<インタビュー>ととのい未経験者も、ととのイップスの人も…サウナ好きは目からウロコの必読本「ちょっとサウナ行ってきます」著者:岩田リョウコさん

◆でも「ととのい」がすべてじゃない!?

――そうですよね。本当の気持ち良さというか。そこを知ると知らないとでは変わってきます。岩田さんは、知ってしまってどうなりました?

「それからはもう中毒でしたね。健康的な中毒(笑)。いろんなサウナへ行きたいし、いろんな温度、いろんな水風呂……いろんなものを全部経験したいと思ってたくさんのところへ行きまくりました」

――今回の本では、そのあたりも記されていますね。いわゆる初心者から、さらにサウナへ通うようになってからのことも。

「はい。でもそうやって毎日のようにサウナに入るようになって、より良いととのいみたいなものを求めるんですけど、でも慣れてくるとどうしても、最初の感覚みたいなものって……」

――どうしても感じなくなりますよね。本書では「ととのイップス」という表現をされていますが。

「今回の本は大まかに4つの章に分けてサウナの魅力を深堀りしてるんですが……“1セット目”“2セット目”…という風に(笑)。その『ととのイップス』を書いた“3セット目”は、サウナの良さに目覚めて、割と頻繁に通うようになった人向けの章ですね。サウナへ行きまくるうちに感じなくなることや忘れてしまうこと、その人なりにぶつかる壁みたいなものってあるので」

――その「壁」に対してのご自身の経験での乗り越え方や、乗り越えたあとの「気付き」は、読んでいてハッとしました。

「この本を書こうと思ったときに、ととのうことの大事さみたいなものと同時に、ととのうことがすべてではないし、むしろそこから始まるものがあるということは伝えたかったので。この章=3セット目も少し短めですが、ぜひ読んでいただきたいところです」

――「ととのイップス」の対処法=どんなときでも絶対にととのう方法、は目からウロコでした。実践して、僕も成功しました(笑)。

「そうなんです。実はあるんですよ、絶対にととのっちゃう方法が(笑)。私はそれを『自動ととのいサウナ』と呼んでますが。でも、ととのうこと以上に重要というか、もっと心地よくなるために大切なことがあるということはぜひ知っていただきたいですね」

本書には、サウナ愛好家の著名人やサウナ施設の方の生のメッセージや岩田さん自身のサウナをめぐる爆笑失敗談がこれでもかとばかりに幅広く満載されています。そのあたりについてもお話をうかがいましたので、次回更新の後編でお伝えします!

さまざまなサウナの楽しみ方も掲載されています!要チェック‼

「ちょっとサウナ行ってきます こうあるべきを脱ぎ捨てて、明日がもっと軽くなる」
いろは出版 1,650円 発売中

●岩田リョウコ:プロフィール

文筆家、イラストレーター。アメリカ在住中に出版したコーヒー本『COFFEE GIVES ME SUPERPOWERS』は全米ベストセラーになり、世界5ヵ国で翻訳出版されている。サウナ愛好家でサウナ・スパ健康アドバイザーの資格を持つ。著書に『週末フィンランド ちょっと疲れたら1番近いヨーロッパへ』(大和書房)、『エンジョイ!クラフトビール 人生最高の一杯を求めて』(KADOKAWA)、『コーヒーがないと生きていけない! 毎日がちょっとだけ変わる楽しみ方』(大和書房)、『HAVE A GOOD SAUNA! 休日ふらりとサウナ旅』(いろは出版)がある。

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