゃんのこだわりは、ロウリュのやり方にも表れています。「コンティ」のサウナストーブには、アロマ水を斜めに“投げる”ようにロウリュをします。この方法なら、欲しい温度に上がるまで何度かロウリュを繰り返してもストーブを傷めることなく、瞬間的に温度を上げられるそうです。

一方で、HUUM社製ストーブを採用している「コタ」では、1点に集中してアロマ水を“ポイントで”ロウリュするスタイル。じわじわと温まっていくので、熱くなりすぎることがありません。同じロウリュでも、アロマ水の投げ方を変えるだけでサウナ室内の温め方をコントロールしてしまうトオルちゃんの技、お見事すぎました!
こだわり抜いた広葉樹で作られたサウナ室「コタ」と、神崎川を目の前に見ながら自然と一体化できる予約不要の「コンティ」。じっくりとしっかりと温まった後は、いよいよクールダウンの時間です。すぐ目の前に広がる神崎川にドボンと飛び込む準備は、万端です!
Kanzaki Sanga Sauna
■住所:岐阜県山県市片原字大フブセ611-1 岐阜バス停美舟養魚場前 橘向かい
■営業時間:<コンティ/ブリックサウナ>10:30〜20:30、<コタ/予約制サウナ>10:30〜13:30、14:00〜17:00、17:30〜20:30の3部制(今後は夜営業の予定もあり)
■料金:<コンティ/ブリックサウナ>2000円、<コタ/予約制サウナ>プラス1人2000円
※その他の情報は公式Instagram(@kanzaki_sanga_sauna)、公式X(@sanga_sauna)、と公式HPをご確認ください

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●定価:1,251円(本体:1,137円)
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