
6月30日に発売したSAUNA BROS.vol.10では、今注目のサウナや大阪のサウナなどを特集することで、夏休みのサ旅の参考にしていただければ……なんて思いも込めて紹介しました。いつも忙しい(仕事や家事、サ活も!?)サウナ愛好家の皆さまには、サ旅という非日常の空間の中、癒しを感じていただければ幸いです。
そんな中、今号の巻頭では「銭湯サウナ」を大特集しました。日常の中にある、非日常の癒し。銭湯サウナは、最も手軽に行ける”サウナ施設”と言ってもいいかもしれません。
vol.10では、銭湯サウナをなんと……37施設も取り上げました。誌面では紹介しきれなかった銭湯のいくつかを、WEBで深掘りしていきます。今回はサウナ愛好家たちには「ビバーク」として称されている「ビバークランド ロードの湯」について。ビバークがある千葉県内の銭湯は、現在約26軒(ここ最近で閉業したり、休業したりしている銭湯もあるので、約とつけました)。決して多いとは言えない、千葉県の銭湯。その熱を、ぬくもりを、絶やすことがないよう工夫を凝らしながら営業し続けているビバークを複数回に分けて紹介していきます。
銭湯で薪サウナ! 唯一無二のサウナ室を目指して
昨今では、薪サウナが楽しめるサウナ施設も増えてきましたよね。薪サウナ特有のやわらかくて温かい熱のトリコになる人も多いのではないでしょうか。
なんとビバークでは銭湯でありながら、薪サウナが楽しめてしまう唯一無二の”銭湯サウナ”なんです。まずは、女性サウナ室からご紹介していきます。

女性サウナ室は、入って右側にモキ製作所がつくるサウナストーブが鎮座。サウナ室全体はコの字型で、2段構えの座面に。ストーブ横には、自分の世界に没入できる、お一人さま専用の特等席が。かと思えば、薪が燃える音を聴きながら、炎が揺らぐ光景を楽しめる席も。どこに座っても、視覚、聴覚、嗅覚(薪の香)を使いながら、ビバークの熱を感じることができます。

薪は、スタッフが20分おきに丁寧に管理。この薪は店主の”ロードさん”自らが、採りに行っているそう(ロードさんの話はまた、次回に)。セルフロウリュで、湿度ムンムンにさせる……何度でも入りたくなってしまう、魅力あるサウナ室です。

浴室は、ほっとする”銭湯感”もあるんです

薪サウナ室にいると、良い意味で銭湯っぽさがないといいますか。サウナ室が良いゆえに、没頭してしまうんですよね。ただ、しっかりと蒸された後、サウナ室を出ると”銭湯感”を感じます。店の歴史を感じる、味わい深いタイル状の浴室。それでいて細やかな部分まで掃除されているので過ごしやすい。

キリッとしていて、引きしまる感じの地下水汲み上げの水風呂、かけ流しの湯、座ジェット湯、バイブラ風呂、電気風呂と多種多様な風呂を完備。さらには、露天エリアも! 休憩イスに日替わりの薬湯。畳が敷かれた部分でごろんと休むこともできます。

新設された男性サウナ室はアップデート中!

昨年からリニューアルを行っている、男性サウナ室。サウナ室内のストーブからレイアウトまでまるっと変わりました。
リニューアル後、ストーブは「ケンズメタルワークス」に一新。思わず「おおっ! かっこいい!」と声が出てしまいました。堂々たる存在感。薪が燃え炎が揺らぐ様子だけでなく、この迫力満点なストーブからも視覚的な熱を感じます。ストーブが大きせいか、女性サウナ室に比べてパワフルなあたたかさ。でもやさしさもあって……。不思議な感覚です。

銭湯で4段構えのサウナ室はなかなか見かけないのですが、広さも高低差も抜群。まだ新しい壁や座面の板はすべてロードさんが貼り直しをしているそう。取材時は「まだまだアップデート中ですよ」と話したロードさんですが、すでにサウナ室の営業も再開。心待ちにしている人も多いそうです。
「銭湯で薪サウナ」を始めたのには、「ビバークに来て少しでも癒されてほしい」という思いからなんだとか。ロードさんがビバークに懸ける思いは、また次回に。
ビバークランド ロードの湯
■住所=千葉県千葉市稲毛区轟町1-8-5
■営業時間=15:00~23:00
■定休日=火曜日
■料金=<大人>入浴料=500円/サウナ料金=1,000円 <中学生>入浴料=300円 <小学生>100円 <幼児(0歳~)>0円 ※サウナ利用の場合はバスタオル付き
※最新情報は公式Xにてご確認ください

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●定価:1,251円(本体:1,137円)
●発行:東京二ュ―ス通信社
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