フィンランドサウナ旅①FINNAIRとヘルシンキ空港のサウナ

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旅の始まりに、そして旅の終わりに。空港で過ごす特別な時間

降り立ったのは、ヘルシンキ・ヴァンター国際空港。

とにかく広くて大きくて。そして、シンプルで機能的だけどスタイリッシュで美しいデザインの造形が目の前に広がります。

かと思えば、マリメッコやiittalaのショップ。ムーミンのお土産品に、サウナのレプリカ(!?)なども視界に飛び込んできます。楽しい! これからの旅程に思いを馳せて、ついつい心躍る瞬間です。

子どもたちがかくれんぼで使うような、
かわいらしいサウナ小屋の「模型」も
コンコース横にありました
切り株のイスに、こんな休憩チェアベッドも。
座り心地、サイコーでした。
さすがの、工業デザイン大国!

空港であったり、駅であったり。旅の始まり(かつ終わりの場所)で通過する場所は、やはり印象深いですね。今思うと、この最初の瞬間も、そして帰国直前に思い出を振り返って余韻に浸っていた時間も、とても楽しいものでした。

どこを見ても清潔で、安心できる空気に満ちている。この国、絶対に好きだなという思いに、きっと誰もが包まれる場所なんです。

スペシャルなラウンジと極上なサウナへ

そんなヘルシンキ・ヴァンター国際空港のフィンエアーのラウンジには、空港内とは思えないほどのハイレベルなサウナがあります。さすがはサウナの母国と言うべきでしょうか。いや、おもてなしのフィンエアーと言うべきでしょうか。

誰もが入れるエリアではないのですが、今回、私たちがサウナの取材でフィンランドを訪れたということで、なんと特別に体験させていただくことができました。

まずは、フィンエアーのラウンジを目指すと……あっ、ありました。周囲のどこよりもクールなデザインのエントランスが。

中に入ると、そこには……快適で心身ともにリラックスできる空間が広がっています。

明るく、ゆったりとしたスペースに置かれたさまざまなファニチャー。ソファの座り心地も最高だし、パーテーションやブースなどもたくさん設けられているので休憩はもちろんのこと、ちょっとした作業やメールチェックなどのビジネス利用も、周囲に気兼ねする必要はなさそうです。

レストランエリアには、食事からデザートまで、豊富なメニューがビュッフェスタイルでズラリ。常に温かいもの、フレッシュなものが補充されている幸せ……。

バーカウンターでも、ビールやカクテルはもちろんのこと、ありとあらゆるドリンクをいただくことができます。

旅の前後に心身を休める……何よりのぜいたくが、ここにある

そんなラウンジの一角にありました! こんなピクトグラムの表示が。

誘われるように進んでいくと、まずは広々としたロッカールームとシャワーブースが。かたわらにはバスタオル、フェイスタオルやアメニティー、ドライヤーはもちろんのこと、シェービンググッズなども完備。

パッキングした荷物をほどくことなく、また、飛行機のチェックイン後であっても、まさに“身体ひとつ”で、サウナやシャワーを使うことができるのは超便利&安心ですね。

サウナ室に入ってみると、2段の座面が設けられたベンチや壁をはじめ、床も天井もブラックで統一されたスタイリッシュな空間は、照明も抑えめ。木の香りも相まって、とても落ち着く雰囲気です。


さらに、ストーブ上のストーンにロウリュして「ジュワ〜っ」という音とともに静かに降りてくる蒸気に包まれれば、たちまち安らいだ気持ちに。

サウナ室の扉を出てすぐの、空調が効いたソファスペースには水や飲料もスタンバイ。気軽に使えて便利なだけでなく、ここまで超快適とは……。ひとつだけ注意しなくてはいけないのは、心地よさに時間を忘れてしまうこと(!?)かもしれません。

フライト前後にあれこれと思いをめぐらせながら、さっぱりできて、全身も軽くなる……これって最高のぜいたくなのではないだろうか。そんな思いに包まれたのでした。



さて、この、フィンランドへの旅を振り返る短期集中連載ですが、しばらくの間、できれば毎週1本ほどのペースで書き連ねていければと考えています。

現在発売中の「SAUNA BROS.vol.8」で、豊富なビジュアルや武田玲奈さんのコメントなどを掲載していますが、このWEB版でも紙の誌面では載せきれなかったエピソードなどをお伝えしていきます。誌面も、次回以降のWEB記事も是非、併せてお楽しみください!

撮影/佐藤佑一(一部写真は編集部)

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