
モイ~。
本日も祖師ヶ谷大蔵駅前にあるマイホームサウナ「自問自答」の休憩イスに横たわりながらこの原稿をスマホでポチポチ書いています。
今年の夏、一番通ったサウナはもちろん、マイホームサウナの祖師ヶ谷大蔵駅前「自問自答」なのですが(最低週2回は行ってます)、その次に多く通ったのは、京王線仙川駅から徒歩8~9分のところにある東京都調布市の「天然温泉 仙川 湯けむりの里」です。7~9月で15回は行きましたね。家から距離にして6kmくらい離れてはいるのですが、自転車だと25分くらい。「自問自答」方面なので、今年の夏はまず午前中に「仙川湯けむりの里」へ行って、帰り際の午後帯に「自問自答」に寄るという「サウナはしご」してました(笑)。湯けむりの里でしっかり汗をかいても、夏なので、自転車で帰宅している途中にまた、汗をかくじゃないですか。そうすると体がムズムズしてきて「よし、自問自答でまた汗かこう」ってなっちゃう。「サウナ入った後に、またすぐ別のサウナ入りたいなんておかしいんじゃないの?」って思う人いるかもですが、施設もサウナコンディションも全く違うサウナだと僕にとっては、別物でとても新鮮な気持ちで入りたくなっちゃいます。スイーツでもショートケーキを食べた後でも、モンブランケーキを食べたくなるじゃないですか。それと一緒です!(違うか笑)


時間制限のあるサウナではアイデアは出づらい
今夏、仙川湯けむりの里になぜそんなに頻繁に行くようになったかはいくつか理由があります。まず、1つ目はサウナ専用施設と違い金額が「安く」「時間制限」がないことです。都心にあるおしゃれなサウナ施設って3~4,000円するじゃないですか。しかも、1時間●●円、2時間●●円とか時間制限があり、時間を気にせずゆっくりしたいのに常に退館時間を気にしていなければいけない。僕にとっては、それだけでストレスなんですよね。特に僕はどこのサウナ施設を利用している時も、企画のアイデアを考えていることが多い。企画・アイデア出しって急にパッと浮かぶというよりは「連想ゲーム」のようにひとつの事を考えたら、そこにまた繋がることを考えて……の繰り返しなんですよ。それなので、企画アイデア出しをしていると、あっという間に休憩イスの上で1時間くらい経っていることがあります。時計なんか見ていないですからね。退館時間を気にしながら、それに合わせてせわしく企画なんて考えられねーっつうの!
仙川湯けむりの里は、平日料金が大人920円で時間制限ありません(これでも今年は、金額が少し上がりました)。時間を気にせず湯舟に浸かりながら、サウナ後のととのいチェアに横たわりながら考え事ができるのはアイデア出しにはもってこい。自問自答でアイデア出しに詰まったら仙川に。仙川で詰まったら自問自答にと文豪が執筆する時、いくつかの定宿を持ってるかのような感覚ですね(これも全然違うか笑)。


一般大衆向けではない!? 高温設定のサウナ室
2つ目の理由はサウナ室がかなーり熱いことです。仙川湯けむりの里は、俗に言う「スーパー銭湯」のため、子供連れや近くの学校に通っているであろう学生をよく見かけます。若年層、ファミリー層など幅広い世代に対応する施設なのにサウナの温度が全然やさしくなく、とにかく熱い! サウナ室は20人以上が入れる大箱で5段構造。大型のサウナストーブが正面ドドンと鎮座しており、20~30分に一度のオートロウリュで湿度が高く保たれています。
オートロウリュ後の最上段なんてふだん、新小岩のサウナレインボーの高温サウナ室に慣れている僕ですら、アチアチ過ぎて座れませんからね。大体、真ん中の3段目に座ることが多いのですが、3段目でも「アチ! イタい!」って感じる時があります。常時100℃くらいあるんじゃないかなあ。テレビが設置されているんですけど、ニュース番組内のお天気コーナーってそんなに尺が長くないじゃないですか。それなのに熱すぎて、最後の週間天気予報を見終わらず退散したくらいですからね(汗)。仲間同士でサウナ室にゾロゾロと入ってくる中学生軍団がいるのですが、あまりの熱さに席に着く前に、そのまま退散する姿も見かけます。前までは、もう少し長く入っていられるミストサウナ室もあったのですが、現在はなぜか無くなり、そのスペースにはリクライニングチェアが並べられています。数種類のサウナ室を取りそろえる施設ならば、その一つに高温サウナがあっても理解できるのですが、唯一のサウナ室をこの尖った、高温度設定にしている仙川湯けむりの里……僕は大好きです!
「右」チラーシャワーだけ4倍の放水時間
3つ目は、水風呂と水シャワーです。水風呂はちょっと塩素が強いですけど。チラーで16~17℃くらいに保たれててGOOD。水深もあってバイブラも効いているから、高温サウナ後にはぴったりですね。ただ、サウナ室の収容人数が多い分、水風呂も多くの時間で人がいっぱいで慢性渋滞なんですよねー。でもそんな時は、浴場入口にあるスタンディング式のシャワーを使用してます。このシャワーにはチラーが効いてるので、夏でも超冷たい水を浴びることができます。そしてこれは、最近発見したのですが設置されている2基のシャワーの内、むかって「右」側のシャワーはワンプッシュでシャワー水が放出される時間が「左」の4倍長いってことです。左のシャワーは、時間にしてだいたいワンプッシュで「15秒」。それに対して「右」シャワーはワンプッシュで「1分」くらい出ます(笑)! この事実に気が付いている、仙川湯けむりの里利用者いるのかなぁ。以前は、両シャワーとも同じ15秒くらいだったんですが、「右」が一度故障して使用できなくなり、また復活した時になぜか4倍の放水能力にアップしたという(笑)。
施設を運営している方にめちゃくちゃ尋ねたいんですよねー。意図的にそうしているのか、たまたまそうなってしまったのか。もし意図的に、4倍のチラーシャワーを宣伝することなく、やっているとしたらとても良いプロモーションですよね。自分たちから発信するのではなく、利用者の間でジワリジワリ話題になっていって広まっていくという。今はSNSの時代だから、こういう情報は伝わりやすいし、実際にもし僕が、この情報をSNSで知ったとしたら自分自身で試したくなって仙川湯けむりの里に行く一つの動機になりますからね。
そう考えると、例えばサウナ室の中のある特定の場所だけロウリュ後に「風」が吹いていて、熱波を受けているようになるんだけど、それはあえて言わないでおくとか、サウナ室の一番下段の隅っこで高温ではないはずなのに逆になぜかそこの席だけ最上段よりも熱くなるとか。気が付いた人だけが楽しめて、その楽しみの発見がジワリジワリと伝わっていくプロモーションは面白いと思います。
「ナツゥ~~!」を感じる外気浴スペース
4つ目は“陽あたり良好!”な休憩スペースです。仙川湯けむりの里の外気浴スペースには、フルフラットになるイスが3つと休憩イスが4つ、すべてて「ひなた」に設置されています(前述したミストサウナを潰して日陰にリクライニングチェアエリアが最近完成)。ふだん利用している「自問自答」は、室内施設で休憩エリアも室内にあるためサウナ→水風呂の後、空調管理されたグッドコンディションの下、休憩が取れます。もちろんそれはそれで素晴らしいのですが、サウナ後全裸でリクライニングチェアに横たわり、サンサンと降り注ぐ太陽を浴びていると「ナツゥ~~~!!!」を体いっぱい感じられて、まるで、常夏のビーチに来ているかのような感じです。齢50のオッサンともなると、夏の海に友達と行くなんてないじゃないですか。子供が小さい時は、夏は家族で海に、なんてのもあったけど今では皆無。かといって、車や電車でわざわざ夏を感じるために、一人で海に行くなんてそんなパーティーピーポーでもないので、仙川湯けむりの里の休憩エリアで寝そべっているのが、丁度よいのです。
ただ一つ難点が。サウナ→水風呂後にリクライニングチェアに寝そべるじゃないですか。降り注ぐ太陽光でめちゃくちゃ日焼けするんですよ。海であれば、サンオイルを塗って体全身まんべんなく日焼けするように上向き、横向き、うつぶせと体の向きをちょこちょこ変えると思うんですが、サウナ後の外気浴の時、僕は通常通り「上向き」でしか休憩を取らないため、「表面だけ」を日焼けして体の裏面、つまり背中やおしりは真っ白の「ひとりオセロ」状態に。先日知り合いと一緒にサウナに行って、脱衣所で裸になると、その知り合いから「体の表真っ黒、後ろ真っ白、何なんですかその体?」と不思議がられました(笑)。
ドハマり中のサウナめし
最後、5つ目がサウナ後に施設フードコートで食べる飯が美味すぎること! 色んなスーパー銭湯のご飯食べたけど、仙川湯けむりの里の食事はめちゃくちゃ充実していると思いますね。和洋中メニューがすべて充実していて金額もそこまで高くなくリーズナブル。その中でも、僕が激ハマリしているのが「むさし麦豚のしゃぶしゃぶ梅おろしそば・うどん」という長いタイトル料理。昔、漫画「キャプテン翼」で読んだ新田くん必殺シュート「ノートラップランニングボレー隼シュート」を思い出しました(笑)。
僕はこれを必ず毎回大盛りでオーダー。冷水で絞めた麺が冷たいつゆ、梅肉と良く絡んでサッパリスッキリ! トッピングの揚げ玉、ワカメ、海苔、鰹節、カイワレ、大根おろし、そして、甘くてジューシーな麦豚がさらにこれを引き立てて、無限に食べられちゃう! 最近、ここまでハマった飯はなかったというくらいハマっていますね。正直、サウナに入りに行くよりも、このそばを食べたくてわざわざ仙川湯けむりの里へ行ってると言っても過言ではありません。
あ~~っ皆にもこのそば食べてほしい! (ただしフードコートだけの利用はNGとのこと)
時間に余裕がある時は、食後に併設されてるマッサージルームで60分全身もみほぐしも受けています。もう天国過ぎます仙川湯けむりの里! なんならここに住みたいですもん、オレ(笑)。
これから秋になっても、また自転車でちょくちょく通うのか通わないのかは分からないですけど、銭湯サウナやサウナ専用施設へ行くことが多かった僕にとって、スーパー銭湯の良さを知れた2025年の夏でした。仙川湯けむりの里は「湯けむり」グループが運営している施設なので、別の場所にある(綱島、宮前平、すすき野)湯けむり施設にも時間とタイミングが合えば行ってこようと思います。それではモイモイ~!



館内フードコード。スーパー銭湯の食事もここまで進化して絶品なんですね。期間限定フードも充実してました。僕は他のメニューには目もくれず、毎回必ず「むさし麦豚のしゃぶしゃぶ梅おろしそば」を注文! サウナ後汗かいた体にピッタリサッパリ。このおそばの天才考案者、でてこいやぁ!
開催情報:「♪ととのいクラシックサウナ♪」in 長野県野尻湖 the sauna

♪ととのいクラシックサウナ♪
■開催日:2025年10月11日(土)<午前の部>10:00~13:00(3時間)<午後の部>14:00~17:00(3時間)
■会場: LAMP野尻湖(The Sauna)長野県上水内郡信濃町野尻379−2
※チケットの購入はこちらから

天野春果(あまのはるか)
東京都出身。1993年からワシントン大学でスポーツマネジメントを学ぶ。帰国後は富士通川崎フットボール(現川崎フロンターレ)に就職。以降、”J最強企画屋”としてサポーターに愛されてきた。27年間勤めた川崎フロンターレを退社後、新会社Two Wheel Sports(略してTWS)を設立。代表取締役社長に就任した。
※天野春果連載「企画屋アマノ〜アイデアのととのえ方〜」はこちらから
天然温泉 仙川 湯けむりの里
■住所=東京都調布市若葉町2-11-2
■営業時間=10:00〜24:00(最終受付 23:30)
■料金=<平日>大人=920円、小人=450円<土日祝>大人=1050円、小人=500円
※そのほか詳細は公式HPよりご確認ください
自問自答 祖師ヶ谷大蔵店
■住所:東京都世田谷区祖師谷3丁目32−14 YAMATOYA BLD 1F
■営業時間:24時間営業
※男性専用、会員制のサウナ施設
※その他詳細はこちらから