最新号では有岡大貴&知念侑李も訪問!「観音山サウナ蒸寺」の魅力

そんなに遠くないなとイメージしていたものの、実際に来てみると、想像を遥かに超えてあっという間に来られてしまう……。群馬・高崎はそんな街です。新幹線で東京駅からわずか50分弱。なにより数路線(北陸新幹線/上越新幹線ほか在来線の特急も!)も停車するから、次の列車を待つことがあまりない。思い立ったらすぐに、という表現が全然大げさじゃないアクセスの良さがうれしい! 車でも、関越道に乗れば東京から2時間前後でしょうか。「気晴らしのドライブ」には、本当にほど良い距離感の場所。

そんな高崎市の景勝、観音山(ここの真っ白で巨大な観音さまは高崎のランドマークの一つ)の中腹にたたずむのが「観音山サウナ蒸寺」。その名に“寺”という文字が入っているけれど、本当の寺社施設というわけではありません。
3つのサウナ室と2つの水風呂、広々とした休憩スペースで、瞑想や自分との静かな対話といった「修行」を経て、仏教でいう「悟り」の境地にも似た体感を提供することをコンセプトに掲げていて、2024年のオープン以降、静かに注目度を高めています。

6月30日に発売した「SAUNA BROS.vol.10」では有岡大貴さんと知念侑李さんとともに訪れたこの施設の魅力を、あらためてご紹介しましょう。

目次

絶景、瞑想、エンタメ感も。趣きの異なる3種のサウナ室。どれも違ってどれもいい!

さて。高崎駅から車でおよそ10分ほど。標高およそ200メートルほどの市内が一望できる高台に観音山サウナ蒸寺はあります。

施設に足を踏み入れてみると……ほのかないい匂い。入口から白檀のお香でお出迎えなんですね。そういえば、駐車場からの数段のステップでも蚊取り線香の煙が静かに立ち上っていました。和の香りに、すでに心が落ち着きはじめます。

フロントで受付を済ませ、支度を終えたら、いざ浴場/サウナ室へ。

眼前は大パノラマ。上段は灼熱の修行レベル!? 「釈迦炎舞」

サウナ室は趣きの異なるものが3種。まずはいちばん大きなサウナ室の扉から開いてみましょうか。

扉の取っ手もこのデザイン。僧や修験者たちが持つ錫杖(しゃくじょう)がモチーフでしょうね。“修行”感もありますが、普通にクールなデザイン。シャリーン!

「釈迦炎舞」の名を持つこのサウナ室は、4段式の座面を持つ広い空間。この広さをくまなくカバーすべく、2台のストーン式ヒーターが前面に並んでスタンバイしていますが、おそらく1台でもかなりの高温を担保できるスペック。う〜んいいですね。温度計をみると、およそ90℃ほどですが、もう少し体感的には高く感じます。

その体感は、やはり湿度によるものです。20分おきにオートロウリュが発動。2台のストーンに向けて、ほど良い量の水が放たれます。そして上部にあるパンカールーバーからの送風……。アチアチですね。気持ちいい! 好きな段に座って、自分好みのアツさを選べて(天井がほど近い最上段はかなりの激アツです!)、目を瞑ればしっかりと自分とも向き合えるし、眼前の窓越しに広がる絶景ビュー=遠くに見える赤城山を眺めながら過ごすこともできる。写真では昼間の光景ですが、夜景がまた、かなりの見応えです!

じっくりと体の芯まであたためる薪サウナ室「空の間」

続いてはこちら。「空の間」は薪ストーブが鎮座し、照明や光量も抑えられた部屋です。壁や床の木材の濃い色みがどこか野趣も感じさせ、やはり落ち着いた心持ちにさせてくれます。

このHARVIAの薪ストーブのフォルムもまたカッコいいですね。大きな窓から炎のチラチラとした揺らめきが見えるのも最高です。だいたい90℃台の前半をキープすべくスタッフさんがきめ細かに管理してくれています。
見ての通り、座面より下に設置されているので、足先もしっかり、全身くまなくあたたまれるのもナイス!

もちろんセルフロウリュも可能ですし(ほうじ茶の香りも最高!)、アロマ水を凍らせたキューゲルを載せてジワジワと溶かしていく……。ゆっくり静かな蒸気を味わうこともできます。


座面はいわゆるベンチではなく、広い1段のスペースなのであぐらでも体育座りでも自分の好きなスタイルで。体の芯までしっかり熱を入れることができるサウナ室です。

Oh!モーレツ!! 約60℃の高温スチームサウナ室 「蒸観音」

さて、こちら「蒸観音」という部屋はスチームサウナなのですが、扉に貼られた掲示に注目。「高温」と「注意」の間に、少し小さめに「火傷」と書かれています。コレは掲示というより、もはや注意喚起でしょうか?


扉を開けると……その意味が分かります。「ウゥッ」とか「ウグゥッ」とか、声にならないような声(笑)をあげない人はいないのではないかというほどの、猛烈な高温蒸気の襲来! まずは身を低くして数秒、なんとかこの環境にカラダをチューニングさせることから挑戦です。あっ、呼吸は静かにゆっくりと。ノドも火傷注意です(本能的に、タオルなどで口を押さえるかと思いますが)。
しばらくすると、スチームに含まれる薬草の香りなどを感じて、意外にこのアツさを楽しめるから不思議。ただ、筆者は1分が限界でした。このアツさはもはやエンタメです。日にもよりますし、クセにはなりますが本当にくれぐれも無理はなされないように。

2つの水風呂で一気にクールダウン。休憩スペースも癒しの要素が満載!

バチバチに火照った体には、この水温が最適解。2種の水風呂でクールダウン!

3つのサウナ室を一通りご紹介してきたところで、もう皆さんもお分かりかと思うのですが、カラダはすっかりアチアチです。ということで、水風呂は冷ためがあるとありがたいのですが……ご安心ください。しっかりと冷えたものが2種あります。

1つが、水温10℃以下=いわゆるシングルのキンキンの水風呂。蒸されて火照りきった全身を、一気にクールダウンする快感。ある意味“修行”でもあり、アツさに耐え抜いた“ご褒美”でもあります。

1つはおよそ14℃前後の冷ための水風呂。普段はもう少しマイルドな温度が好み、という方もこの施設ならきっとコレが最適解なのではないでしょうか。
やや奥まったスペースの静寂な空間にあり、ブルーの照明も相まって……肌から感じる冷たさだけでなく、視覚も含め全身で涼感を味わうことができます。

もうひとつ、お湯の浴槽があるのも秘かにうれしいですね。2種の水風呂をはしごする、いわゆる“冷々交代浴”の後にお湯に浸かるのもいいですし、休憩スペースでととのった後の次セットとのインターバルで入るのもアリ。もちろん締めのお風呂としても最高です。

絶景を愉しみ、まどろむひと時。休憩スペースも極楽浄土!

休憩スペースがまたいいんですよね。見ての通りのロケーション。「釈迦炎舞」からの眺望と同様、市街地から遠くの稜線まで見渡せます。いわゆる「外気浴」ではありませんが、真夏のグンマ、真冬のグンマの猛暑や強冷風を考えると空調のととのった内気浴は最高の環境かもしれません。

ズラリと並んだインフィニティチェアにアディロンダックチェア。

500円で飲み放題の数種のデトックスウォーターや、さまざまなドリンクが頼めるカウンターも背後にあります。

ふと気づくと、スタッフさんがシンギングボウルやティンシャを奏でてくれていたりも……。

とびきりのアツさと気持ちいいクールダウン。その合間にここで微睡むひとときは、極上のリフレッシュタイム。「悟り」にまで至れるかどうかは人それぞれですが、身も心もどこか完全に改まったような、清新な気持ちよさは……間違いなく保証します!

レディースデーに北関東最大の花火大会も。今夏のご予定にいかがでしょう

普段は男性専用施設ですが、7月16日にはレディースデーが予定されているそう。また8月の末に開催される北関東最大の花火大会「高崎大花火大会」は、目の前の河川敷で打ち上げられるそうで、この施設が特等席だとか(※今年は8月23日開催。荒天の場合は24日に順延)。

あっという間に行けるけれど、プチトリップ気分も存分に味わえる。そんな夏の一日はいかがでしょうか。


撮影/横山マサト


観音山サウナ蒸寺(※男性専用施設)
■住所=群馬県高崎市石原町2340-1 ■営業時間=13:00〜24:00
■料金=平日(13:00〜21:00)1,500円、(21:00〜)1,300円/休日(13:00〜21:00)1,700円、(21:00〜)1,500円
 [※2時間制。延長時は30分ごとに500円]
※その他の情報は公式HPをご確認ください

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