年も明けて本格的にサウナも仕事も両立できる! 江戸遊のススメ

2026年も年が明けて早1月中旬に。ゆったりモードも溶けて、完全ビジネスモードになっている方も多いのではないでしょうか。サウナも行きたい! 仕事もしなければ! というみなさんに、編集部が本当に両立できる施設をご紹介ができればと思っております。それが、「両国湯屋 江戸遊(以下、江戸遊)」です。(SAUNA BROS.vol.11でも紹介しています。SAUNA BROS.vol.11はこちらから!

目次

湯屋の奥にある、もうひとつの仕事場 

「両国湯屋 江戸遊」は2008年の大規模リニューアルを機に、地元・墨田区の職人による伝統工芸を随所に取り入れ、館内は古き良き江戸の情緒と現代的なデザインが調和する和モダン空間へと生まれ変わりました。その際、リニューアル前の建物の隣にあった棟を増築し、旧館の全フロアをコワーキングスペースへと大胆にリノベーション。浴室やサウナの構造をそのまま生かした空間設計が施されています。 

かつての「江戸遊」だった建物がまるごとコワーキングスペースになっているため、空間は驚くほど広々。さらに、お風呂やサウナの名残を生かした設計は、建築的な視点で見ても非常におもしろく、他にはない個性を放っています。 

こうして生まれたコワーキングスペース「湯work(ゆわーく)」もまた、「江戸遊」ならではの世界観を色濃く受け継いでいます。かつて湯気が立ちのぼっていた浴室や通路の面影を残しつつ、木や石、左官の質感を生かした空間は、どこか旅館のような落ち着き。現代的なワークスペースでありながら、肩の力が自然と抜けていく“和の余白”が漂います。 

「work」と“(湯が)沸く”を掛け合わせたネーミングには、湯上がりの余韻をそのまま思考へつなげてほしい、という意図が込められています。仕事をする場所でありながら、足を踏み入れた瞬間に気持ちが整うのは、ここが元・温浴施設だからなのかも。 

館内動線の中でも奥まった位置にあり、外の喧騒からそっと切り離される感覚。温浴施設に仕事場を後付けしたというよりも、サウナで研ぎ澄まされた思考を自然に仕事へと持ち込める、ひと続きの“居場所”として構想されているかのよう。「さあ働くぞ」と気合を入れるというよりは、ふんわりと湯の余韻をまとったまま、自然と腰を下ろしたくなる。そんな空気が流れています。 

男女完全別。和モダンがつくる静かな没入感 

湯workは完全男女別フロアでの利用。男性浴場がある2階の奥には男性専用のコワーキングスペースが、女性浴場がある4階の奥には女性専用のコワーキングスペースがあります。

内装は、2008年の改装時に地元・墨田区の職人による伝統工芸を取り入れた和モダン仕様。照明はやわらかく、色味も抑えめ。いかにも“オフィス”な無機質さはなく、どこか休憩処の延長のような安心感があります。 

賑やかなカフェ型コワーキングとは対照的に、ここでは静けさがベース。音に敏感になりがちな湯上がりの状態でも、集中のリズムを乱されにくい。没入感を邪魔しない和の空気感が流れています。 

男女どちらも和モダンな雰囲気が漂いますが、かちっと仕事にモードを切り替えられる男性側湯workに対して、女性側は少しゆったりとした空気が流れ、また違った雰囲気。ハンモックや一人掛けソファが点在し、男性フロアに比べて、よりリラックス感のあるスペースが広がっています。 

浴室の名残が、集中をやさしく包む 

湯workがほかのコワーキングスペースと一線を画して唯一無二なのは、その背景が“元・浴室”という点です。旧館の浴室やサウナ室を生かしてリノベーションされており、空間のあちこちに、その名残が感じられます。 

まず目を引くのが、かつて湯が張られていた浴槽のフォルムをそのまま生かし、ワーク用のテーブル席へと再構成したユニークなスペース。壁一面に広がるタイル画が視界を包み込み、まるでお風呂に浸かっているような不思議な没入感があります。テーブルにはコンセントとUSBポートを完備し、作業環境としての快適さも十分。パソコンに向かいながらも、どこか呼吸が深くなる——。そんな、湯workならではの働き方が叶う場所です。

そして、複数名で利用できる会議室。もともとはサウナだった部屋で、ドア横には今も「フィンランドサウナ(高温)」のプレートが残されています。普段なら「会議室」と書かれていてもおかしくない場所に、あえて残されたこの表示が、「江戸遊」らしい遊び心。湯屋としての記憶を消し去るのではなく、あえて残す。その空気感があるからこそ、ここでは仕事もどこか肩の力を抜いて向き合えます。

それでいて、防音性や備品といった機能面はしっかりとアップデートされており、会議室としての実用性は申し分なし。かつて人々が蒸されリラックスしていた場所で、ブレストしてアイデアを練る。「江戸遊」でしか感じられない独特の心地よさをまとったまま、サウナ後の冴えた思考で、さくさくと仕事を進めることができるのです。 

男女での打ち合わせなら4Fの「cafe応為」を利用 

湯workでは男女完全別利用となりますが、男女共通で利用できる3階の「cafe応為(おうい)」は、打ち合わせにも使いやすいスペース。 

男女別フロアに設けられた湯workが“静かに没入する場所”だとすれば、cafe応為は、“人と会話しながら思考を整理するための場所”。用途が明確に分かれているので、使い分けがしやすいのが魅力です。 

湯workに比べ、空間はオープン。テーブル配置にも余裕があります。コーヒーマシンや各種ドリンク、アイスの自販機、電源も揃っており、軽い打ち合わせや資料確認、短時間の作業には十分な環境。温浴施設内とはいえ、いかにも“カフェ”という賑やかさではなく、声量も自然と抑えられる落ち着いた空気が流れています。 

男女での打ち合わせや、少し言葉を交わしながら作業したいとき。あるいは、湯workで仕事をしていて、少し行き詰まったときの気分転換のスペースとして利用するのもアリ。 

休み方を選べる。4つのお休み処 

仕事や思考からいったん距離を取りたくなったら、cafe応為に隣接するお休み処へ。ここは単なる休憩スペースではなく、「どう休むか」を自分で選べる場所です。 

まず、入ると広がるのが「庭」と呼ばれるエリア。じゅうたん敷きになっており、クッションもたくさん。棚に並ぶたくさんの雑誌から好きなものを手に取り(『SAUNA BROS.』もありました)、気軽に身体を預けて“ごろん”するには、もってこいのスペースです。夜は床にマットを広げて、仮眠スペースとして利用することもできます。 

「庭」の奥には、畳敷きの「畳の間」があります。ごろんと横になれる和の空間は、湯上がりの身体にとって、至福のひととき。視界が低く、天井もやわらかく感じられ、自然と呼吸が深くなっていきます。

一段高い場所にある「板の間」には、テレビ付きのリクライニングチェアがずらり。静けさが保たれたエリアで、短時間でも質の高い休息が取れそう。好きな番組を見ながらここで過ごすの……最高です。 

「板の間」の奥には、半個室感覚の「離れ」へ。他とは少し区切られたスペースで、周囲の視線を避けて静かに過ごしたいときにぴったりです。 

これら4つのお休み処は、どれも同じ「休憩」ですが、体勢も気分も異なります。その日の体調、思考の状態、湯上がりの余韻に合わせて、休み方そのものを選べる。この選択肢の多さが、「江戸遊」のさらなる魅力です。 

同フロアには食事処「北斎」もあり、食事→休憩の動線も非常にスムーズ。働く、考える、休む……。そのどれもを急がせず、和モダンな空気が流れる穏やかな雰囲気で受け止めてくれる。ほかの施設ではできないひと味違ったサウナ体験が、ここ「江戸遊」では叶うのです。 

撮影/山口京和 取材・文/松崎愛香

<施設概要>
両国湯屋 江戸遊 
■住所=東京都墨田区亀沢1-5-8(JR総武線「両国駅」西口より徒歩約5分/都営大江戸線「両国駅」A3出口より徒歩約1分) 
■営業時間=[入館]前11:00〜翌 前 9:00(最終入館 前8:00) 
■料金=[入館料]平日:2,900円(税込)/土日祝:3,300円(税込)※深夜料金・岩盤浴利用は別途 
※その他の情報は公式Instagram(@edoyu_official)と公式HP(https://www.edoyu.com/ryougoku/)をご確認ください。 

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