山口県・大島郡周防大島町に「和久」がオープンした。この施設は「子ども向けLuxury」をテーマに、1日1組限定の宿として営業していく。
古き良き日本の「和」を感じながら子どもとサウナを楽しむ
隠れ家宿「和久」は、瀬戸内海の西に位置する周防大島にひっそりと佇む。思わず「ただいま」と言いたくなるようなノスタルジックな雰囲気のこの施設は、「子供×Luxury」という新しいジャンルの宿で、大人と子どものどちらの心にも残る旅を提供していく。
これまで「高級宿=大人」というイメージが蔓延していた。しかし、感性は幼い頃から養なわれ、育ってゆく。その点に着目し、感性が育まれる子どもの頃にこそ「日本デザインの美しさを感じてほしい」という想いから、無垢のフローリングや、名栗床をはじめ日本独特の素材感を大切にしながら、日本文化のデザインで計画・設計された。
築100年以上の元みかん農家の邸宅をフルリノベーション
「素朴さ」「シンプルさ」を大切に、素材感を取り入れた和のデザインや歴史を感じることと考えて設計。子どもをはじめ、大人も素足(冬場は靴下)で過ごせるような造りとなっており、足ざわりから、木や畳・石などの素材を感じられる仕様になっている。
和久では、地元大島で育った赤松を使った大黒柱や梁、土壁の竹小舞など昔の名残をとどめつつ、厳選されたデザインやインテリアにより、上質な空間を生み出している。さまざまな灯りとともに調和と融合が織りなす「懐かしいけど、新しい」空間を演出している。
香りを愉しむ~柑橘と檜の香りに包まれて~
元みかん農家の邸宅ならでなの「蜜柑の香り」を楽しめる仕様に。ふとした瞬間や、風がそよいだ時、玄関を開けた時など「和久」では、瀬戸内の穏やかな風とともに柑橘や檜の香りが漂う。香りでもぜいたくにくつろげる空間を選出している。
子どもも楽しめるサウナ
1日1組限定の宿が作り出すプライベート空間だからこそ、子どもも大人と一緒にサウナを楽しむことができる。
サウナではみかん水のアロマロウリュを用意。サウナストーンから立ち上る、爽やかな柑橘の香りを堪能することができる。
石風呂文化が栄えていた瀬戸内に魅了されて
温泉地が少ない瀬戸内には、アマモなどの海藻や蓬を利用した石風呂(サウナ)で体を癒していた歴史がある。周防大島には至る所にその名残が残っている。
外の坪庭には五右衛門風呂の水風呂と、瀬戸内の風を感じる「ととのいスペース」があり、極上の“ととのい”へ導いてくれるだろう。
「和久」がある久賀地区の石風呂
石風呂とは、石室内で柴等を燃やして石を焼き、医療目的で蒸気あるいは熱気浴を行う温浴施設を指す。西日本最古の風呂といわれ、昭和初年頃まで利用されており、近隣の人々の湯治場として蒸気浴を楽しんでいた。
屋根裏にあるキッズルームを探して
屋根裏にキッズルームが設置されているが、忍者屋敷のように、屋根裏へと進める階段が隠し扉で隠されている。子どもたちは“探すワクワク”を体験することができる。
隠し扉の先にあるキッズルームは、ダイニングルームから見える設計となっており、子どもを見守りながら、大人がゆっくり食事や食後の時間を楽しむことができる。幼い子どもの子育て中に、出来立ての料理を食べられる喜びは、何よりのぜいたくに感じられるだろう。
夕食は、瀬戸内海で採れた旬の魚を、地元の人気店「鮨 くぼ田」の大将がひと手間を大切にしながら握った鮨を提供。そのほかにも、地元・山口県の食材をシンプルに頂ける料理も提供している。
麻の葉模様の組子細工
日本を感じられるデザインを意識した麻の葉のデザインは、子どもの健やかな成長を願う意味が込められている。
子どもたちにも日本のデザインを意識してもらえるよう、組子細工だけでなく、タイルなども麻の葉のデザインで設計し、随所に麻の葉の要素が散りばめられている。子どもたちにもワクワクしながら探してもらえるような設計となっている。
和久
■住所:山口県大島郡周防大島町久賀流田5895
■料金:大人一人あたり=43,200円~88,000円(税込)/1泊 ※繁忙期は除く
乳幼児(朝食・寝具なし)=無料(2歳まで)
幼児(朝食・寝具あり)=16,500円から(税込)/1泊
小学生=27,500円から(税込)/1泊
※そのほか、詳細な施設情報は公式HP(https://waku.snack.chillnn.com/snack/waku-suooshima_)よりご確認ください