古都・京都の街並みを一望できる絶景外気浴をはじめ、以前からの魅力はそのままに、大リニューアルを実施しさらにパワーアップした祇園の老舗施設「サウナ&カプセルホテル ルーマプラザ」。SAUNA BROS. vol.8「夏に行こう!新規&リニューアルの注目サウナ」に掲載しましたが、SAUNA BROS.WEBでも3回に分けてご紹介。前回は、至るところからおもてなしマインドが感じられる浴室エリアにフォーカスしてお伝えしました。第2回は、アフターサウナの楽しみ方を紹介。入浴後もゆったりとくつろげる空間がありました。
浴室のリニューアルだけじゃない! レストランもグレードアップ
2基のストーブと送風機でアツアツ……でも心地の良い熱を送る、ロウリュサウナ。たっぷりのアロマ水をセルフロウリュできる、技ありのラドルが用意されたフィンランドサウナ。陶板浴を楽しみつつ、体にまぶした日本海の天然塩が肌にしみ込む塩サウナ。それぞれ異なる魅力を持つ3つのサウナに、水風呂も3つ。そして、その後は「名物」の展望外気浴!
サウナ施設として半世紀の歴史を誇る「サウナ&カプセルホテル ルーマプラザ」ですが、充実しているのは浴室エリアだけではありません。3~5階のサウナフロアを全面リニューアルしたことによって、レストラン、マッサージルーム、リクライニングスペースもグレードアップ! アフターサウナも充実した過ごし方ができます。
肌触りの良いワッフル生地の館内着を身に付けたら、くつろぎのひとときへ。
5階にあるレストランもリニューアルによって設備とメニューも一新。タブレット端末でオーダーできるように。頼みたいメニューを、好きなタイミングで注文できます。風呂上がりの生ビールを1秒でも早く飲みたいけれど、スタッフの人が見当たらない、忙しそうなので声を掛けづらい、呼んでいるのに気付いてもらえない……そんな心配をする必要がなくなりました。
メニューは、リニューアルオープンしてからも増え続けていて、現在進行形で進化中。食事メニューのほか、「アテ」にぴったりの単品も充実しています。とくに力を入れたのが、入浴後の食事としての満足度を意識した「ルーマサウナ飯」のラインアップ。京都中華の有名店が監修した「担々麺」、「ルーマカレー」、ルーマ特製「ロコモコ風ハンバーグ飯」など、好みにあわせて選べるメニューのバリエーションがあります。
そのなかでも特に人気なのが担々麺。リニューアルにあたって新たに迎え入れた料理長は、もともと中華料理での実績が豊富で、長年にわたって磨いてきた技を惜しみなく発揮してくれています。その他、よくオーダーされているのが、自家製塩こうじに漬け込んだ「鶏唐揚げ」、「豚しょうが焼き」、それに「カレーうどん」。うどん、そばの出汁の味わいは、リニューアルする前から評判が良く、食べた人に「おいしかった!」と言われることが多いそうです。
せっかくの京都ですから、もちろん「おばんざい」も外せません。「本日のおばんざい」はなんと300円! そして実際にレストランを利用して気に入ったのが、鶏唐揚げを1個200円で単品オーダーできること。料理が選べる「生ビールセット」1,200円也に唐揚げが3個付いているのに、さらに2回追加オーダーしてしまいました。食べ応えのあるサイズで揚げたての熱々。一緒に運ばれてくるスパイス「ガーリック塩胡椒」を振りかけると、うまみがさらに引き立ちます。ドハマりしました。
体も心もほぐれる、のんびりした時間を……
入浴後のボディケアは昔から人気。専属のスタッフが施術するルーマプラザのマッサージは、根強く支持されています。あまりに評判が良いので、となりのビルでは女性も利用できるボディケア専門店「ルーマ・もみほぐし店」を営業していて、リニューアル工事を行っていた半年間はマッサージだけ受けに来ていたという人もいるほど。凝り固まった筋肉をもみほぐすオリジナル施術の「ルーマ・マッサージ」、指圧とストレッチを組み合わせた「タイ式マッサージ」、足裏のツボを刺激する「足底マッサージ」に加え、リニューアルをきっかけにメンズエステのメニューとして「リンパオイルマッサージ」と「ヘッドマッサージ」が登場しました。
フカフカのソファーで体を伸ばしてくつろげるリクライニングスペースは、5階と4階の2フロアにわたってあります。冬には足が冷たくならないように床暖房が入る心遣いも。5階に雑誌・新聞、4階にコミックのコーナーがあるのもポイント高いと感じます。サウナ施設でのんびりマンガを読みふけるのが至福の時間という人は、多いのではないでしょうか。
サウナを満喫して、リラックスした状態で入浴後も充実したひとときを過ごせるルーマプラザ。帰りは自動精算機でスムーズに会計を済ませられます。そしてカプセル利用の宿泊エリアも、充実した設備が整えられていて、おもてなしの心遣いが至るところに感じられます。
観光、レジャーはもちろんビジネスでの利用にも◎
入浴利用の受付は6階のサウナフロントですが、宿泊の場合は3階のカプセルホテルフロントでチェックインします。木目調の高級感あるロッカーに荷物をしまって、館内着に着替え、サウナに向かうなら、館内用のスリッパを履いてエレベーターで6階に移動します。
カプセルブースは3階と2階の2フロアにあります。フロントと同じ3階にあるカプセルエリアはしっかり壁で区切られていて、ドアを開けて出入りします。フロアもカプセルブースも清掃が行き届いていて、気持ちよく過ごせます。カプセルは110床。大柄な人でも安心の広々としたサイズです。奥の壁は平面ではなくて、中央に奥行きをもたせてあります。上から見るとロケットのようなかたち。壁に取り付けてある鏡は大きめ。コンセント完備。ドリンクホルダーには、さりげなくミネラルウォーターのボトルが!
カプセル室内の棚にはパッケージされた袋が2つ置いてあり、その中には耳栓、そして使い捨てできる新品のイヤホンが入っているので衛生的にも安心。アームで画面の位置を調節できるテレビでは、好きな映画やドラマなどがVODで見放題。横になって寝るだけのスペースだけではありません。ひとりの時間を楽しみ、快適に過ごせます。
PCを開きたいなら、2階にパーテーションで区切られたPCブースが3つあり、個室で作業に集中できます。Wi-Fiの感度も良好。カプセル室内にも電源はありますが、インターネットブースは電源タップの口数が多く、PC、スマホ、タブレット、ワイヤレスイヤホンなど複数まとめて充電できます。旅行、レジャーでの宿泊はもちろん、ビジネスパーソンの出張利用にもばっちり対応できる充実した設備が整っているのです。
これほどまでにホスピタリティマインドにあふれていて、設備が充実していながら、宿泊代金はカプセルホテルならではのリーズナブルな設定。京都ならではの「おばんざい」を中心としたメニューを好きなだけ味わえる朝食バイキングも付いています。もちろん、サウナとお風呂は入り放題。昼と夜、がらりと雰囲気が変わる、異なる趣の京都の街並みを、浴室フロアの露天スペースで眺めるのも一興。京都の老舗施設を味わい尽くせます。
昭和の時代から半世紀、長く愛され続けてきた老舗施設は、何を受け継いで残し、何を新しく取り入れ、進化させていくのか。次回はSAUNA BROS. vol.8の誌面にもご登場いただいていたルーマプラザ支配人・三好彦治さんへのインタビューで詳しくお伝えします。
ルーマプラザ
■住所:京都府京都市東山区祇園町南側575 フジビル
■営業時間:[サウナ]24時間営業(清掃時間=前9:00~後0:00※各エリアを順次清掃)、[カプセルホテル]チェックイン=後2:00、チェックアウト=翌後0:00
■利用料金:[サウナ]レギュラーコース(前9:00~後11:00/前1:00)=2,600円、ナイトコース(後11:00~翌前5:00/後0:00)=3,200円、モーニングコース(前5:00~9:00/前10:00)=1,800円、1時間コース=1,700円(前9:00~翌前5:00 )、ナイト3時間コース(後11:00~翌前5:00)=2,600円
※その他詳細は公式HPをご確認ください
「SAUNA BROS.vol.8」<発売中>
■定価:1,137円(いいサウナ)
■発行:株式会社東京二ュ―ス通信社
全国の書店、ネット書店(Fujisan.co.jp<https://www.fujisan.co.jp/product/1281703515/new/?>ほか)にてご購入いただけます。
撮影/佐藤佑一
取材・文/吉牟田祐司