黒羽麻璃央連載/料亭の趣を残したサウナ「あかざる」で浸る

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気になることを施設さんに聞いてみた

「サウナは楽しんでいただけましたか?」(蓮沼さん)。

「ハイ、凄く気持ちよかったです。サウナや水風呂は当然として、いいなと思ったのは、その動線。細かなところでは、ふかふかのサウナマットや寝転がれる木のベンチも最高でした。最高のととのいを、ありがとうございました」(黒羽さん)。

「マットは通常よりも厚めのものを選んで、背中の形にフィットする内気浴用の木製のベンチもご好評をいただいていて、何よりです」(蓮沼さん)。

「ほうじ茶のロウリュも気持ちよかったです。香りは日によって変わったりするんですか?」(黒羽さん)。

「今のところは、ほうじ茶のみです。今後は、お客さまの声もお聞きして新しいアロマも登場するかもしれません。ちなみに、上の階(2Fパブリックサウナ)は20分おきにスタッフによるロウリュを行っています」(蓮沼さん)。

「あとシャワーの水圧ですね。チョロチョロ……だと、サウナ前・サウナ後にテンション下がることがあるんで(笑)、こちらの勢いのあるシャワーも好みでした。いい香りのシャンプーにトリートメント、洗顔フォーム、アメニティも充実していて、最後までいい気分で終われました」(黒羽さん)。

「ありがとうございます」(蓮沼さん)。

じっくり温まった体を一気にクールダウン! キマります

「サウナは高温で、水風呂はめちゃくちゃ冷たかったんですけど(この日のサウナの温度は100℃、水風呂は11℃)、どうしてこの温度設定に?」(黒羽さん)。

「幅広い層のお客さまが楽しめる80~90℃に設定する施設さんが多いと思うのですが、『あかざる』は場所柄、大人で、なおかつサウナに慣れ親しんだお客さまが多くいらっしゃるだろうと想定して100℃に。水風呂は11~12℃に設定しました」(蓮沼さん)。

「でも、100℃の高温なのに長くいられちゃう。カラッと気持ちよくて、すぐに汗が噴き出すサウナでした。水風呂も一気に体をひやしてくれて。休憩スペースのリビングも含めて、ずっといたい。ていうか、暮らしたいくらい居心地がよかったです(笑)」(黒羽さん)。

「それは、うれしい感想ですね。先ほどの常連さんのお話ではありませんが、昔から神楽坂で暮らすお客さまも多くいらっしゃるので、スタッフ一同、お顔とお名前はすぐに憶えて、それこそ自分の家のように過ごしていただける雰囲気が作れるよう努めています。もちろん黒羽さんのように初めていらっしゃった方にも心地よく楽しんでいただけるよう、おもてなししています」(蓮沼さん)。

「“常連”って響き憧れます。『(のれんをくぐるマイムで)今日やってる?』みたいな(笑)。神楽坂デビューするのに料亭や老舗の飲食店というのはちょっと緊張するので、まずこちらでサウナに入って。スタッフさんから街の歴史や情報を学んで……というのが初心者にはいいかもしれないですね」(黒羽さん)。

――受付には、「あかざる」近辺の小売店、飲食店を紹介したマップも置いてありました。

「スタッフが実際に行ったお店を中心に、手作りのマップを作りました」(蓮沼さん)。

「今度『あかざる』さんを訪れる際は、参考にさせていただきます!」(黒羽さん)。

2階パブリックエリアにも外気浴スペースがあるんです

お風呂もある、パブリックサウナも最高~

2階パブリックエリアのサウナ室

――そろそろ、本日はメンテナンスのため休業していた2Fパブリックサウナを見学させていただきましょう。サウナは最大20名が収容できる大きさで、ストーブはHARVIAのサウナヒーターを採用しています。

「わ、広い! プライベートサウナもいいけど、ふらりと立ち寄るにはこちらもいいですね」(黒羽さん)。

パブリックエリアの浴槽。木のいい香りが
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