仕事モードの後はサウナでリラックス。両立できる江戸遊の魅力とは

2026年も年が明けて早1月中旬に。ゆったりモードも溶けて、完全ビジネスモードになっている方も多いのではないでしょうか。サウナも行きたい! 仕事もしなければ! というみなさんに、編集部が本当に両立できる施設をご紹介ができればと思っております。それが、「両国湯屋 江戸遊(以下、江戸遊)」です。(SAUNA BROS.vol.11でも紹介しています。SAUNA BROS.vol.11はこちらから!

湯に浸かり、蒸され、水に入り、空を仰ぐ——。両国湯屋「江戸遊」の浴室には、かつてより受け継がれてきた“湯屋としての時間”が、今も静かに息づいています。北斎の富士を眺めながら湯に浸かり、サウナで蒸され、無理なくクールダウン。江戸情緒に包まれた、「江戸遊」ならではのサウナ体験に没入できる場所です。 (コワーキングスペースを紹介した前編記事はコチラ

目次

北斎の富士の浮世絵を囲む情緒ある浴室 

浴室に足を踏み入れるとまず目に入るのが、壁一面にタイルで描かれた地元ゆかりの北斎の富士の浮世絵。 

男湯の富士には荒々しい波間が描かれ、湯船がその浪間に浮かぶような位置付けで配置され、浴槽もそれに合わせてデザインされています。荒々しさに合わせて空間全体は角張ったダークな色調をベースとしたデザインで、全体的にモダンな印象です。 

一方で女性の浴槽には北斎の赤富士が描かれています。赤富士から広がる雲の世界が表現されており、浴槽は雲をイメージした、アールを生かしたやさしい丸みのあるデザインで設計。壁の色も明るいグレーで開放的な空間です。湯船の高さも男性よりもやや低めに設定されています。 

洗い場のスペースは十分に広く、カミソリや歯ブラシ、アカスリタオルなども備えられていて細かい気遣いがうれしい。各所にととのいチェアも配置されています。 

湯船も数種類あり、「あつ湯」は取材時ピンクの「林檎の香」湯でした。その隣にはジャグジー付きで歩行できる「あら波湯」があります。見上げると、雲間をイメージさせる天井照明が。じっくりと浸かりつつそれを眺め、リラックスできます。その隣には、濃度1000ppm以上ある「高濃度炭酸湯」があります。炭酸泉があると、満足度が一段高まりますよね。 

女湯には、足湯に浸かりながら泥パックが楽しめる足浴スペースが。吸着力のある泥パックが、角質や毛穴汚れにアプローチ。テレビを見つつゆったりとした気分で、美容ケアできるのも、うれしいポイントです。 

男女共通。テレビ付きオートロウリュサウナ 

浴室の中心にあるのが、男女ともに設けられたフィンランド式サウナです。サウナ室は広々としたつくりで、4段設計(女性は3段設計)。圧迫感がなく、入室した瞬間から空気がやわらかく回っているのがわかります。設定温度は約90℃前後。高温ではありますが、刺すような熱さはなく、じんわりと身体の芯に届きます。 

ロウリュはオートで、毎時15分と45分に行われます。ロウリュのたびに蒸気が室内全体にゆっくりと広がり、一気に熱くなるというよりは熱の輪郭が丸くなるような体感。呼吸が乱れにくく長く座っていられる、絶妙な湿度バランスが保たれています。 

一方で、室内にはテレビが設置されています。フィンランド式サウナではテレビ設置がないことも多いですが、「無」に寄せすぎない日本のサウナ文化を踏襲しているのもうれしい魅力。映像があることで時間の流れを委ねやすく、無理に自分と向き合わなくてもいい。 

フィンランド式サウナの本質である熱と湿度による深い発汗を軸にしながら、テレビという日本的な要素を無理なく取り入れる。「江戸遊」のサウナは、その両方を違和感なく同居させています。黙々と蒸されたい人にも、気負わず入りたい人にも開かれている。伝統的な湯屋の延長線上にある、“よりそい系”サウナです。 

男湯・女湯それぞれの個性が光るサウナ 

フィンランドサウナのほかに、男女それぞれに用意された“もう一つのサウナ”があります。メインとなるフィンランド式サウナが「しっかり蒸す」役割だとすれば、こちらは体調や気分に応じて使い分けるための、やさしい選択肢。 

男湯に設けられているのは、約65〜75℃の3段の中温サウナ。高温サウナのように一気に発汗を促すタイプではなく、時間をかけてじっくり身体を温める設計です。温度帯が低めな分、呼吸が楽。湯上がりの延長のような感覚で入れるのが特徴です。フィンランドサウナの合間に挟んだり、最初のウォーミングアップとして入ったりするのもいいかも。 

一方、女湯に用意されているのは、アロマスチームサウナ。いい香りが周りに漂って、五感でリラックスに誘われます。アロマは月替わりというので、来るたびに違う趣を楽しめます。霧状の蒸気が空間を満たし、肌に直接まとわりつくようなやわらかい熱が特徴です。ドライサウナとは異なり、発汗よりもリラックスに重きを置いた体感で、呼吸を深めながら静かに汗をかいていきます。

フィンランド式サウナでしっかり蒸され、中温サウナやスチームサウナで緩める。この緩急があることで、無理なくサウナを楽しめるだけでなく、次の水風呂や休憩へのつながりもスムーズになります。 

江戸情緒溢れる空間を眺めつつクールダウン 

「江戸遊」の水風呂は、約18℃設定。サウナ室を出てすぐの位置にあり、動線はシンプル。汗を流して数歩進めば、迷うことなく水に入れる距離感です。男性側の水風呂は、半分が90cmほどと十分な深さががり、女性側の水風呂は50cmほど。男性側の浴室には、桶からざっと水をかぶることができる「滝シャワー」もあります。 

水温はしっかり冷たさを感じる設定ですが、キンと刺すような強さではなく、身体全体を均一に冷やしてくれる印象。短時間でも体表の熱がスッと引き、心拍が落ち着いていくのがわかります。サウナで高まった体温を段階的にクールダウンしてくれるため、無理に我慢する必要がなく、自然と「もう少し入っていられる」時間が生まれます。 

水に浸かりながら目に入るのは、広がりのある浴室空間と、壁一面に描かれた北斎の富士。冷却の最中にも視線を預ける先があることで、意識が水の冷たさだけに集中しすぎません。呼吸が浅くならず、肩や首の力が抜けていくのを感じます。 

気持ちいい!チェアに寝転ぶと見える“雲間” 

「江戸遊」の休憩スペースは、和モダンな雰囲気を生かした空間。いわゆる屋外テラス型の外気浴とは少し違います。完全な外ではないものの、都会の施設としては珍しく「空が見える」設計をしっかりキープ。風を強く浴びるタイプの外気浴ではないため、体表の温度変化は穏やか。そのぶん、サウナと水風呂で生まれた余韻が急に切れず、呼吸が深いまま保たれます。 

休憩用のリクライニングチェアも、十分な数が並びます。おすすめは、天井窓の直下の場所。空いていれば、ぜひ寝転がってみてください。身体を預けて仰向けになると、視線の先に現れるのは天井の開口部。その縁には、雲を思わせるやわらかな造形が施されており、視界が切り取られすぎない工夫がされています。空を“見せる”というより、空へと意識が抜けていくような設計。実際に寝転んでみると、これが心地いい〜! 

露天風呂は、「漢方湯」と「寝湯」の2種類。「漢方湯」では、創業当初に多くの人に親しまれた漢方薬湯を楽しめます。浸かると、漢方成分が皮膚からじんわり。どこか懐かしさを感じる香りとともに、身体の奥まで温まるひとときを味わえます。 

「寝湯」は、男湯は「雲見の湯」、女湯は「月見の湯」。露天に設けられた広々とした寝湯は、きめ細かな気泡を含んだシルク湯です。やさしい泡が肌を包み込み、体表の汚れを穏やかに洗い流してくれます。 

江戸情緒を感じる空間デザインに身を委ねながら、サウナのセッティングは、サウナ好きなら納得の体感。情緒と機能が自然に溶け合った心地いい空間、それが「江戸遊」のサウナです。 

撮影/山口京和 取材・文/松崎愛香

<施設概要>
両国湯屋 江戸遊 
■住所=東京都墨田区亀沢1-5-8(JR総武線「両国駅」西口より徒歩約5分/都営大江戸線「両国駅」A3出口より徒歩約1分) 
■営業時間=[入館]前11:00〜翌 前 9:00(最終入館 前8:00) 
■料金=[入館料]平日:2,900円(税込)/土日祝:3,300円(税込)※深夜料金・岩盤浴利用は別途 
※その他の情報は公式Instagram(@edoyu_official)と公式HP(https://www.edoyu.com/ryougoku/)をご確認ください。 

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