規格外すぎる！「サウナ路上プロレス」リポート
さぁここからは、6月21日（金）に千葉県佐倉市にあるアクア・ユーカリで行われたサウナ路上プロレスをリポートします！
（サウナ路上プロレスについて詳しくはこちらの記事をチェック）
スタートは休憩室から
出場者は王者・勝俣瞬馬選手に、挑戦者として納谷幸男選手、To-y選手、イルシオン選手（初挑戦）、須見和馬選手（初挑戦）の４人が挑みました。ルールは「エニウェア・フォール・サバイバル5WAYマッチ」。……と、これだけ聞いても分からない方も多いでしょう。5人で一斉に試合開始となり、アクア・ユーカリ全館どこで誰と戦ってもOK。フォールをされた選手から抜けていき、最後に残った1人が王者となります。
選手紹介ののち、アクア・ユーカリの休憩室から試合がスタート！ 館内にある物はなんでも使ってOK（ただし破損はダメです）ということで、サウナ路上プロレス経験者のTo-y選手が納谷選手の体をボルタリング仕様の壁に打ち付けるという攻撃に。そこにイルシオン選手も加わり序盤から激しい戦いとなります。
ゲームコーナーでそれぞれの戦い
休憩室を出た選手たちは、廊下や階段など移動しながら攻防しつつゲームコーナーへ流れ着きます。 ここで、なんと須見選手が簡易カラオケボックスに入室。ほかの選手たちから「帰れ！」のヤジが飛びますが本人はどこ吹く風。菅田将暉の「さよならエナジー」を本気歌唱はじめました。勝俣選手はクレーンゲームを楽しんだあとに、もぐら叩きのハンマーでイルシオン選手を攻撃。マシーンが並ぶゲームコーナーに選手と観客が入り乱れ会場（？）は熱気につつまれました（……が、このあとの熱気に比べれば、この時の熱気はまだ序の口だったのです）。
「さよならエナジー」を2番までフルコーラス歌い上げた須見選手が戦線に戻り再び移動。「女湯あんぞー」と叫び女湯に入ろうとする選手たち。ダメダメ、とレフリーに促され皆で「お風呂行くぞー！！」と浴場へなだれ込みます。
舞台はいよいよ浴場へ
浴場ではさすがの王者の貫禄、お湯と水を巧みに使い他選手にダメージを与える勝俣選手。
須見選手に首四の字を掛けながら手には熱めの湯が入った桶。締めつつお湯を掛け「参ったって言えー！」と攻めますが、そこへ桶を持ったTo-y選手が現れ、勝俣選手を首四の字します。「冷たい水だー」と勝俣選手の顔に水をかけ攻撃、しかし「冷たい冷たい」とTo-y選手自身にもダメージが。またそこへ、桶を持ったイルシオン選手が現れTo-y選手に首四の字をかける！
逆だるま落としのように、人がどんどんくっ付いていき長い横たわったトーテムポールの様相に。そして最後に現れたのが納谷選手。１本の長い棒状態の4選手の顔にお湯をかけて攻撃。その後4人を引きずり、ひっくり返し、確実にダメージを与えていたのでした。
次に向かったのは……サウナ室。熱い攻撃を受けることに
ちょっとイヤそうな顔の納谷選手を押し込むようにサウナ室へ。須見選手、To-y選手、イルシオン選手が納谷選手の周りを囲みます。勝俣選手は白い大きなタオルを持って入室。そう、アウフグーズによる熱波攻撃です。
選手たちだけでなく、一緒にサウナ室になだれ込んだ観客にも熱波攻撃が！ 勝俣選手のタオルさばき、風の送り具合の上手なこと。アウフグースパフォーマンスに観客もボルテージ最高潮に達しサウナ室内大盛り上がり！
勝俣選手は確実に狙いを定めて選手たちへ熱波攻撃を繰り出します。しかし、サウナ好きの選手たちはむしろ熱波を受けて回復している様子。ただ一人、納谷選手を除いて……。ぐったりする納谷選手をみんなで押さえ、連続熱波攻撃。これが効いたのか、サウナ室を出たのち、納谷選手が脱落。残るはTo-y選手、イルシオン選手、須見選手、王者・勝俣選手の4人になったのでした。
プールがある屋内アクアゾーンへ。ここでまさかの脱落者２名！
4人は新たな戦いの場を求めてプール（屋内アクアゾーン）へ。 プールなので、バックドロップや飛び技がとびだし、その度にバッシャーンと水しぶきが観客にも容赦なくかかってきます。むしろそれを楽しむのもサウナ路上プロレスの醍醐味かも。
やがて勝俣選手VS須見選手、To-y選手VSイルシオン選手の２手に分かれての闘いが始まりました。
（はじめから分かっていたことですが）イルシオン選手はマスクをしているので水中での戦いが不利のよう。To-y選手ともつれ合い水中に潜った2人。しばらくの静寂ののち、イルシオン選手のマスクを手にしたTo-y選手が水面から登場！ マスクを剥がされ、ここでイルシオン選手敗退。残るは王者・勝俣選手とTo-y選手、須見選手の3人となりました。
イルシオン選手が敗れるかたわらで、アクアボール（大きなビーチボールの中に入って水の上を歩いたりする遊具）に入っていた勝俣・須見組。
まだ空気が完璧に入る前に、イルシオン選手を破ったTo-y選手に見つかり、プールの方へ引きずられてしまいます。
ボールの中の2人は大ピンチ。ニヤニヤしながらTo-y選手がアクアボールを水中に入れ、転がそうと抱えて持ちます……がなかなか持ち上がらない。その間、水面に肩が触れていたのをレフリーがカウント。なんと、３カウントフォール負けとなってしまいました！ 自ら水面に肩をついてしまったというまさかの失態。残るは王者・勝俣選手と須見選手の2人に。
いよいよ終盤。屋外アクアエリアで残った2人が一騎打ち！
ここからは勝俣選手と須見選手の一騎打ちです。 屋外アクアエリアに場所を移し、パイプ椅子で殴り合う激しい戦いが繰り広げられます。目の前で行われる打撃の応酬にプロレスの迫力をあらためて実感する観客たち。若い須見選手が少し優勢かと思ったところへ勝俣選手さすがの貫禄。一気に攻撃を仕掛け、須見選手をテーブルに乗せると、自身は施設外と施設を隔てる高い壁の上へ。（その高さ５メートル以上あるのでは！？）壁の上に立ちあがった勝俣選手を見て観客全員が一瞬息をのむ。そして全員の手拍子に合わせて、ジャーンプ！ 須見選手にダイビングボディプレスを決め決着。激しい戦いののち、勝俣選手が王座守り抜きました。
試合後インタビュー
激闘を終え、アクア・ユーカリの館内着に着がえた選手たち。今日の試合を振り返りかっていただきました！
納谷幸男選手
——サウナ路上プロレスは3回目。サウナが苦手なのに参加されるのはどうしてですか？
僕は勝俣さんが大好きなので、呼んでもらえるので、うれしくて協力したいって思います。サウナは苦手ですけど「嫌い」じゃないんです。長く入るのができないんです。
勝俣さん、今日は呼んでくれてありがとうございました。すごく楽しかったですし、お客さんも楽しめたんじゃないかと思います。これからも協力して一緒にＤＤＴを盛り上げていきましょう！
イルシオン選手
——初めてのサウナ路上プロレスはどうでしたか？
負けたー、負けたー、負けたけど、アクア・ユーカリを貸し切ってこんなに大規模にサウナ路上プロレスができたこと、路上プロレスデビューにしてはうれしい。ありがとうございます。今日の路上でわかったことは、このマスクはサウナハットになったこと！
To-y選手
——今日の作戦はありましたか？
もちろん、試合前にアクア・ユーカリさんに来て、いろんなところを見て、こうしようかなって考えたし、熱さ対策トレーニングでサウナへ行ったりしました。でも、プールは下見に来た時は見られなかったんです。今日「プールなんてあったんだ」って思って。持ちあげられると思ったのに、あれは想定外でしたね。
悔しいけど、めちゃくちゃ楽しかった。楽しかったけど途中で僕が負けて、そのあとの試合も見ていたのだけど、やっぱりチャンピオンの勝俣さんはすごかった。でもここで諦めないで、次のチャンスがあるなら僕のモノにして、今度こそ僕もチャンピオンになります。もしまたサウナ路上プロレスをやるときは……全員、カモーン！
須見和馬選手
——初めてのサウナ路上プロレス。リングと違う面白さや難しさはありましたか？
ロープの反動とかが使えないので難しかったです。あと、ホントに痛いんですよ。もう、今日もずっと痛くて……。まだ慣れていないなと思ったので、慣れるように頑張ります。
Extreme初タイトルマッチ、負けちゃって悔しいけど、こういう機会はめったにないので次にそなえて頑張ります。また路上プロレス、サウナ路上プロレスがあるなら出たいです。経験を積んで、次は勝てるように頑張りたいと思います。
勝俣瞬馬選手
——勝利おめでとうございます！
ありがとうございます。ほんとに苦しい戦いでしたが、初参加のアルシオン選手も須見選手も頑張って、納谷選手も、To-y選手もみんなで、いい試合ができました。
僕はＤＤＴを盛り上げる、というかＤＤＴが好きだから、こういう盛り上げ方をしています。今回みんな色んな想いを持って戦っています。彼らは彼らなりにもがいて、ＤＤＴで生きていこうとしています。だからどうか応援してあげてください。
——今日は試合前に観客へのアウフグースイベントをしてからの戦いでしたが、疲れませんでしたか？
僕は疲れないんで大丈夫です（笑）。……ちょっと疲れました。思った以上にここのサウナ室が熱くて、うしろからヒーターの熱がめっちゃ熱くて、まじで死ぬかと思いました。これからも色んな熱波をすると思うんで、ぜひ（アクア・ユーカリへ）来てほしいと覆います。
【サウナ路上プロレス会場】
スパ＆プール 「アクア・ユーカリ」
住所：千葉県佐倉市ユーカリが丘3-2-1(京成電鉄 ユーカリが丘駅下車 徒歩4分)
営業（お風呂）：前10：00～後10：00（最終受付後9：00）
料金：（平日）入館料のみ大人1,300円 子ども850円、バスタオル・館内着付レンタルリネンセット大人1,600円 子ども1,150円、タイムサービス（後7：00～最終）大人800円、子ども400円 （土日祝）入館料のみ大人1,400円 子ども950円、バスタオル・館内着付レンタルリネンセット大人1,700円 子ども1,250円、タイムサービス（後7：00～最終）大人900円、子ども500円 ※子ども＝4歳～小学6年生）
公式ホームページ https://aquayukari.com/
