黒羽麻璃央連載/本宮泰風さんにサウナの良さを伝えたい③大黒湯

サウナ好き俳優・黒羽麻璃央さんとサウナ施設をめぐる連載「翔ぶ瞬間」(過去の連載はこちらから!)。連載スタート以来初となるゲストの本宮泰風さんをお招きして送る3回シリーズの最終回は、黒羽さんのサウナ指南を終えて、のんびりと休憩を。(本宮泰風さん登場1回目2回目

演じる役柄と同様にダンディーながら前回は、水風呂に悲鳴をあげていた本宮さんは、人生で初めてのととのいを味わえたのでしょうか…?

目次

本宮さんがととのった!? 薄っすら“あまみ”が!

黒羽「本日は、お疲れさまでした~(プシュっとコーラを開けて乾杯!)」

本宮「いや~、お疲れ、お疲れ。うまいな~、コーラ」

黒羽「おいしいですよね~。これがあるからサウナはやめられないです」

――さて、サウナ体験も終わりました。本宮さん、いかがでしたか?

黒羽「いかがでした?」

本宮「ととのった……のかな~。どういう状態がととのったのか、経験がないから分からないけど、それでも麻璃央がいろいろと教えてくれたおかげで気持ちよかったよ」

黒羽「本当は、もうワンセットくらいいきたかったですけどね~」

本宮「今度一人でやってみるから、ととのうって状態がどんな感じなのか、詳しく教えて?」

黒羽「サウナ室の温度にもよりけりですけど、まだ慣れてない本宮さんでしたら最初はサウナ7~8分、水風呂1分、内気浴か外気浴7~8分を3セットやってみて。そうすると、外気浴をしている間にまわってくるというか。頭も体もポワ~ンとしてきて。あと腕とか足に、あまみっていう網模様が出ます」

本宮「血管が浮き出るやつだ」

黒羽「そうです。熱いサウナに入って、水風呂で急速に冷やすことで血流がよくなって、あまみが出て。僕の場合、その時は大体ととのっていますね。しっかり体の芯まで温まっています」

本宮「へえ~。目安にしてみるよ」

黒羽「でも、今日くらいで終わるのも僕はいいと思いますよ。単純に汗かいて気持ちいいくらいの」

楽しそうな2人。終始会話が弾んでいました

――黒羽さんの初めてのサウナ指南、本日は何点くらい付けますか?

黒羽「もう少し時間があれば……というのはありましたが、70点くらい……かな。何なら僕より本宮さんの方がととのっていたと思いますし(笑)、そこはよかったです」

本宮「まあ、言われたらほわんとはしてるな。この後も仕事があるのにヤバい(笑)」

サウナ初心者ながら10分弱入っていました

――少しですが、あまみも出ていましたね。

黒羽「あれは僕が背中を流しすぎたせいもあると思うんですけど(笑)、そういえば薄っすら出てましたね?」

本宮「出てたね、確かに。代謝はいい方なので、これからハマるかもしれないですね。今日の麻璃央みたいに詳しい誰かと行けば、いろいろ学べますし、外気浴をしながらあれこれ話すのもいい。今日の『(押上温泉)大黒湯』さんのように露天風呂もあれば、なお楽しいですよね」

黒羽「スーパージェットバス(※激しいジェット水流によって身体をマッサージ。腰痛に効くと評判)では背中が真っ赤になってましたけど(笑)」

スーパージェットバスで赤くなった背中を指す黒羽さん 前回の連載「翔ぶ春感」より 

本宮「全然、平気! いいアトラクションだったよ」

黒羽「(笑)、いや絶対、痛かったと思うな~」

すぐに打ち解けられるところがサウナのよさ

デッキに上がり外気浴

――日本では古くから「裸の付き合い」なんて言いますが、大人の社交の場としてもピッタリですよね。

本宮「僕も麻璃央もお酒を飲みませんから、それに匹敵するものなのかなと思いました。風呂もそうですけど、お互い裸だから年齢や先輩後輩の垣根も低くなるし、すぐに打ち解けられる」

黒羽「今日もお背中を流せるなんて思わなかったです」

本宮「加えて気持ちがいいからさ、グチとか悪口とかそういう後ろ向きな話が出ないじゃない? そこがいいところだよな、サウナとか風呂って」

――では、今度は本格的にサウナデビューですね。

本宮「誰かと行くのも楽しいし、僕で言う釣りと同じように一人になりたい時に行くのもいいし。今度サウナに行くのが楽しみになってきました」

黒羽「一人でぼ~っとする時間もほしいですよね。休みでも台本覚えたりしなきゃいけないんで」

本宮「それな~。我々の仕事は、本番に入るまでが長いんです。今はずっと『氷室蓮司』の公開のことばかり考えているし、毎日でもサウナでぼ~っとしたいくらい」

揃って足裏マッサージをしながら雑談……ピースフル!

――本宮泰風さんが主演する映画「氷室蓮司」が、いよいよ4月12日(金)より公開ですね!

本宮「ずっと描きたかった、伏線を回収したかった、“氷室の家族”を描く作品です。アクションもあり、人間ドラマもありのエンターテインメントに仕上がったと思いますので、ぜひご覧ください。また、家族を描くということで、今回麻璃央が演じた、氷室とは過去に何かあったであろう篠原という役も新たに設けました」

黒羽「ハイ、氷室さんのお役に立てたかどうかは分かりませんが、過去と現在を、ふんわりとつなぐ役を一生懸命、演じさせていただきました」

本宮「肝心な時には役に立たない篠原ですが(笑)、これまで演じてきた役とは違った雰囲気の麻璃央も楽しみにしてください。氷室も普段とは少し違う、父親としての表情を見せるので、そちらもお楽しみに」

――シリーズ初となる台湾ロケ。かつて一世を風靡した香港ノワールではありませんが、硬質な画(え)作りも映画ならではだと思いました。

本宮「そうですね。台湾に行ったからこその、ひりついた世界観。あの場でしか出せない空気感も映像に焼き付いていますので、公開をお待ちください」

黒羽「めちゃくちゃ暑かったですけど、そのベタついた汗もいい演出になっています」

――ちなみに、今後の「日本統一」シリーズに篠原は再登場しそうですか?

本宮「未来は分からないですけど、過去にさかのぼって、氷室と篠原の間には、一体何があったのか……という話も作れますし、『氷室蓮司』のストーリーを作った時には、すでに考えていたことなので、いつかできればと思っています」

黒羽「篠原が氷室さんのDNAを受け継ぐ……時がくるんですかね?(本宮さんをチラリと)」

本宮「それまでは、老けちゃいけないからな。次やるなら、もっと若い篠原を演じるんだから(笑)」

黒羽「(笑)、じゃあ、筋トレして備えなきゃ」

本宮「そんな時こそ、サウナに行って体、引き締めて。またいい感じの篠原を見せてよ」

黒羽「分かりました、また機会があればサウナ、ご一緒しましょう。今回はどうもありがとうございました!」

黒羽麻璃央(くろば・まりお)
’93年7月6日生まれ。宮城県出身。
俳優。映画、ドラマ、舞台など幅広く活動。ミュージカル・ピカレスク「LUPIN~カリオストロ伯爵夫人の秘密~」(ボマーニャン役)や、「ゆりあ先生の赤い糸」(テレビ朝日)、’24年1月26日公開「劇場版 君と世界が終わる日にFINAL」(加地裕也役)に出演。ミュージカル『刀剣乱舞』~陸奥一蓮~(三日月宗近役)、人気任侠シリーズ「日本統一」10周年記念作品第一弾『氷室蓮司』(篠原将人役)への出演が控えている。

本宮泰風(もとみや・やすかぜ)
‘72 年 2 月 7 日生まれ。東京都出身。
俳優。ドラマ、映画で活躍。’94 年に俳優デビュー。主な出演作ドラマは「S-最後の警官-」、「駐在刑事」、「麒麟がくる」、「警視庁ゼロ係 ~生活安全課なんでも相談室~SEASON5」、「ちむどんどん」など、映画では「アウトレイジ 最終章」、「ベイビーわるきゅーれ」、「バイプレイヤーズ~もしも 100 人の名脇役が映画を作ったら~」、「静かなるドン」、など。2024 年は主演映画「氷室蓮司」のほか、「鬼平犯科帳 血闘」に出演。

『氷室蓮司』
4月12日(金)より東京・新宿バルト9ほか全国で順次公開

「弱きを助け、強きを挫く」をテーマに、不良少年だった氷室蓮司(本宮泰風)、田村悠人(山口祥行)が所属する侠和会で、日本から抗争をなくすべく極道界の頂点を目指すサクセスストーリー「日本統一」のシリーズ10周年記念作品第1弾。今まで描かれて来なかった、氷室の父親としての側面にフィーチャー。舞台を台湾に移し、誘拐された息子の行方を氷室が追う。
監督・脚本/辻裕之
出演/本宮泰風
黒羽麻璃央 劉致妤 吳昆達 大谷主水 應朗丰
松本若菜 本田広登 喜矢武豊 具志堅用高 
山口祥行 ほか
(ⅽ)2024「氷室蓮司」制作委員会

撮影協力
押上温泉 大黒湯
住所:東京都墨田区横川3-12-14
営業:平日=後3:00~翌前10:00、土曜=後2:00~翌前10:00、日祝=後1:00~翌前10:00 定休=火曜
料金:大人=520円、中学生=420円、小学生=200円、幼児=100円、サウナ:平日+300円、土日祝+330円

撮影/カノウリョウマ
ヘアメーク/梅原麻衣子(GiGGLE)
取材・文/橋本達典

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