サウナ好き俳優・黒羽麻璃央さんとサウナ施設をめぐる連載「翔ぶ瞬間」(過去の連載はこちらから!)。訪れたのは、東京都江東区常盤にある「深川温泉 常盤湯」。
今回は放送中のドラマ「焼いてるふたり ~交際0日 結婚から恋をはじめよう~」(読売テレビほか)で共演中の濱正悟さんをゲストにお招きして、「“ととのってる”ふたり」(!?)、その2回目をお送りします。(1回目をまだお読みでない方はこちらから!)
計3セット、サラッサラの汗でした!
――合計3セット、撮影お疲れさまでした!
濱「いや~、めっちゃ気持ちよかったですね。汗も、サラッサラでした!」
――以前、趣味のランニングを怠っていると「汗がサラっとなりにくい」と、おっしゃっていましたよね?
濱「そうですね。定期的に走れていると1セットで汗がサラッサラになるんですけど、あんま走れていない時は2セットめまでサラっとしないんです」
黒羽「へ~、そんな違うんだ。毎日走ってるの?」
濱「いえ、3日に1回くらいで。夏場は暑いので、日が落ちてから走っています。ほかにも登山とかバスケとか、あと筋トレとか。体を動かすことが好きなんですよ」
黒羽「今日もトレーニング用のゴムチューブ持ってきていたよね?」
濱「サウナでよりいい汗をかくために持ってきました。それに今日は撮影もあるので、多少パンプアップさせた方がいいかな~と(笑)」
黒羽「さすが~。僕の連載のためにありがとう(笑)」
――週2くらいのペースで走って、筋トレなどやって。サウナにはどれくらいの頻度で行かれているのですか?
濱「週1くらいで…ロケで地方に行くこともありますが、その時はまず、その土地のサウナを調べて、共演者やスタッフさんを誘って行ったりします」
黒羽「スタッフさんとも一緒に行くんだ!?」
濱「この(ドラマ・映画)業界ってサウナ好きが多くありません? だから『えっ、サウナ好きなんですか? じゃあ、一緒に行きましょう!』って。そこで、いいサウナを教わったりしていますね」
黒羽「(笑)、コミュ力、すごいよね。地方では、どこがよかった?」
濱「大阪の『(サウナ&スパ カプセルホテル)大東洋』(大阪府大阪市)ですね。建物とか雰囲気はもちろんですけど、アウフグースの熱波が最高でした。あと水風呂が印象深い施設は、『(サウナと天然温泉)湯らっくす』(熊本県熊本市)。めっちゃ深い水風呂が気持ちよかった~」
黒羽「(スマホで調べて)深っ!!」
濱「身長……とまではいかなくとも、なかなかの深さで(男湯171cm、女湯153cm)。ちょっと冷ためでしたけど(15℃)、飲めるくらいキレイな水が肌にやさしくて(天然のミネラルウォーターである阿蘇の伏流水を使用)。もう一度、行きたいですね」
黒羽「いいな~、その水風呂、入ってみたいな」
濱「そして、水風呂といえば『サウナしきじ』(静岡県静岡市)。ここはハズせないです」
黒羽「『しきじ』は、お風呂もサウナもいいけど、何より水風呂が気持ちいいよね」
濱「温度もちょうどいいですよね? 僕はあんまり冷たすぎない水風呂が好みなので」
黒羽「今日の『常盤湯』さんもそうだったけど、18度くらいがいいかな」
濱「都内のサウナ施設は制覇しつつあるんですけど、今日みたいな銭湯系のサウナはあまり行かないので、これからチャレンジしたいですね。お風呂が大好きなんで、『常盤湯』さんみたいな、お風呂とサウナが両立できるところを探してみます」
サウナ後のカレーは、やっぱり最高~
――さて、休憩スペースに場所を移しまして。「常盤湯」は、飲み物にもこだわりがあるとのことで、クラフトコーラ(伊良コーラ)を召し上がっていただいてますが、普段のサ飯(サウナ飯)はどんな感じですか?
濱「食べることも好きなので、サ飯も僕が大事に思うサウナの要素です」
黒羽「銭湯系のサウナなら、ここのわりと近くにある『黄金湯』は行った?」
濱「『黄金湯』…?」
――場所は「常盤湯」のある江東区のとなり、墨田区・錦糸町ですね。
濱「錦糸町は『楽天地スパ』には行きますけど」
――2Fに「コガネキッチン」というカフェがあります。
濱「(思い出して)行ったことあります! ラムのカレー(ラムラムキーマ)を食べました。うまかったっス!!」
黒羽「そうだ、濱くん、カレー大好きじゃん!」
濱「俳優の山中崇さんもカレーがお好きのようで、(日本野菜ソムリエ協会が定めるカレーマイスターの資格も!)、『サウナの後にカレーを食べるのが一番のととのいコースだ』というようなインタビュー記事を以前読み、それを試してみたくてカレーを出しているカフェが併設されている『黄金湯』に行きました」
黒羽「サウナを出て、すぐにカレー食べたいから『黄金湯』に行ったの?」
濱「そうですね。サウナ施設の食堂にある昔懐かしいカレーも好きですけど、いろいろ探して『黄金湯』にたどり着いて……やっぱサウナ後のカレーは最高でした!」
――女性ファッション誌では、カレー連載もされていましたよね?
濱「ハイ、3年半くらいやらせていただいて」
黒羽「カレーにハマったのはいつ頃なの?」
濱「僕、明治大学の商学部というところに通っていたんですけど、大学3・4年はキャンパスが神保町だったんですね」
黒羽「おっ、カレーの聖地じゃん」
濱「そうなんですよ! で、カレー屋さん巡りをしたり、2年の時はゼミでインドカレー屋さんとコラボして、学内でお昼にカレーを売るみたいなことをやったり。そんなこんなで、いつの間にかどっぷりハマっていました(笑)。コロナ禍で家を出られない時は、スパイスから作っていましたね」
黒羽「しかし、趣味多いよね~? 最近はそこにサウナが加わって」
濱「前は、どこか地方に行くと、まずカレー屋さんを探していたんですけど、そこにサウナがプラスされました」
黒羽「なんか濱くんの方が(ドラマで黒羽さんが演じる)健太っぽいよね? めっちゃこだわりがあって」
濱「こだわり……というか、何でもやってみたくて。次は船舶免許を取りたいです。登山で山に行くようになったので、次は海だろうって(笑)。去年、仕事でバイクの免許を取ったんですけど、そこまでハマらなかったこともあります」
最終的には船で島のサウナへ行く?
――健太といえば、お2人が同期の福山健太(黒羽)と戸田裕貴(濱)役を演じている「焼いてるふたり」も第7話がオンエアされました。終盤に向けて、見どころをお願いします。
黒羽「第7話で(健太の妻となった)千尋さん(松村沙友理)のことを旅行に誘うものの、結局はキャンプに行ってしまい…というところから始まる第8話です」
濱「で、8話の最後、なかなか進展しない健太と千尋さんの距離が……みたいな。グルメドラマでもあり、恋愛ドラマでもあるんですけど、ようやく恋愛っぽくなってきました(笑)」
黒羽「そういう戸田も伏見さん(紺野まひる)にアプローチして」
濱「それまで健太に恋のアドバイスをするか、お酒を飲んでるか……だったんで(笑)。戸田も、ようやく動きが出てきましたね」
――第7話では、伏見さんが戸田に「タイプの違う2人が、そもそも何で仲よくなったの?」と問いかけるシーンがありましたが、黒羽さんと濱さんはどうして?
黒羽「2019年に『コーヒー&バニラ』(MBSほか)というドラマで共演したことがきっかけではあるんですけど、たくさん話したのは、今回のドラマで再会してからだよね?」
濱「僕の撮影初日に麻璃央くんと久しぶりに会って、サウナの話で盛り上がったんです。ロケ弁食べながら」
黒羽「そうそう。それで『サウナの連載やってるから今度、遊びに来てよ』って」
濱「共演シーンが少なかったので“忘れてないかな?”と思いつつ……(笑)。連絡が来てよかったです」
――健太の転勤により静岡と東京で離ればなれの2人。今後の共演はあるのですか?
濱「1、2、3話と共演して、その後、直接は会わなかった健太と裕貴が、10話で再び。2人もそれぞれ進展があると思うので、期待していただきたいです」
黒羽「終盤も変わらずBBQや料理もしながら、恋愛の方は目が離せない展開になっているので、最後まで楽しみにご覧ください」
濱「そうだ、最終回が放送されたら、どっか行きません?」
黒羽「いいね~。サウナはもちろんだけど、カレー屋さん巡りも」
濱「ぜひぜひ、案内させてもらいます!」
黒羽「そういうのはヤメよ。俺の方が1コ年上だけど、気を遣わなくて大丈夫だから。サウナとかお風呂って、そこがいいところじゃない? 誰気兼ねなく付き合える、裸の付き合いというか。何なら別行動で、『休憩室で待ち合わせね!』でもOKなんだから」
濱「よかったです。そもそも僕がそういうの、あんま考えていない方なんで。先輩とサウナに行っても本能の赴くままに出ちゃうんで……(笑)」
黒羽「(笑)、先輩としては、そっちの方がありがたい。どこ行く?」
濱「個人的には、まだ行ったことのない地方のサウナも行ってみたいですね」
黒羽「じゃあ、まずは車で行けるくらいの近場から攻めて。最終的に濱くんが免許取ったら船でどこかの島に行って。バイクの後ろに乗せてもらってサウナを探して。サ飯にはカレー作ってもらう。このプラン、よくない?」
濱「それは僕の負担が大きすぎるんで、さすがに勘弁してください!(笑)」
【プロフィール】
黒羽麻璃央(くろば・まりお)
’93年7月6日生まれ。宮城県出身。2010年に第23回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストにて準グランプリ受賞。2012年にミュージカル「テニスの王子様」で俳優デビュー。2015年から刀ミュこと「ミュージカル『刀剣乱舞』」シリーズに三日月宗近役で出演。ほかミュージカル「エリザベート」にてルイジ・ルキーニ役を演じた。舞台以外にもドラマや映画、バラエティー番組にも出演、幅広いメディアで活躍。現在は「焼いてるふたり ~交際0日 結婚から恋をはじめよう~」(読売テレビほか) 、「マル秘の密子さん」、「おやすみのたね。」(ともに日本テレビ系)、に出演中。
濱正悟(はま・しょうご)
’94年8月22日生まれ。東京都出身。2015年、日曜劇場「下町ロケット」(TBS系)で俳優デビュー。2022年「何かおかしい」(テレビ東京系)でドラマ初主演。ほかよるドラ「恋せぬふたり」、連続テレビ小説「舞いあがれ!」、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(ともにNHK総合)など。9/17放送スタートのドラマ「毒恋~毒もすぎれば恋となる~」(TBS)にW主演で出演。趣味はサウナ、カレー屋巡り、料理、登山、ボルダリング、ランニングとアクティブ。
深川温泉 常盤湯
住所:東京都江東区常盤2-3-8
営業:後0:00~深0:30(最終受付0:00)定休=木曜
料金:550円 サウナ(平日)男性500円、女性400円(休日)男性600円、女性450円
常盤湯公式HP(tokiwayu.com)
撮影/カノウリョウマ
取材・文/橋本達典