宮城県牡鹿郡女川町にある人口92人の離島・出島(いずしま)に、自然循環型サウナ「JUURI SAUNA(ユーリサウナ)」がオープン。
サウナ室内にはフィンランド製のサウナストーブ「Aitokiuas-95(アイトキウアス)」を導入。そのほか、島の地下水で満たしたしょうゆ樽の水風呂や、海を見ながらの外気浴、メキシカンなサ飯なども魅力のひとつだ。
サウナを通して、森の自然を循環
かつて植林された島内の杉林を間伐し、建材やサウナストーブの薪として活用。間伐することで、太陽光が下層まで届くようになり、植物の成長を促すだけでなく、薪を燃やした後の灰を森にまいて土壌を改善し、枯れた沢に水が戻ることを目指しているという。島の自然が循環することを考えて設置されたサウナだ。
フィンランドを視察し、導入を決めた大型サウナストーブ
サウナには、フィンランドのNarvi(ナルヴィ)社製の伝統的なサウナストーブ「Aitokiuas-95」を採用。高さ146cm、直径95cm、約500kgものサウナストーンが搭載できる大型の蓄熱式サウナストーブだ。これは、サウナに入る数時間前から、サウナストーンを高温になるまで熱することで、体験時にはサウナストーンの余熱だけでサウナが楽しめるというもの。 まるで、サウナの本場・フィンランドのスモークサウナのような柔らかい蒸気浴が堪能できる。
地下水で体を冷やし、森林浴をしながら行う外気浴
宮城県内で使われていたしょうゆ樽を水風呂として再利用するほか、漁師が海産物を運搬・保管するために使うコンテナも水風呂として活用。サウナに欠かせない水は島の井戸水を引いている。また、サウナの目の前には海が見えるデッキを用意。海を眺めながら、森の中で自然の音を聞き、リラックスすることができる。
サウナ後のサウナ飯には、メキシコ料理などのこだわりのメニューを用意。自家製のタコスやポークカルニータス(※)というメキシコ料理、出島近海で獲れたタコを使用したタコ飯など、さまざまなサ飯が味わえる。
※豚のブロック肉を長時間かけて柔らかくなるまで調理して、細かく裂いた料理
施設のコンセプトは ”循環”
施設名の「JUURI」とは、フィンランド語で「根っこ」意味する言葉で、“出島に来る方が、心の底、根源、根っこからリラックスして欲しい”という意味が込められているそう。
施設の場所は、2024年8月に廃業した島唯一の宿泊施設「民宿いずしま」の敷地内。仙台駅から開通したばかりの出島大橋を渡って車で約1時間半と好アクセスなうえ、離島の大自然を体感しながらリラックスできる場所だ。2025年春には民宿を新設し、新たな宿泊施設を開業する予定だそう。また、現在(2024年12月)、運営費の支援を募るクラウドファンディングを「CAMPFIRE」にて12月31日(火)まで実施中だ。気になる方はこちら(https://camp-fire.jp/projects/804186/view)から。
JUURI SAUNA
■住所:宮城県牡鹿郡女川町出島字別当浜2-33
■営業時間:前10:30〜後7:30、定休日=火曜
■料金(180分制):平日1人=7,000円(5人以上で利用の場合、1人あたり追加料金+6,500円)、休日1人=7,500円(5人以上で利用の場合、1人あたり追加料金+7,500円)※すべて税込
※利用は最大8人まで
※詳細は公式HP(https://juurisauna.com/)をご確認ください