女性フロアも、貸切サウナもパワフルな気持ちよさ!
2階の女性浴室、サウナ室も、1階とほぼ同じ構造。違いは、サウナストーブが一回りくらい小さめなのと、サウナ室もやはりほんの少しコンパクトなことくらいでしょうか(1階=男性サウナ室にあった、あのロフト空間がないですね)。
でも、熱さの体感は男性サウナ室とほぼ同じでした。もし男性と同じく最上段に座る人たちばっかりだったら……フィンランドの女性もかなり強いですね!
一方で、ロッカーは女性用の方がかなり大きめだったり、窓辺に植物が配されていたりなどの心配りにもホスピタリティーの高さを感じました。
また、知らなかったのですが、家族やグループなどでプライベート利用ができる貸切のサウナ室もありました。こちらはHARVIAのタワー型電気ストーブが熱源ですが、明らかにサウナ室のスペースに対してオーバースペック感が! きっとこのサウナ室もめっちゃくちゃアチアチにすることが出来るでしょうね(笑)。
日本の素晴らしい施設があるのも……きっとフィンランドの名店のおかげ!?
そんな最高の場所で、突発的にある行動に出ました。実は荷物の中に、日本の古き良き居心地のいいサウナ施設を撮影して1冊にまとめた「NOSTARGIC SAUNA」という写真集を忍ばせてきたのですが……それをこのコティハルユン・サウナに置いていただけないかとお願いしたのです。
掲載されているのは、北は東北から南は沖縄まで、10軒の日本のサウナ施設。そのすべてが、長い時間をかけて、施設のオーナーやスタッフとお客さんたちが素晴らしい空間を醸成してきた名施設ばかり。比べるつもりはありませんが、まるでこのコティハルユン・サウナと同じような空気感が流れているように個人的には感じています。
このコティハルユン・サウナを訪れる人たちにも「日本にもこんなサウナがある」と知ってもらえれば。それと同時に、日本にそうしたサウナ施設が生まれ、根付いたのは「フィンランドのサウナの素晴らしさを知った」ことがきっかけだと伝えたいーー日本のサウナ愛好家の一人として、そんなリスペクトというか感謝みたいなものを伝えたい衝動に駆られてしまったのです。
なんとか一生懸命、通訳してくれる方に説明し、写真集を渡したところ……。
かなり驚かれつつも(当たり前ですよね。すみません……)、ページをめくりながら「Good Picturebook」「Good Saunas」とスマイルを返してくれました。
さて。コティハルユン・サウナは訪ねましたが、ほかにもまだ入ってみたい施設や行ってみたいところはたくさん! 果たして滞在中に回りきれるのでしょうか。
次回もヘルシンキ市内の、そんな魅力的なスポットについて記してみたいと思います。
撮影/佐藤佑一、編集部