サウナカミーナが分裂(!?)勝俣瞬馬がDDTへの思いを語る

6月に千葉県佐倉市の人気スパ&プール施設「アクア・ユーカリ」全館を使った日本初の「サウナ路上プロレス」を開催した「DDTプロレスリング」。団体内のサウナ好きが集まったユニット「The37KAMIINA」(以下 サウナカミーナ)のリーダ―で、プロレス界きってのサウナーとしても知られる勝俣瞬馬選手が、その溢れるサウナ愛をアツ~く語ります!

勝俣瞬馬選手
MAO選手
上野勇希選手
To-y選手
目次

サウナカミーナの始まりは「湯らっくす」

――昨年6月、そして今年1月に「マツコの知らない世界」(TBS系)に出演し話題を呼んだ「DDTサウナ部」こと「サウナカミーナ」。どういう経緯でユニットを組まれたのですか?

「2019年7月に熊本大会があって、大会終わりに元サウナカミーナのメンバーで、現在はKONOSUKE TAKESHITAとして活躍する竹下幸之介選手(アメリカのメジャー団体AEWとDDTの2団体に所属)に誘われたことがきっかけですね。KONOSUKE TAKESHITAはもともとサウナが好きで、『熊本には“西の聖地”って言われてるサウナがあるから行こうよ』って」

――「湯らっくす」(熊本県熊本市)ですね!

「そうです。僕と現サウナカミーナメンバーの上野勇希選手が誘われて。で、上野は『え~っ、試合で疲れてるのにサウナ~!?』って感じだったんですけど(笑)、KONOSUKE TAKESHITAに説得されて3人で行くことになり。遠征続きで疲労が溜まっていたこと。着いたらちょうどアウフグースをやっていたこともあって一発でととのった感じになりました。サウナ→水風呂→外気浴の流れを3セットやるという、サウナの基本の入り方を教わったのも『湯らっくす』。アウフグースのほかにも、セリフロウリュのよさ、水風呂のよさなど。初めて知ることの多い1日でしたね」

――最初「え~っ」と言っていた上野選手の反応は?

「『“何これ!? めちゃくちゃ気持ちいい!』って言っていました(笑)。それで『湯らっくす』の後、SNSに<#DDTサウナ部>とハッシュタグをつけて投稿したことが現在のサウナカミーナへとつながります」

――(笑)、勝俣選手は、それまでにサウナには…?

「あれば入る、くらいの感じで、まさかこんなにハマるとは思いもしませんでした」

――そこからサウナ施設を巡ったり?

「ハイ、DDTサウナ部の3人でいろんなサウナ施設に行って。ちょうどドラマの『サ道』(テレビ東京系)が始まったタイミングだったので、各地の施設に思いを巡らせて。『サ道』に『湯らっくす』が出てきたときはうれしかったですね(シーズン1、第11話『西の聖地でととのう…のか!?』)」

――MAO選手(取材後にサウナカミーナから“家出”を!)はいつからDDTサウナ部に?

「『湯らっくす』からしばらくして『めっちゃ気持ちいいから行こうよ!』とMAOを誘いました。4人でサウナに行くようになってからは、鶯谷の『萩の湯』で新年会をやったりしましたね。サウナに入りながら、『このメンバーで組んだら、こんな連係技ができるよね』みたいな話をしていたことから、実際にユニットを組むことになったんです(2020年1月にサウナカミーナ結成)。To-y選手(当時は小嶋斗偉)が新加入したのが2021年1月になります」

サウナが好きすぎて施設の総支配人に⁉



――サウナにハマった結果、熱波師検定Aのほか、サウナ・健康アドバイザー、サウナ・スパプロフェッショナルの資格も。

「『湯らっくす』でアウフギーサーを見たときに、子どものころ初めてプロレスラーを見て“カッコいい!”と思ったのと同じ気持ちになって、2020年3月に資格を取りました。アウフグース芸人のスター諸星さんに声をかけていただいて、上野の『北欧』で熱波師デビューしたのが、その年の6月くらいです」

――「渋谷SAUNAS」でアウフグースアドバイザーを務めるスター諸星さん。「北欧」も「サ道」好きにはたまりませんね。

「『北欧』といえば、サウナを好きになった2019年の12月に抽選で年パスが当たったんですよ! それで“これはもっとサウナを好きになりなさい”というお告げだ、と思って、そこからますますのめり込みました(笑)」 

――今では千葉県館山市の一棟貸切型の人気サウナ施設「Sea Sauna Shack」で総支配人も務めています。

「熱波師デビューしたころ、『Sea Sauna Shack』のオーナーと『一緒にサウナを作ろう!』となったんです。その前に、オーナーから『サウナの入り方を教えて』と言われたので、『The Sauna』(長野県信濃町)に行って。そうしたら、オーナーがめちゃくちゃサウナにハマって。その翌月には、テントサウナを買っていました(笑)」

――オーナーはインテリアデザイナーのたいしさん。

「最初は、あくまで仲間内で入るプライベートサウナを作る予定で土地を購入されたそうなんですけど、僕が『プロレスラーをやりながら、できる範囲で店に出ます』と思いを伝えたところ、現在の一棟貸しのサウナ施設の形で開業することになって。設計施工会社を経営されていますから建物や内装その他はオーナー自らが監修して、僕も意見を出させてもらいつつ、2021年3月に『Sea Sauna Shack』が完成しました」

――「サウナが好きすぎて、サウナ施設の総支配人になった人」として「激レアさんを連れてきた。」(テレビ朝日系)にも出演できそうです。

「そうですね。“好きが高じて”…とよく言いますが、実際になっちゃいました(笑)」

――「Sea Sauna Shack」は「SAUNACHELIN(サウナシュラン)2021」に輝きました。

「オーナーと意見を出し合った結果、“自分たちが入りたいサウナを作ろう”って。それが多くのみなさんから支持していただけて本当によかったです。サウナを通じてプロレスの面白さを、プロレスを通じてサウナのよさを知ってもらえるよう、これからも活動していきたいですね」

サウナカミーナの目標とみどころは?

――プロレス界とサウナ界をつなぐ存在がサウナカミーナであり、「Sea Sauna Shack」。

「僕たちプロレスラーがストーブになって、DDT自体をサウナにしたい。試合会場を、ものすごい熱量で包みたい。“DDTの試合を観て、ととのってもらいたい”というのがサウナサウナカミーナの目標です」

――では、これから初めてDDTをご覧になるみなさんに、サウナカミーナ所属選手の見どころ、ポイントを教えてください。

「To-y選手はしゃべり方もゆっくりで、性格もおっとりしてるんですけど、ひとたびリングに立つと熱くて、気迫あふれるファイトをする。そのギャップがたまらないと思います。デビュー3年目の、がんばっている若手の有望株なので、応援よろしくお願いします」

To-y選手

――MAO選手は?

「何を考えているかわからない(笑)、いろんな意味で怖い選手です。クレイジーな一面もあって、あっと驚くプロレスを見せてくれます。身体能力、跳躍力にも注目してください」

MAO選手

――DDTのエース、上野勇希選手。

「KO-D無差別級王座というDDTで一番上のベルトを持っていて、見た目は王子様なんですが、話すとザ・関西人と言いますか……おしゃべりが大好きな選手です(笑)。また研究熱心で、DDTが好きで好きでたまらない選手でもあります。華麗な空中殺法をお楽しみに!」

上野勇希望選手

ビッグマッチ「WRESTLE PETER PAN 2024」を見逃すな!

7月21日(日)には「WRESTLE PETER PAN 2024」(東京・両国国技館)が開催。上野勇希選手が保持するKO-D無差別級王座に挑むMAO選手が先日、「今までと違うアプローチで対角に立って、上野勇希としっかり向き合いたい」とサウナカミーナからの“家出”を宣言するなど話題満載の中で迎える真夏のビッグマッチをお見逃しなく!

【プロフィール】
勝俣瞬馬(かつまた・しゅんま)
1992年12月9日生まれ。千葉県出身。
2014年4月29日にDDTでデビュー。2020年11月に「DDTサウナ部」が本格始動。後に竹下幸之介選手らとユニット「The37KAMIINA」を結成する。サウナ好きが高じて熱波師の資格を取得し、「サウナシュラン2021」に輝いた千葉県館山のサウナ「Sea Sauna Shack」の総支配人を務めている。アウフグース、ととのえスプラッシュなどサウナにちなんだ技も多数。デスマッチファイターとしても名高い。167cm、75kg。

X:@k_shunma_ddt 
Instagram:@k_shunma

【イベント情報】
WRESTLE PETER PAN 2024
2024年7月21日(日) 開場12:30 開始14:00
場所:東京・両国国技館
チケット:〇ドラマチック・ドリーム・シート完売 〇アリーナ席 15,000円(当日16,000円/3列目以降)〇マス席A(1枡2人掛け)12,000円(当日13,000円)※1人分の料金 〇マス席B(1枡2人掛け)9,000円(当日10,000円)※1人分の料金 〇2階イス席最前列完売、2階イス席A 7,000円(当日8,000円)2階イス席B5,000円(当日6,000円)〇車椅子席(マス席B)9,000円(当日10,000円)〇U-18チケット1,000円(当日のみ/要身分証)〇中学生以下無料チケット 0円(当日のみ/要身分証)
※DDTプロレスリング公式HP https://www.ddtpro.com/

DDTの人気ユニットThe37KAMIINA(サウナカミーナ)。左からTo-y(小嶋斗偉)、上野勇希、勝俣瞬馬、MAO

取材・文/橋本達典

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